デザイン思考フェス2021キックオフイベントvol.1 サマリーレポート
デザイン思考フェス2021は、次世代を担う社会価値創造人材の育成を目的として企業や学生と一緒に作るプログラム。昨年は約一万人の学生が参加した大人気のイベント。これからの社会に求めれらるデザイン思考力テストの体験や、実際に複数の企業の話を聞いて、どんな社会課題と向き合って、ビジョンを描くか、学生が自分の未来をもっとリアルに創造するためのプログラムです。今回はJT、三井住友海上火災保険、ソニー生命、ダイキン工業、コクヨが参加したキックオフイベントvol.1のサマリーレポートです。
企業で働く方々に聞いたやりがいとは何か
今回は各企業様の紹介の後、その企業を選んだ理由/仕事のやりがい/仕事で価値創造した経験/今後の目標等について5社で話をしました。どのような社会価値を生み出したくてその会社を選びましたか?という質問に対しては、「もっと楽しく仕事できる環境を作りたい」、「生きやすい世界を作りたい」、などの様々な意見が出ましたが、全ての企業が社会をより良くしたいと思っているのだと感じました。また、実際に入ってみて関わったこと、新たな価値創造した経験については、蟹道楽のリスクマネジメントや、採用辞退者と仲良くなりビジネスチャンスに繋げた経験、当時なかったCoworkingスペースを作りだした経験など既存の枠組みに囚われず、それぞれが仕事に楽しさを見出しているのが興味深かったです。さらに、新人育成に決めているモットーや育て方については、多くの企業が、「失敗責めないこと」、「若い人のやりたいことをやってみてもらうということ」というように失敗してもいい、新人であることに甘えようという考えであることに驚きました。最後に、自身や自社の目標について、「ついつい集まってしまうような、心地良い場を提供したいです。会社と自分が自然とつながるのが良いなと思います」という答えからもわかるように、今回お話を伺った多くの企業が企業と自分を強く結びつけて、もっと会社や業界を自分たちの力でどうよくしていこうかと考えていることに気づきました。
イノベーションで価値を生み出す体験
今回のワークショップでは、「価値の抽出」とモノの結合によって新しいアイデアを生み出していただきました。そもそも、デザイン思考は今までにはない新しい商品やサービスをイノベートできる人材の育成を目的にしています。つまりは、WHATやHOWの前にWHYを徹底的に探し、顧客はそのもののどこに価値を見出しているのかを考えていく、創造的な問題解決の思考法です。今回は、アイデア創造の流れの一番最初、「価値を考える」部分について考えました。例えば、自宅にある自分のプライバシー空間としての価値とホテルというモノを結合することで、タイムシェア型ホテルなどができます。このような例をご参加いただいた学生さんにもたくさん考えてもらい、デザイン思考を身につけていただきました。
基本情報
HELLO VISITSは学生が自分と社会の未来を自由にデザインできる文化を作る機会を提供しています。これからの社会で求められる社会価値創造人材を発掘すべく、自分での目的、課題発見をする力をデザイン思考で養うことを目的としています。
デザイン思考とは創造的な問題解決の思考法であり、シリコンバレーで培われた考え方でGoogle, Facebookなどの世界の主要企業でも用いられています。