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日本からカナダへの猫の輸出

まずNoteを始めて書きたかったことがにゃんこたちの引っ越しのこと。
というのもうちのにゃんこのとうふとおこげはカナダ生まれです。
なので2022年に日本に引っ越した時に一緒に連れて行ったので今回連れて帰ってきたんですが、動物が国境を超えるのはなかなか大変なもので、猫の輸出手続きも調べてもなんだかイマイチ分からず。。。
わんちゃんの手続きに関しては何人かの方がブログを書いているのでなんとかなると思うんですが、なんせにゃんこの情報が少なかったので私の経験が少しでもお役に立てば嬉しいです。

結論から先にお伝えするとにゃんこたちは
狂犬病予防接種を一回受けていればそれで大丈夫です。

(※2024/7に入国時点での情報です)

ここ以降はつらつらと何をしたかとかなぜ狂犬病予防接種だけでいいのかなど書いてます。知りたい方はぜひ。もういいわという方はここまでで。


まず輸出が決まったらやる事として日本側での検疫の手続きとカナダ側での入国に必要な書類や検査を調べます。

動物検疫所のサイトhttps://www.maff.go.jp/aqs/animal/aq12-1.htmlを見ると輸出までにする事が書かれています。その中で輸入する国それぞれで必要な検査は違うので大使館などに問い合わせるように書いてありますが、私の経験から一つ。

カナダ大使館に問い合わせても時間の無駄です。
リンクが送られてくるか返信がないかのどちらかなので疑問の解決にはなりません。

なのでカナダ入国に必要な検査や書類はCanadian Food Inspection Agency (CFIA)https://inspection.canada.ca/enのサイトで確認します。
ただこれも分かりにくいんですよね。
正直見ながら『結局何がいるの??』状態でした(苦笑)

まずCFIAのページから” Traveling with pets, food and plants” >" Traveling with pets"の順にクリック。
少しスクロールすると” Requirements for bringing an animal into Canada”がクリックできるのでそこをクリックするとようやく動物の輸入に関するページにつきます。
そこから質問にいくつか答えていくと情報が出てくるので「Cat >Domestic >3months or older >Japan」で”Continue”をクリック。

で、出てきました。こんな感じ。

CFIAのサイトより画像スクリーンショット

これを読むと必要な書類はこの2つのうちのどちらか。

  • Valid Rubies vaccination certificate

  • Veterinary certificate

で、はじめはveterinary certificate にしようと思ったんです。
カナダから日本に来る時は狂犬病予防接種を指定回数受けて抗体検査もしてでめんどくさかった経験があるので予防接種受けずに済むのであればそれの方がいいかなと。
ただveterinary certificateの必須項目の中にofficial documentation regarding country rubies status というのがあります。
これ読んだだけだと正直ちんぷんかんぷん。一応英語はできるつもりなんですけどね、何について書かれているのかが分からないと意味が掴みづらく頭の中??だらけ。
それで色々調べてみたら他の方のブログで輸出検査した後に発行される『狂犬病予防法に基づく動物の輸出検疫証明書』(以降、『輸出証明書』とします。)がこれにあたるとの事だったので検疫所に問い合わせました。
問い合わせたのは出国時に使う空港なので私たちは関空です。
(ちなみに検疫所の人が一番質問に真摯に答えてくれました。)
するとその認識で間違いないとの事だったので、よしよしこれでいけるぞと。必須項目も輸出証明書にほぼ載っているのでもしかしたらこれだけでいけるかも??とも思ったんですが、、、もう一つ。条件の中に

  • Must be issued on clinic letterhead

とあります。
これはつまり動物病院の名前で発行してある証明書でなければいけないので、このveterinary certificateにするならば病院に英語で証明書を発行してもらって、それと合わせて検疫所で発行してもらう輸出証明書、この二枚で書類が完成という感じです。なので英語で証明書を発行してくれる動物病院を探す必要があります。
(私はこちらの方法では輸出していないのであくまでも推測になりますのであしからず。)

で、次に Valid Rubies vaccination certificate を見てみます。
気になったのがワクチンの回数が書かれていない事と抗体検査についても触れられていない事。
私たちの場合、カナダから日本への輸入経験があるのでこれがかえって良くなくて(苦笑)何回受けたらいいの??抗体検査は?!という感じでまたまた頭の中は??。この経験が他でも弊害になったんですが、その話はまた別で。
とにかく明記されてないのが気になったのでCFIAにメールしてみました。

私がした質問は3つ

  • ワクチンの回数は何回なのか。

  • 抗体検査は必要か。

  • 輸入許可書がいるか。(輸入許可書は他の方のブログに書かれてあり一応いらなかったみたいですが念の為私も聞きました。)

まあ対応はカナダ大使館と似たようなものでしたが、『サイトに書いてあるとおりだよー』の一言と共にご丁寧にサイトのリンクとそこに書かれてあることが丸々メールに書かれて返ってきました。
その上『他に質問があったら近くのAnimal Health Officeに聞いてねー』とも。カナダあるあるのたらい回しですね。
唯一輸入許可書についてだけはコメントがあり不要だそうです。
せっかく送ったメールも何の解決にもなりませんでしたが、ようは回数が明記されていないのであれば一回でも問題ないだろうという結論に至りました。
まだこの時点でもveterinary certificateにしようかなと思っていたんですが、決めきれなかった理由がInspection fees, taxes and dutiesの中にあるこの一文。

All personal pet dogs, commercial dogs over 8 months of age, and domestic (pet) cats that are imported into Canada will have a documentary inspection by the Canada Border Services Agency (opens in new window) (CBSA) to ensure the animal's rabies vaccination is valid and the animal description matches.

CFIAのサイトより

veterinary certificateでもいいと書かれているのになぜが狂犬病ワクチンが有効かどうかチェックされると。

結局予防接種を受けないといけないのか、いらないのか、どっちなのか!

これ実はImport requirementsの中にある Automated Import Reference Systems (AIRS)から猫のリストを引っ張ってくると書いてあるんですが、Valid Rubies vaccination certificateなしで入国する場合は14日以内にワクチンを接種してNotice of Vaccinateを入力してthe District Office (DO)にファックスするようにと書かれています。しかもこのthe District Office (DO)にはオーナーが居住地について2営業日以内に連絡しろと。


いやいやいや、引っ越してきて時差ボケもある中、1歳の息子のお世話もしながら2営業日以内にthe District Office (DO)に連絡取って、14日以内ににゃんこ病院連れて行ってワクチン打ってNotice of Vaccinateのフォーム入力してファックスするとか無理!ていうか今どきファックス!

というわけで要はveterinary certificateで入国はできるんですが狂犬病ワクチンを受けないままでいいというわけではないという事です。

Valid Rubies vaccination certificateの中に注意書きされているのもつまりそういう事です。

Valid Rubies vaccination certificateの中の注意書きです(CFIAのサイトより)

なので私たちは日本で狂犬病のワクチン打っていくことにしました。

そして動物病院でもらったワクチン証明書を事前に検疫所に送って、それを元に当日に輸出証明書を発行してもらいます。その後その証明書を入国の際に見せるよう言われるので見せておしまいです。問題なく入国できました。

日本の出国、カナダの入国の詳細もまた書いていければと思います。

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