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さよならDESPAIR

年末感!
密かに寝正月ならぬ寝クリスマスになってしまった僕ですが、復活しました。
明日、スタジオ納めしてきます(夜はツイキャスよろしくお願いします)。

アルバム「他人旅行」にまつわること、楽曲編を気まぐれに。まずは僕が歌詞もかいた数少ないうちの、この曲から。

趣味ソング、のつもりでスタジオに弾き語りで持っていったところみんなの反応がよく、とてもうれしかった曲。
はじめAとBしかなく、つのけんの「こんなCがほしい」という提案からつくったCが、曲のスケールを何倍にも大きくしてくれました。

"despair"という単語は「絶望」なんですが、
はじめは意味、よりも響き、でした。
「ディスピア」「ディスペア」と発音したくて、単語を探したらdespairを見つけて、字面含め記号としてこれしかないかなと。

でも「絶望」というのは少し大仰すぎるかなぁと少し迷っていた頃、
居酒屋で音楽仲間と飲んでいて、
彼は僕と似たような境遇を持っているのだけど、
その境遇になったとき、一度ほんとうに絶望して、
でもだからこそ自由に生きようと思えた、
そんな話をし出したので、僕は内心震えました。
とても共感することだったし、なにより「絶望」というワードが出てきたことに。
たしかに、絶望を味わってはじめて手にする強さや、愛する力、自由が、あるんだなぁ。
そんな歌にすればいいんだな、この曲は。と、そのとき決心できました。

思えば僕が音楽で表現したいものの大元はずっと、絶望や悲しみから立ち上がってまた歩き出すときの心情、そんなようなものだと思います。
この曲は、その"テーマ"そのものを歌ったような曲になったと思っています。

何気なく最後のヒントをくれた友人に感謝。

この曲は、淡々と演奏が進んでいきますが、とても繊細なダイナミクスを経て、最後じんわり熱くなって、フェードアウトします。
そんな、ひとつ大人になったバンドの演奏が、とってもお気に入りです。
ビタースウィートなホーンセクション、
ムードを捉えまくりな清野先生の、実はいくつも重ねてくれているトラック、
そして、儚さと柔らかさをこの上なく添えてくれた、コレサワちゃんの声。

ぜひ、いま一度味わってみてください〜!



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倉品翔
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