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経過観察

先日の投稿で、甲状腺関係の病気が疑われていることを書いた。

これまでの大まかな話の流れは、
去年11月 人間ドック
去年12月 空腹時中性脂肪の数値に異常有
今年1月  再検査:甲状腺関係の血液検査
今年2月  再検査結果←今、ココ

以下、再検査の結果報告。


総合結果:経過観察

気になる結果を書いてしまえば、記事のタイトルの通り「経過観察」を言い渡された。バセドー病でもなければ、橋本病でもない。甲状腺の病気の疑いは”やや”晴れたところであろう。ところが、ホルモンの数値が基準を少しばかり満たしていない。そのため、医者が下した診断結果は「経過観察」

血液検査結果

HDL-C 90[MG/DL] 基準値:40 - 103
LDL-C 98[MG/DL] 基準値:65 - 139
TSH 3.36[マイクロIU/ML] 基準値:0.50 - 5.00
遊離T4 0.86[NG/DL] 基準値:0.90 - 1.70
遊離T3 2.00[NG/ML] 基準値:2.30 - 4.00
TRAb:第3世代 1.1[IU/L] 基準値:2.0未満
抗TPO抗体 5.2[IU/ML] 基準値:16.0未満
(⚠️血液検査内容は、医療機関によって内容に違いがあるかもしれません。
   参考程度に見ていただけたら幸いです。)

甲状腺のはたらき

今回の私の血液検査の結果を踏まえると、遊離T4,T3に着目をされた。遊離T4,T3?言葉には発していないが、第一声が「なんだ、それ?」医者は「FT(フリーティー)」とも言っていた。読み方を文字で書いてみると、なにかのお茶の種類みたいだ。

(以下、医者の話を回想しながら書いています。)

そもそも、甲状腺とは元気の源を作る器官だ。元気の源として、ホルモンが重要になってくる。
まずは、甲状腺関係の病気で一番に目を付けられる項目が「THS」
THSは、脳の信号を察知してホルモンの分泌量を調整する重要な役割だ。脳の信号を察知、言うなれば、甲状腺で適正量のホルモンを作られているかどうかの確認をしているらしい。その適正量のホルモンが作られているかどうかを判断する項目が、この「遊離T4(FT4)」「遊離T3(FT3)」となるわけだ。

FT3,4の数値が基準値よりも過剰になると、ホルモンが適正量よりもたくさん作られていることになる。このFT3,4が基準値をオーバーしていることをTHSが察知して、FT3,4の数値を基準値に戻そうと、ホルモンを少なくしようと調整をする。ホルモンが過剰に作られることにより、いつもに増してとっても元気になる。とっても元気、ものすごく聞こえはいいが、とっても元気になると、心拍数が常にフルマラソン状態、髪の毛の脱毛、手の震え等が起こってしまうそうだ。これが、甲状腺の病気で有名な「バセドー病」である。

この逆も然り。
FT3,4の数値が基準値よりも低減してしまう。これは、ホルモンが適正量よりも少ないことになる。このFT3,4の数値が下回っていることをTHSが察知すると、FT3,4の数値を基準値に戻そうと、ホルモンを多くして調整をする。ホルモンが少なくなると、今度は元気がなくなる。とっても元気よりかは、元気がなくなるの方がとっても深刻だ。元気がなくなると、倦怠感、疲労感がいつもに増す、抑うつ等。こちらはバセドー病の逆、「橋本病」である。

この説明を受けて「人間の体ってええようになってんねぇ〜」と、他人事のように聞き入ってしまった。

超音波検査

念には念を、とのことで超音波検査を受けた。
検査時の体位は仰向けになるが、首を突出するために、肩にクッションが敷かれ、首を突き出すようにして頭を後方へ垂れ下げる。(文章にすると説明が難しい!)首を突き出した状態で、医者がペンよりも太い棒状のようなもので、首をあちらこちらとなぞるように、ペンを動かしていた。ペンを円滑に動かすために、ペンの先端にはゼリー状のものが塗布されていた。ゼリー状と聞くと、ひんやりしているイメージがあるかもしれないが、冷たくもなく、温かくもなく、常温の状態であった。ゼリー独特のぬめりはあったものの、特に違和感はなかった。検査が終わると、ペーパータオルでゼリー状を拭き取っていただいた。検査時間は、おそらく2〜3分ぐらいだったような気がするが、頭を逆さまにしているような状態で、頭に血がのぼり、「早く、(検査が)終わってくれぇ〜!」と心の中で何回も叫んでしまった。

ちなみに、失敗談を語ると、超音波検査をすることを知らずに来院してしまったため、服装がタートルネックで、服装のチョイスを間違えてしまった。看護師に、タートルネックのネック部分を巻き下げられ、無理矢理首を出すように手伝ってもらった。甲状腺関係の診察をする人は、タートルネックは着ない方がいいかも。

超音波検査結果

甲状腺の大きさ、甲状腺内のしこりの有無を確かめるために、超音波検査をしたようだ。甲状腺の大きさは正常範囲以内、甲状腺内にしこりはないとのことで、ホッと一安心。この検査結果により、癌の疑いはほぼゼロとなった。先日の記事で、甲状腺が大きいと指摘が入ったものの、医者の見解としては
「痩せ身なため、人よりも甲状腺が突出しているのかもしれない。」
とのこと。「え?この私が痩せ身?」阿呆な私は「痩せ身」という言葉に反応をした。甲状腺の病気の疑いが晴れたよりも、「痩せ身」というお言葉をいただけたことが、この日の一番嬉しいことだった。読者に勘違いをされては困るが、そんなに痩せてはいないはず。体重は言えないが、BMIの数値は20前後を行ったり来たり。足は、登山をしているせいかプロレスラー並の太さだ。プロレスラー並の太さのししゃも足だ。(何の情報?)そんな体型の私に「痩せ身」と言って下さったお医者様、ありがとう!この日は、一日中Happyだったぜ!(ちょろい)

血液検査結果を踏まえて

話が少々脱線してしまった。

今回の結果を踏まえて、甲状腺の病気で一番疑いたい「THS」が正常範囲内だったところが、今回の話の展開部分になってしまう。しかしながら、「THS」が正常範囲内とは言え、遊離の数値が基準値を満たさずに、少しばかり低い結果となった。そのせいか、医者の判断を鈍らしてしまったようだ。今すぐ判断が下せないため、2ヶ月後に再度血液検査をすることになった。医者の見解としては、本当に何かの病気が見え隠れしているか、それか、元々体質的に数値が低い可能性があるとのこと。おっと!まさかのここへ来て、体質の話が出てしまうのか。ストレス、体質、この2大ワードを言い渡されてしまうと、どうにもこうにもできないのが患者のツラいところだ。

感想

ひとまず、病気ではないようでよかった。この一ヶ月間、病気だったらどうしよう!とずっと考え込んでいた。心配性なため、最悪なシナリオを何個も作ってシミュレーションをしていた。もし、病気が判明してしまうと、いの一番に、登山禁止と食事制限が言い渡されるような気がした。内心、本当に病気であるならばキリマンジャロはどうなるのだろうと思った。どうにもこうにも棄権をしなければならない。だから、この再検査の結果を賭けをするような気持ちで聞きに行った。結果的には、何も支障がないようで良かった。
続いて、食事制限。まだnoteでは触れていないが、私はアレルギー持ちのため、すでに食事制限をしている。(のちのち、アレルギーについての記事を書くかも。)さらに食事制限を言い渡されると、何を食べて生きていけばいいの?これは登山よりも死活問題になってしまう。これまた、結果に影響がないようで今までの食事ができるようで良かった。

今回の血液検査の結果を踏まえて、二つの感想がある。一つ目は、可もなく不可もなくの数値だった私のTHS。ホルモンの数値が少しばかり基準値を満たしてないからか、THSの数値になにも影響がなかったように見える。しかし、医者のTHSとFT3,4の働きを聞いたとき、私のTHSは怠慢を張っているのではないのか?と思ってしまった。そもそも、私自身に怠け癖があるせいなのか、体内も怠けてしまっているのだろうかと自己嫌悪をした。自己嫌悪をしたところでどうにもできない。もうちょっと、もう一踏ん張りしておくれ、私のTHSよ。

二つ目は、ホルモンの数値が低いことについて、思い当たる節がある。それは、冷え性と基礎体温が低体温であること。基礎体温が36℃台ではなく、35.5〜7℃あたりを行き来している。(死んでいるような体温かもしれないが、ちゃんと生きております。)そのため、体温が36℃後半になると熱ではないものの、非常にしんどい。ましてや、37℃台なんてもってのほかだ。(おそらく)低体温が災いをしてしまってせいか、冷え性だ。冷え性は冷え性でも、周囲の人が言うには氷のような冷たさだそうだ。要するに、異常な冷たさらしい。しかしながら、私はこれが当たり前で過ごしてきてしまったので、何一つ疑問が生じなかった。
今回の血液検査の結果を通じて、ひょっとして、この低体温やら冷たさはホルモンの不足ではないのか?と、やっとこさ疑問を持つようになった。(遅過ぎ!)医者の仮説通り、体質的なものだったらどうしようもない。それとも、また別の病気は見え隠れをしているのだろうか。2ヶ月後の再検査がどう出るかは、神のみぞ知る世界だ。





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