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稜線(Ridgeline)feat.Hugh Keice

昨年はまったく書き進められなかったnote…遡って書いていきたいと思います。

まずは4/10(水)配信リリースのソロ楽曲「稜線(Ridgeline)feat.Hugh Keice」

春のリリースを目指し、年明けくらいからソロ新曲制作を開始。
軸にしたのは歌謡エッセンスを持ったセンチメンタルなメロディー。それをベッドルームポップ的なサウンドに落とし込んでいくイメージでした。
一番のインスピレーションとなったのはこの曲です。

元々歌謡的な旋律は自分の血肉になっているし、メロディー自体は鍵盤を弾きながら自然に出てきました。マイナーコードで始まるサビを生かすためにAメロの入りはメジャーコードにして、Bee Gees「How Deep Is Your Love」のようなイメージでつくったのを覚えています(Bee Geesはいざというときの自分のインスピレーションになることが近年多いように感じます)。

一方トラックをつくり込んでいく上で、とりわけビートや浮遊感のあるシンセの音づくりの引き出しがまだ自分には足りないと感じていました。
そこで思い浮かんだのが、韓国のバンドultramodernistaのヒューさんです。
一昨年夏、ヒューさんがGOOD BYE APRIL「missing summer」をリミックスしてくれました。

ultramodernistaもそうですが、シンセを駆使した繊細でノスタルジックなヒューさんのサウンドが心地よくて大好きになりました。
さらにヒューさんのソロ楽曲のムードや方向性にも自分の楽曲との親和性を勝手に感じていたので、このソロ楽曲でヒューさんとコラボをしてみたいと思いオファーをしました。

まず仮のアレンジと仮歌を入れてヒューさんにデモを渡し、アレンジを再構築してもらいました。イントロのピアノのフレーズなどはそのまま生かしてくれていますが、楽曲のムードや本質を深く捉えてくれたんだなぁと思う緻密なアレンジが返ってきて感動でした。とりわけ、敢えて長くしたアウトロでじわっと熱量の上がる感じ、お気に入りです。
曲の展開も元々もう少し長かった(サビがもう1周あった)んですが、ヒューさんのアイデアでより無駄のない美しいかたちにすることができました。

曲をつくる時点で、ヒューさんと一緒に歌うイメージでメロディーを考えていました。サビはオクターブで一緒に歌い、2番はヒューさんに歌ってもらえたらと思い英語で歌詞を書きました(英語はヒューさんにもアドバイスいただいてfixしました)。サビにはヒューさんが考えてくれた高音ハモも入っていて、とてもいいスパイスになっていると思います。

実際にヒューさんが歌を入れてくれた音源を聴いて、ヒューさんの歌声と自分の歌声が思っていた以上に近い響きを持っていて驚きました。二人で歌う必然性を持った曲ができて、本当に嬉しかった。
LINEや時折電話をしながらデータのやり取りをして進めた制作、すごくワクワクして楽しかったです。

ちょうど配信リリースをしてすぐ、バンドで韓国ライブがあったので、ultramodernistaのスタッフreckさんがこの曲のMVを韓国で撮ってくれることに!
ヒューさんが紹介してくれたLIDARTという素敵なカフェで撮影しました。

神秘的なライトがサウンドを引き立たせてくれています。観ると韓国がとても恋しくなります。

リリースから1ヶ月後の5/10には、僕のパートも英語にした全編英詞のヴァージョンも配信リリースしました。
同じ内容の歌詞を英訳してメロディーにうまく乗せることができました。ぜひ聴き比べてみてください。

ヒューさんとの制作で感じたシンパシーは、国境の距離を飛び越えてものすごく近いものでした。また今後もヒューさんと何か一緒に作品をつくれたらと思っています。

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倉品翔
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