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研究x圧倒的な行動力という強みで掴むファーストキャリア

「デザイン思考テスト」を運営するVISITS Technologiesでは、スコアの上位者を対象に、「イノベーターズクラブ(IVC)」という長期的なプログラムを実施しています。今回はIVCの3期生で、世界No.1シェアを誇る技術をもつ老舗メーカーに技術系総合職として内定している東北大学大学院環境科学研究科の平野 杜萌さんに自身の就職活動についてインタビューしました。

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研究活動を突き詰めたからこそひらけたキャリア

ーご自身の研究内容を教えてください。
CO2を再資源化するための触媒開発の研究をしています。今、CO2の排出量が問題になっていますが、CO2は削減するだけではなく、有効活用できる可能性を秘めており、私はCO2を水中に溶かして新しいものを作る基礎研究を行っています。この技術は現在はまだアカデミックなレベルなのですが、カーボンニュートラルに向けて様々な企業が実用化に取り組み始めています。

ー理系の大学院に進学されていますが、就職はいつから意識していたのですか?
大学院に入学した時点では就職するつもりでいましたが、研究を進める中で博士課程への進学も考えるようになりました。それでも最終的に就職という道を選んだのは、自分は基礎研究を極めるよりも、企業の中で目に見えやすい形で成果が出る物事に携わった方がモチベーションを高く保てると気がついたからです。
結果として技術系総合職で就職予定ではあるのですが、自分の研究内容にあまり固執していなかったので、夏インターンの時点では実は文系職まで幅広くみていました。その後技術職に絞るようになったのは、更なる就職活動や研究活動を通じて、やはり理系のバックグラウンドを活かしてものづくりなどに携わっていきたいと思うようになったからです。

ー今の就職先に意思決定をするまでにどういった過程を経たのですか?
一番大事にしていたのはその会社の社員の方と一緒に働きたいと思えるかどうかでした。コロナ禍で人と会う機会が減っていたこともあり、人事以外の社員の方とも積極的にお会いしました。マイページ上で案内される公式なOBOG訪問には全て参加し、学内のOBOG訪問に関しても、日程が合わない場合は個別で再調整をお願いして、貴重な機会を逃さないようにしていました。実際に就職先の企業も、自分の研究室の先輩も含めた計4名の社員の方と話した上で入社を決めています。

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IVCの活動を通して初めて、グループディスカッションを楽しめるように

ー「デザイン思考テスト」を受けた感想を教えてください。
初めて受けた時は、自分の答えがどう評価されているのかわからず、手応えがありませんでした。結果的にスコアもあまりよくはなく、真面目に答えすぎたのかもしれないと思いました。ただ、テスト自体は自分の思うままに回答できて楽しかったこともあり、リベンジを決めました。2回目の受検では、常識的な答えに拘らずに様々な視点から答えを出したことで、高スコアをとることができました。
正直「デザイン思考テスト」のコツはいまだつかめていませんが、その後回数を重ねる中で、自分の弱みや改善点は見えてきました。アイデアを出す「創造セッション」は高スコアが出せるようになってきたのですが、他人のアイデアを評価する「評価セッション」はなかなかいいスコアが出せないので、もう少し力をつけられたらいいなと思っています。

ーIVCでの活動の中で印象に残っていることはありますか?
一番印象に残っているのは、「デザイン思考フェス」のグループディスカッションです。オンラインでの議論は苦手に感じていたのですが、「デザイン思考フェス」には選考要素がなかったことと、自由に意見を出すことに重きを置いていたこともあり、初めてグループディスカッションを楽しめました。

後輩へのメッセージ

研究活動と就職活動の両立は大変ですが、その分得るものも大きいです。技術職のマネージャーの方に向かって自分の研究内容について話す技術面接は、学会の延長線で特に対策をせずに話せましたし、面接自体もほとんど緊張せずに臨むことができました。むしろ、企業の方に自分の研究について「あなたの課題は何?」や「それが実現されたらどういう社会ができるの?」と聞いていただくことが、改めて「自分は研究が好きなんだな」と思える瞬間になりました。
研究職に限らず、今自分が取り組んでいることに熱中すればその楽しさが見えて来ると思います。さらには、一つのことをやり続ける経験は、これからの就職活動に活きる学びや人との出会いのきっかけにもつながるはずです。夢中になってしてきた努力は、企業の方も必ず認めてくれると思います。

プロフィール

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平野 杜萌さん
東北大学大学院環境科学研究科(2023年3月卒業予定)。
在学中は学業の傍ら、短期留学やアルバイト、ボランティア活動、インターンシップへの参加など様々なことを経験。修士課程では、化学の観点から環境問題解決に関わる研究に携わる。日本有数の非鉄金属系メーカーに技術系総合職として新卒入社予定。

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