3/14昼【聖なる怪物】難しくてわからない!が最大の感想
ミュージカルの次は舞台だ! なんだか重そうなお話だけど、きっと心に残るようなお話だろうと意気込んで新国立劇場へ。
概要
◇日時・劇場
2023年 3月10日(金)~ 19日(日) 新国立劇場 小劇場
◇公式サイト
※以下、個人の感想となります。観劇当日に個人ブログに書いた記事をリライトしました。
初めて知った「教誨師」という職業
教誨師(きょうかいし)っていう職業を初めて知ったし、事前知識を一切入れないで行ったので、観劇中も「教誨ってキリスト教の神父さんが担当するものなのだろうか」「死刑執行まで立ち会ったりするものなの?」など、根本的な疑問がいろいろ浮かんだんだけど、終演後にこちらを読んだ。
△これを読んで、劇中のセリフや感情がようやく理解できた部分も。
死刑執行の朝に、最後の教誨をすることもあるんだね。刑がいつ執行されるかわからないから、教誨師と受刑者はものすごく長い付き合いになる場合もあるわけで……どんな感情になるのか想像できない。
タイトルの「聖なる」は教会の神父、教誨師を指すのだと思うけど、聖職者であっても後ろ暗い過去があって誰もが心に怪物を持ってる……みたいなことなのかな? 人も物事も、善悪の二軸じゃないし、白黒のどっちかでもないみたいなことか。だから出てくる人みんな白か黒の衣装だった?
とてもチンケな(←この表現、劇中でも何度か出てきた)感想な気もするが、まぁ難しくてよくわからない……という感想が正解な気がする。笑
twitterなど見てても、それしか出てこないのがすごくよくわかった。もう一度観たとしても難しいかもしれない。
難しくてよくわからない!が最大の感想
演者が5人だけで、入れ替わり立ち替わりで出てきて、大体が2人だけのシーンなのですごく暗めなお芝居だった。セットもほぼ変わらないので本当に役者の技量で世界観を作り込んでる。劇中ではいくつかの事件が起こったり紹介されたりするんだけど、その犯人が誰かということも観ながら考えたりはするんだけど、そこを考察したいという物語でもないような。
ただただ、町月(松田凌さん)が靴下を弄ぶ場面が狂気じみてて、印象的だった。母親役(石田ひかりさん)のヒステリックさもそうだし、とはいえ、家を出ていきたくなるほどおかしな母親か? と言う感じもするので、娘役(莉子さん)の異様な狂い方も疑問だし、朝加真由美さんの冒頭の一人芝居もすごく“お芝居”っぽくて印象に残ってる……こう書くと皆狂気じみているな。笑
一人ひとりが教誨師(板尾創路さん)に対して語るエピソード自体は理解できるし、共感できるものもあるんだけど、トータルで何を伝えたい作品なのか、というとなかなか難しい。とにかくみんな狂気じみてたし、いきなり大声出すから何度かビクッとしちゃった。
板尾さんは一度だけ、すごくすごく笑顔になるシーンがあって印象的だった。そしてラストがすごく板尾さんだった。笑
ということで「わからない」が最大の感想だったのだけれど、他の方のレポなども見てみたい。
松田凌さんは、リヴァイと全然違う雰囲気で別人に思えた。役者さんってすごいな。リヴァイのときは顔がシュッとしてすごく細かった印象なんだけど、町月役ではすこし顔がふっくらしたようにも感じた。衣装のせいかな? 役作りだとしたらすごい!
あ、東京リベンジャーズのマイキーみはあった!(サイコな感じと偉そうな喋りがw)
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