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【前半】カナダで視力矯正手術

2024/11/22にカナダ、バンクーバーで視力矯正手術を受けてきました。
その時の経験をまとめていこうと思います。


私の視力がどれくらいだったか

いつから目が悪いかというと小学校1年生の視力検査でひっかかってきたと母から言われているのでおそらくその前から悪いです。

小学生の頃は眼鏡をかけていました。
中学でバレーボールを始めたのでそのタイミングでコンタクトに変更。
なので眼鏡はかれこれ約30年、コンタクトは約22年お世話になりました。

コンタクトの度数は右が−7.50、左が−8.0という強度近視。
裸眼視力は覚えていないんですがこのコンタクト度数で調べるとだいたい0.01ぐらいだそうです。

なぜ受けようと思ったのか

家では眼鏡、外ではコンタクトという生活をずーっと送ってきていました。
なので特にめんどくさいとか思ったことは全くなかったんですが子どもが生まれて生活が激変。

  • お風呂に一緒に入るとなると裸眼では何も見えない、だからといってコンタクトをつけてお風呂に入ると目が乾いてゴロゴロする

  • 息子が活発になってくると家の中で眼鏡をかけていると眼鏡を取られる

  • ベビーモニターを見ながら寝そべると眼鏡がずれるけど外すと見えない

などなどこうしたちょっとした「不便だなぁ」が出てきました。

上記の理由を読んで「じゃあ家でもコンタクトにしてたら大半の不便解決するのでは?」と思った裸眼の方。
コンタクトのつけっぱなしはかなりしんどいです。
特にテレビや携帯などを見る機会の多い家の中でコンタクトをつけていたら私の目は数分で撃沈します。

というわけで今回視力矯正手術を受けることにしました。

どんな手術があるのか

バンクーバーで多く行われている手術は以下の3つです。

  • LASIK(レーシック)

  • PRK(ピーアールケー)

  • ICL(アイシーエル)

簡単に説明していきます。
一応もちろん調べた上で書いていますがかなり端折ってますのでご了承ください。

LASIK(レーシック)

視力矯正と聞けば多くの人が思いつくのがレーシックだと思います。
レーシックは角膜の表面にフラップという蓋を作り、その後角膜をレーザーで削り屈折角度を調整して矯正します。
最初に作ったフラップでレーザーを当てた角膜を最後保護するので回復が比較的早いのが特徴です。
ただし、フラップも角膜から作るため角膜が薄い人や近視が強い人は出来ないことが多いです。(近視が強いと角膜を削る量も増えるため)
また視力が安定してしっかり見えるようになるまで少し時間がかかります。

PRK(ピーアールケー)

同じく角膜をレーザーで削って屈折角度を調整して矯正する手術です。
レーシックとの違いはフラップの有無です。
PRKではフラップを作りません。
そのため角膜の薄い人や近視の強い人でも行える手術です。
ただしレーザーで矯正した角膜をフラップで保護せず自然治癒に任せるので回復に時間がかかります。
また視力が安定するのにレーシック以上に時間がかかります。

ICL(アイシーエル)

眼中コンタクトレンズです。
角膜より目の奥にある虹彩と水晶体の間に半永久コンタクトを挿入する手術です。
かなりの近視にも対応でき、コンタクトを挿入する時に作る切開口も約3㎜と小さいので回復は一番早いです。
また術後すぐにしっかり鮮明に見えるようになります。

以上が主な視力矯正手術です。

事前カウンセリングを受ける

今回手術を受けるにあたって事前カウンセリングを3か所で受けました。
最初は2か所で受けて値段見比べて、と考えていたんですが最初のクリニックと2番目のクリニックとで全く違う事を言われたのでもう一つ受けることにしました。
ちなみにこのカウンセリングは全て無料です。

カウンセリングを受けたクリニックは次の3つ。

  • London eye centre

  • LASIK MD

  • BC LASIK

London eye centre 

最初に行ったクリニックです。
(ロンドンって入ってますがもちろんバンクーバー近郊です。)
こちらは友達が何人か利用しており行ってきました。
ここで行える手術は以下の2つ。

  1. LASIK 

  2. PRK 

カウンセリングの結果は

LASIKは✕
PRKは◯
【見解、言われた事】
・角膜が薄く、近視が強いのでレーシックは不可
・同じような視力、角膜の薄さでPRKをした症例がこのクリニックでいくつかあるからPRK は可能
・ここでは出来ないがICLも選択肢の一つ
・ICLを希望がするなら他のクリニックを紹介
・近視が強いため矯正しても戻る可能性がある
・将来眼鏡やコンタクトが必要になる可能性もかなりある
・再矯正できるかは分からない。できても1回だけ。
・ハロ、グレア現象が(一時的に/永久的に)出る可能性がある
・PRKは片目につき$1900
・友達の紹介があるので片目につき$150値引きあり

いやー、まさかレーシックができないとは。
近視が強いのはもちろん自覚してましたが角膜が薄いとは思ってなかったのでちょっとショックでした。
けどまぁそれを変える事はできないので仕方ない。

LASIK MD 

視力矯正で調べるとレーシック最安値$490〜(片目)と出てくるクリニックです。
同じ手術内容で安くできるならと思いカウンセリングを受けました。

ここでできる手術は以下の2つ。

  1. LASIK

  2. ICL

カウンセリングの結果は

LASIKは✕
ICLは◎
【見解、言われた事】
・ICL一択
・角膜の薄さ、近視の強さからLASIKは論外、PRK も不可(そもそもPRKやってない)
・ICLするならダウンタウンの店舗のみなので再度カウンセリング
・ICLは片目につき$4150

まあ予想通りレーシックはここでもできないと言われたんですが、ここではPRKも出来ないと言われました。
そもそもこのクリニックでしていない手術なのでもちろんできる可能性があったところで言うわけがないんですけどね。
なので最初のところではPRKができると言われて、2番目のクリニックではできないと言われる結果になりました。

最初のカウンセリング2件を予約した時点ではレーシックを受けるつもりだったのでどのクリニックで、レーシック以外ならどの手術をしているのか確認していなかったのもいけなかったなと後になって反省。

そのため3か所目のクリニックはLASIK、PRK、ICLすべて行っているところに行くことにしました。

BC LASIK

有名な先生がいる、らしいです。
LASIK、PRK、ICLすべて行っているこのクリニックではどの手術を勧められるのかサードオピニオンとしてカウンセリングを受けました。

カウンセリングの結果は

LASIKは✕
PRKは△
ICLは◯
【見解、言われた事】
・おすすめはICL
・PRKはできなくはないけど近視はきっと戻るから眼鏡かコンタクトは将来必要
・PRKの場合再矯正できるかは分からない
・ICLはコンタクトレンズなので取り外す必要がある場合それができる
・PRKは一度削った角膜を戻すことはできない
・うちにはDr.Kingがいるから他のクリニックとは違う
・PRKなら片目につき$2250
・ICLなら片目につき$4550

ここでも同じくICLを勧められました。
まあクリニック入ってすぐにどデカいICLのポスターが貼ってあったのでそりゃそれをおすすめするよねぇという感じ。

結局どれを選んだのか

3か所行って分かった事

  • 私の視力と角膜の薄さではICLがおすすめされる

  • PRKも可能ではあるけど近視が強すぎるから矯正しても戻る可能性がある

  • 近視が戻ったとしても再矯正できるかは分からない

  • (どのクリニックも結局は商売)

これだけ聞くとICLなのかなと皆さん思うかと思うんですが私は結局PRKを選びました。
私にはICLをしたくない理由があります。

  1. 失明のリスクがある

  2. その他合併症(緑内障など)のリスクもある

  3. 費用がべらぼうに高い

レーシックもPRKも手術なので合併症のリスクはありますが、この手術での失明は限りなくゼロに近いです。
BC LASIKのスタッフの人はレーシック/PRKで失明した人はゼロだと断言していました。
それに比べてICLは挿入箇所が目の神経に近いそうです。
もちろんそこの幅が十分にあるか検査をした上での手術にはなりますが90万近く払って失明のリスクが(レーシック/PRKより)高い手術を受ける気にはとてもじゃないがなれない。怖いです。
調べてみてもICLで失明する事はないと書いてあるクリニックがほとんどですし、今のところ(2024年12月時点)は失明があったとの報告はされていないそうです。
ただICLの後遺症や合併症を調べると真っ先に出てくるのが失明のリスクである以上私はICLを受ける勇気は持てなかったです。
※あくまでも私個人の意見です。ICLを批判しようとかいうわけではないです※

PRKにしたからと言って不安がなかったわけではないです。
特に私の場合は近視が強いため、手術したところで眼鏡なしでずっと過ごせる保証はないわけです。

また、何度か眼鏡を作ったことがある方なら分かると思いますが度数が合っていないと頭痛が起きたりもします。
なので角膜の削り具合が合ってなかったら。
目がこの新しい見え方に慣れなければずっと頭痛持ちになるのか。
言ってみれば私にとってはやってみないと結果が分からないギャンブルのような手術。
それでも手術を受ければ裸眼で何も見えない強度近視よりは良くなるしかない。
そう思い今回受けることにしました。

次回、「手術当日から術後、現在まで」をまとめていきたいと思います。

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