違法コーヒー屋で年越した2021年
毎年、31日はお昼に家族で、三越前のそば屋にいくのが恒例だった。
そして三越で買い物をして家に帰り、大ママの家に集合して鍋を食べる。
年が明けるとともに挨拶をして部屋に帰り、元旦はおせちを食べまくる。
ここ数年はママとカラオケに行くことが多かった。
今年はいろいろと環境が変わって、わたしは31日の22時過ぎまで仕事をしていた。
彼から連絡があり、「違法コーヒー飲みにいくけどくる?」とめちゃくちゃ面白い飲みに誘われたのですぐさま返信をする。「いく!!」。
23時すぎに新宿につき、歌舞伎町で待ち合わせる。
すこし歩いて大久保公園までいくと、「違法コーヒー屋さん」があった。
半径数センチのミニ屋台。
「屋」がないので、屋台という概念ではないのかもしれないが。
公園の外の一角で、その人は路上商売をしているようだ。
この日は大晦日オールナイトデーだったようで、メニューは「おしるこ」と「熱燗」のみ。
しかもおしるこを温める鍋ひとつだけのスペースしかないので、熱燗にすることはできず冷やの提供という、なんとも尖ったスタイルである。おもしろすぎる。
おしるこに、栗を入れてもらった。
美味しい。温まる。
というか、あまりの寒さに、なにを飲んでも美味しい。
美味しいというか、染み入る。五臓六腑に沁み渡る。
こんなにおしるこが美味しいシチュエーションって、あるのか。
いや、あるな。
だけど、寒いときに飲む温かいものほど、この世でいちばんウマイと思えるものって、ないんじゃないのか。
好きな人といただくものであれば、なおさら。
おしるこをアテに、冷やを飲んだ。
23時50分すぎに、しりとりを始めた。
年越しカウントダウンまでの、しりとり。
年越しの瞬間に、しりとりが回っていた人が負け。
「年越し」から始まり、なぜか生き物しばりになった。
彼が「る」の時点で、あと5分を切った。
…5.4.3.2.1.
あけましておめでとう〜!
そんな2021年の、幕開けであった。
いつもは家で家族と過ごす大晦日、年明け。
それを、今年はなにもかもガラリと変わって、わたしは好きな人といた。
好きな人と過ごせて、とても嬉しい。
好きな人がいれば、世界は平和なんじゃないか。
みんな、好きな人、いる?
今年は、好きな人がたくさんできるといいなあ。
嬉しい!楽しい!だいすき!