6年前に書いた記事の再掲載(加筆修正版)
以下は、6年前に初めてnoteに触れて、気になった公開範囲の設定についての文章です。
個人的には、イマドキのWebでの表現手法には、公開範囲の設定が欠かせないと思っている。無論、インターネットの世界は「世界中に拡散すること」が多いなるメリット。だからこそ、より多くの人に観て貰う=知名度を上げる/マネタイズする/認知・認識してもらう/承認欲求を得る……など、広がることが正義とされるのだろう。
ただ、広がる可能性の無限の荒野だからこそ、どこまで広げるかのコントロールもしたい。世界的に有名な某ネットストアのダウンロード販売先も、国別のストアを選択できる。売っちゃいけないもの、見せちゃいけないものなど、物品や情報を流通させること自体、サプライサイドがコントロールできるべきだ。
しかし、こうした情報サイトは、コントロールできないところが多い。というか、「世界に広げよう」と言わんばかりに、ほとんど無頓着だ。
確かに「どの国から閲覧されるか制御できない」と言う事情もある。であれば、もっと狭い分野からせめれば、会員限定という公開方法もあるだろう。facebookやTwitterののソーシャル連携をしているなら、そのフォロワー限定というのだってアリかもしれない。
極端に情報発信としては狭くなるが、観たい人には観て貰いたいが、興味の無い人にまで見せる必要は無いし、自分のことを知らない人に観られて誤解されて文句を言われて晒し者にされて炎上されるのは御免被りたい。
だが、いまどきのブログサービスやSNSなどのネット表現媒体は、拡散されることは望めど、提供者側の「見せない権利/誰に読ませるか選択する権利」はほとんど無い。
一番理想なのが、LINEのタイムライン(現在はサービスしてない)。
一度友だちになる必要はあるが、くつもの公開リスト設定でき、ユーザーごとにグルーピングできる。これをもっと大規模でできれば/それがサービスになれば面白いんだが……。
さて、このnote……、
このnoteの公開設定も、基本的に有料か無料かハッシュタグなどの設定、そしてマガジンとして、いくつかのノートをひとまとめにする機能程度。
上記の自分の論説準拠で言えば、見せない権利に沿う機能としては「売りものにする」ってところでしょうか。
有料にすると、記事公開段階で「ここから下は有料/ここから上が無料公開」という範囲を決められます。つまり!まだ試してみませんが、リード部分のみ無料公開にして、本文すべて有料にする(非公開にする)ってことも可能なのではないか!
ま、これは先程自分が語った「見せない自由」とはまた違うアプローチだ。これが別に満足とか不満とかじゃなく、「ここはこういうキマリか」という印象。有料にしちゃう、というのもひとつの手ではあると思う。
……ここまでが再掲載部分。
心情として、この公開範囲のコントロールは、世間的に余り望んでないのかしら。Twitterでも以前「サークル」という150人に閲覧が限定される機能があったが、あまりにも中途半端だった。そして、今は廃止されている。
この「閲覧範囲の設定」って、実は技術的にめっちゃ難しいのかしら。
今後も自分的な課題かな、って思ってる。
現時点で、妥当なのが「Discordのプライベートチャンネル」かも。ロール設定など、やや煩雑な面もあるが、今後のSNSには必須になってくる気がするのだが。あるいは上記の有料と双璧のメンバーシップ。
ただメンバーシップは、読ませたくない人、見せたくない人だとしても、メンバーシップ登録をしてしまえば読めてしまう点で、自分の言わんとしたいことと違う。難しい……。