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ケース面接で周りと差をつけるためには?戦略コンサル内定者が意識していたコツ

コンサルティング業界を志望している方であれば、必ずといっていいほど課されるアセスメントである「ケース面接」。苦手意識を持っている人や、対策の方法が分からず苦戦している人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、戦略コンサルティングファームのジョブに複数参加し内定を獲得した私が、実体験をもとにケース面接で意識していたポイントをご紹介したいと思います。

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そもそもケース面接とは?

ケース面接とは、与えられた問いに対して制限時間内に「打ち手」を提案する面接形式です。企業は問題解決のための思考力や取り組む姿勢から学生を評価しています。

ケース面接は大きく3つのステップに分けられます。

①思考
問題に対して自分1人で考える時間が5~10分ほど与えられます。この後のステップのベースとなる一番大事な時間です。速く・広く・深く思考することが求められます。

②発表
先ほどの思考時間で考えたことを面接官に対してプレゼンします。自分の思考回路がクリアに伝わるように、話し方にも工夫しましょう。

③議論
面接官とテーマについてディスカッションをします。質問に対して適切に答えるだけでなく、指摘やアドバイスに沿って自分の考えをアップデートしていく姿勢を見せることが大切です。

「ケース面接」で一歩差をつけるためのコツ

ケース面接の流れをご紹介したいところで、①~③のそれぞれのステップごとに、実際に私が意識していたポイントについてお伝えしたいと思います。

①思考
まず最初に大切なのは思考のスタートダッシュです。思考時間がスタートしてから考え始めるのではなく、テーマが発表されたその瞬間からそのテーマの要素を因数分解し、施策の方向性に当たりをつけ始めるようにしていました。複数見つかる課題から1番重要な課題(ボトルネック)を絞り込むことで施策を検討できればそれが望ましいですが、与えられる時間は限られています。ですので、丁寧に考えること以上にある程度の仮説思考を持って進めることが大切だと思います。また、後のディスカッションのなかで「他には何か考えた?」と思考の幅を問われることが多いので、思考時間内になるべく幅広い可能性を検討することを意識していました。

②発表
まずは、ゆっくりと相手が聞きやすいペースで話すことを心掛けました。自分の手元のメモに沿って話してしまいがちなのですが、相手はそのメモがあるわけではないので一気に早口で話されると理解されにくくなってしまいます。そのため、ナンバリングや身振り手振りなどを使って、言葉だけでもなるべく分かりやすくなるように話すことを意識しました。発表する際は相手の顔(オンラインではカメラ)を見ながらにこやかに話すように気を付けていました。

③議論
「面接官は当たり前に自分よりも経験をもつプロである。だから、自分の意見を正解だと押し通すことは意味がない」ということを念頭において議論するようにしていました。そのため、面接官に指摘されたポイントには柔軟に対応することを心掛けていました。自分のアイデアに固執し、論破する姿勢はもったいないと思います。プロのコンサルタントを相手に学生が無理にフレームワークを使ってみることも、逆効果です。話の流れを無視して強引にフレームワークを入れ込もうとすることは控えるべきだと思います。また、議論を自分の詳しいフィールドに持ち込むことを意識していました。たとえば、売上向上系のお題であれば、ターゲットを若者にして自分(若者)だからこそ分かるインサイトを深掘りしたり、自分が詳しい街を前提に設定してみたりといった具合です。自分の強みやらしさを伝えるように工夫しました。

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「ケース面接」対策で参考にした書籍3選

ケース面接にあたって、私が参考にした本は以下の3冊です。

『世界一やさしい問題解決の授業』
『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』
『東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』

ケース面接の初心者でも理解しやすいようにわかりやすく説明されているので、第一歩としてぜひ読んでみてください。

大切なのは議論を楽しむ気持ち

ここまでテクニックに関する話ばかりだったので、最後にマインドのお話をします。私は、ケース面接において一番大切なことはその場の議論を楽しむ姿勢だと思っています。実際にコンサルタントになれば、日々が議論の連続であり、それが楽しめない人にとっては非常に過酷な環境です。だからこそ、面接官側もその場のケース面接の完成度だけでなく今後の伸びしろを図る指標として、議論への前向きな姿勢を重視すると考えられます。

もっといえば、学生のうちにプロのコンサルタントと議論できるのは滅多にない貴重な機会だと思うと、少しワクワクしてきませんか?

「ケース面接」は、大体の流れやコツを知らなければ苦手意識を持ってしまうこともありますが、この記事が、皆さんが楽しみながら本番で実力を発揮できるきっかけになれば幸いです。


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