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パン

目が覚めると男の体はとても柔らかくなっていた。
隣のパン屋に話すと、パン屋は笑いながら男をキッチンに寝かせて伸ばし棒で伸ばしていく。
あっという間に男は薄くペラペラになる。
それからパン屋は男を小さく分け、ぐるぐる巻いて焼いてしまう。
店頭に並んだ男のパンは珍しさであっという間になくなるが、全く美味しくないので客もパン屋もとても損をした気分で食器を片付ける。

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