“尖ったキャリア”を選んだ決定打をIVC3期生が後輩に語る!【前|キャリア選択編】
「デザイン思考テスト」を運営するVISITS Technologiesでは、スコアの上位者を対象に、「イノベーターズクラブ(IVC)」という長期的なプログラムを実施しています。
IVCでは毎月さまざまなイベントを行なっており、4月には先輩を交えたトークイベントを行いました。今回はトークイベントを前中後編のシリーズでお届けします。前編となる本記事では、3期生の安藤 真子さん(上智大学)と佐々 秋穂さん(一橋大学)のキャリア選択に関するパネルトークの様子をお伝えします。
安藤 真子さん
上智大学文学部新聞学科4年(2023年3月卒業予定)。
学部1年からメディアやジャーナリズムについて学び、広報・PRを専門とするゼミでゼミ長を務める。学外では1年次からWeb制作会社やビジネスメディア、広告代理店で長期インターンを経験したのち、PRエージェンシーに新卒入社予定。
佐々 秋穂さん
一橋大学経営管理研究科(MBA)2年(2023年3月卒業予定)。
学部時代から人事労務分野を中心に経営について学ぶ。学外ではベンチャー企業での人事インターンやコンサルインターンを経験したのち、外資系メーカーに人事として新卒入社予定。
キャリアを見据えて選んだ学部
ーお二人の自己紹介をお願いします。
安藤さん(以下、敬称略): 出身は仙台で仙台愛が強く、今でも年に5回以上は帰省しています。大学生活は長期インターンに費やしており、1年生の4月末にはベンチャーのIT企業でWebマーケターのインターンを始めていました。PRエージェンシーに就職予定ですが、そのほかにも広告代理店や商社、不動産、マスコミなど幅広く就活していたので、その経験もお話しできたらと思います。
佐々さん(以下、敬称略): 商学部を卒業して、現在は大学院でMBAというビジネスの学位をとるために勉強しています。東京生まれ東京育ちなので、就職活動の際は勤務地についても悩みました。実家の犬を溺愛していて、犬に会うために頻繁に帰省しています。ベンチャー企業での人事インターンやコンサルインターンを経て、外資メーカーにHR(人事)として入社予定です。人事に絞った就活をしていましたが、人事につながるキャリアの第一歩としてコンサルも受けていたので、その感想もお伝えできたらと思います。
ーまず、現在の大学や学部を選んだ理由を教えてください。
佐々:高校生の頃から漠然と自分はバリバリ働くのだろうと思っていました。そのために、ビジネスに直結する知識を学びたいと思い、商学部への進学を決めました。
当時は商学部への理解が浅く、「マーケティングが面白そうだな」というイメージを持っていましたが、実際に学んでみると経営に興味が出てきました。特にヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源のうち、ヒトにフォーカスして専門性やキャリアを極めたいと思い、人事というキャリアを目指しました。
安藤:高校生のときにジャーナリストになりたいと思ったのがきっかけで、新聞学科を選びました。学科設立当時のメディアは新聞しかなかったため新聞学科という名前ですが、現在は新聞に限らず幅広くメディアやジャーナリズム、メディアリテラシーなどについてを扱う学科です。
私は小学4年生のときに東日本大震災を経験したのですが、当時の週刊誌等の伝え方に小学生ながらに違和感を感じていました。その思いを中学2、3年になってから意見文として新聞に投稿したところ反響があり、マスメディアも使い方によっては問題意識を提起したり波及させたりできることを実感しました。
この経験から、言葉の伝え方を工夫することで社会問題と関わっていきたいと思い、受験生のときに一番近いと感じたジャーナリストという職業につながりやすい新聞学科を選びました。
実際には入学後、社会課題に寄ったマーケティング・コミュニケーションの方に興味を持つようになり、今は国内で唯一の広報・PRを専門にしたゼミに所属しています。
なりたい自分に拘って選んだキャリア
ー大学での学びや経験を経て、キャリア選択で大事にしたことを教えてください。
安藤: 今までの自分の経験が反映された、自分でしかできない選択かどうかを大事にしていました。前述の東日本大震災の際のマスメディアの報じ方だけでなく、小学生の頃から自殺報道やジェンダー問題などでもマイノリティーの気持ちを網羅できないマスメディアのビジネスモデルに疑問を感じてきました。
その中で、正義のための報道も誰かを傷つけてしまうならば、自分も同じように知らぬ間に誰かを傷つけてきたのだという視点を持つようになりました。それ以来、自分のコントロールできる範囲ではせめてプラスを波及し続ける人になりたいと思ってきました。
ネガティブな問題への社会的関心を醸成するジャーナリズムに比べ、PRは様々な情報や問題への関心をポジティブな切り口で高めていく側面が強いため、今はPRの道に進みたいと思っています。
佐々: 私は結構戦略的に考え、専門性を身につけることを大事にしていました。というのも、女性として働き続けたいと思った時に、一定期間仕事を離れても戻れるだけの強みを持っておきたいと考えたからです。
なぜ人事だったかというと、人に興味があったことはもちろんですが、穴場の職種だと思ったからです。ジョブローテーションがある企業では人事の管理職は営業で実績を残した人がなる例が多く、最初から人事を専門として携わる人は少ないと思います。
最近は、より戦略的に人事を考えるという流れが発展してきていますが、オペレーショナルな部分とマネジメントの部分の両面を理解している人はまだ多くありません。
そう考えた時に、ビジネスを専門に学んできたバックグラウンドを強みとして人事の道に新卒から入れば、希少性があり、その後のキャリアにも優位に働くのではないかと思いました。
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