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パーソナルカラー診断に行ってきた話

元宙組娘役の花城さあやさんが大阪でイメージコンサルタントをされているのですが、たまに東京でも診断をしてくださいます。今までは色々な都合(贔屓組の東京公演中だとか)でなかなかスケジュールが合わず、いつも残念な思いをしておりまして。それがやっと、贔屓組が集合日待ちのお休み期間に来てくださることになって、行ってまいりました。

私、実は数年前に(診断前に書こうとしていつだったか全く忘れていて申し訳なかったのですが)パーソナルカラー、顔タイプ、骨格の診断を受けたことがあります。その時の診断は、
 パーソナルカラー ブルベ夏
 顔タイプ キュート(と言われたが何か違うので)寄りのフレッシュ
 骨格 教科書に出てくるかのようなストレート
でした。じゃあそれに沿って生きていればいいじゃないかって話で、いくら花城さんに会ってみたいったって、言うて宙組が特に好きってわけでなく(すみません)、生徒の名前を出されても知らんかもしれんしそしたら失礼だし、今となっては安かったなって思うけどそこそこの診断料はかかるわけだし、本拠地の大阪よりはずっと近いけどそこそこ遠いし、花城さんとお話してみたいとはいえここでそれだけのお金をポンと支払うのは、一回受けたことあるくせにどうなんだとか色々と思ったのです。
更に、だいたいこのテの診断というのは、メイクの参考にしたり服を買うのの参考にしたりとか色々あるわけですが、私は申し訳ないくらい「変でなければいい」で生きています。メイクは基本「しない」。おそらく診断の後も「しない」であろう。そんなヤツが受けて、張り合いなくないか?「何しに来たんだ?」とか思われないか?パーソナルカラー診断というのは「ノーメイクでお越しください」なのだけど、言われなくてもしていない。私は神経症的に化粧が崩れるのが嫌で、化粧すると気になって気になって日常生活に支障をきたすほどなので、接客業でもないのをいいことに、日常的にすっぴんで生きている。しかし、この年齢(中卒で宝塚に入っていれば71期)になると、化粧しないわけにはいかない局面というのはあるわけで、どういうときかというと「免許、マイナンバーカード、遺影などの相当期間残る写真」を撮るとき、冠婚葬祭の時など。そういう時にどうしているかというと、外注するんですよ。「写真撮影・メイク付」ってやつを選ぶんです。息子の結婚披露宴の時も、ドレスは自分で着ましたが、髪とメイクはやってもらいました。その、やってもらうときに聞かれる「どんな感じにしましょうか?」「ご希望はありますか?」これに上手く答えられない。「ブルベ夏」と言われた以上、黄色っぽいファンデはやめてほしいのだがそれも言えない。何かうまく言えずに「いいようにやってください」と言うと、シミが隠れやすそうな濃いめのオークルのファンデを塗られ、ファンデに合わせてマットなオレンジ系のリップを塗られ「何か・・・おばさんくさい」という、いやくさいも何もおばさんなんだけど、メイクした意味がない。と、自分の顔面ポテンシャルを過信した、全部やってもらってる人間が思ってはいけないことを思いながら「ありがとうございましたぁ」と、テンション低く、何か変な色の背景の写真を撮られて帰ってくるわけです。写真撮ったあとにちょっとしたパーティなんか入っていたりすると最悪です。
あと、立場上「所定の巻物を着用する」場面が年に数回あるのだけど、この「所定の巻物」も、前回の診断で「顔回りに近づけないでください」と言われた色味のものがあったりする、何ならそういう色のばかりだったりする。こういう時に少しでもマシに見える対策を知りたい。
そして、「ブルベ夏ってことは、この色が似あうはずなのに、何かイマイチ、ピンとこないんだよな…こっちの方がいいんだけど、またネイビーかよ」と不本意な気持ちで服を選ぶことも多々ある。
そんな日々を抜け出したい!!!!
というわけで、すぐに満席になってしまう東京の診断の第4希望まで出して第4希望にすべり込み、行ってきました。

診断の朝は早い(朝イチの回だったってだけです)。家を出たのは7時。今回の会場までの道のりは調べたものの、いつも乗らない路線、いつも降りない駅、ナチュラルに遅延する自宅最寄り在来線。余裕を見たいところだったのに割とギリギリになりそうです。私は方向音痴です。途中ちょっとでも何かあったらアウトです。基本速足にしていたら乗換で1本早いやつに乗れて、降りて、出口出たら右に・・・そこにドドーンと建物名が。

すこーしも迷わないわ

ということで予想に反し15分も早く着いてしまい、このまま会場に行ったらビジネスマナーだったら怒られるやつ。トイレに行ったりロビーのソファで荷物整理したりして時間をつぶす。あぁー、何か緊張してきた。何を言えばいいんだろ。まずは挨拶だよね。朝だし「おはようございますっ!(おはようございます!)」「お願いしますっ!!(お願いしますっ!!)」……初舞台生ロケットの上級生お披露目かよ!!一人で首席とその他をやるのかよ。いやしかし他に何も浮かばない。おっと2分前だ。上がっておこう。そして時間ジャストにインターフォンを鳴らすと、数秒のちにドアが開きました。おは……

「こんにちはぁ~ 今日はよろしくお願いします~~」

インスタで見たことあるきれいなお姉さんが笑顔でそこにいました。背は高いです。お部屋の中でスリッパなのでヒールがあるわけでもないですが、背は高いです(2度言う)。おだやかでふんわりした雰囲気に私の中の初舞台生たちは急にリラックスしはじめました。何だろう、前に診断受けた時って、初対面の方が相手だったし、かなり緊張して「どうですか?」って言われても「ハァ」くらいしか言えない感じ(しかも後村上天皇に何か言われた弁内侍レベルの小声)だったのですが、今回だって初対面なのにそういうのが無い。何でだろう、話しやすい。面識無い人だぞ?元タカラジェンヌやぞ??えー?でもすごい居心地いい。何なら「行きつけの美容室の担当以外の美容師」よりも話しやすいかもしれない。不思議ー。

で、まずはカルテ?と言われるであろうものを記入。名前等の基本情報(すみません書き忘れててw)の他に「好きな色」「苦手な色」「どう見られたいか」これだけ。あとは、前に診断受けてたらその時期と診断結果。今回はカラー診断で、前回は4シーズンだけど、今回は16タイプなので、シーズン(春夏秋冬)×4カテゴリ(黄み・青み/明るさ/あざやかさ/清濁)の診断となります(リンク先参照)。

で、前回診断結果の「ブルベ夏」を検証してから、細かく分けていきましょう、となりました。ここまでの間に当然?「応援してる方はいるんですかー?」とか、そういう話にはなります(笑)「所定の巻物」についてもご理解いただいています。

診断の流れの説明のあと、大きい鏡の前に座って診断用の白いケープをかけて、カラー診断というと出てくるドレープ(布)を胸前にあてて顔映りを見ていきます。このねー、大きい鏡の前に座るっていうのが、一般人にはつらいんですよねー。この診断の前にそれなりに努力してちょっとでもマシにしようとしたけれど、限度があるじゃないですか。で「あーあ」とか思いながら座って、布が当てられていきます。赤とか青とかの色別に春夏秋冬をあてて、「これがいいですね」となったものを残していく。残すのはだいたい1色だけど甲乙つけ難いものは2色残すこともありました。他の話をしながらでも、特に私が何も言わなくても「こっちがきれい」とさくさく決まっていきます。途中、過去に私の身に起こった結構な事件の話になり、オチまでにかなり私はしゃべらなきゃいけなくなるし、どうしよう、この話でそんなに時間とってたら迷惑かも…と思ったりするも
「えーー?そんなのありえないですよ。あ、これがキレイです!残します」
さすがwww
そして、なんとなーーく予想はしてたのですが、

「サマーじゃないですね。ウィンターです」

結果を言うと、1st(似合う第1位)がVIVID WINTER、2ndがVIVID SPRING
お?イエベの春がイケるってこと?と思っていたら

「イエベとかブルベとかより、VIVIDな色が得意です。原色着てください」

パーソナルカラー診断というと出てくるイエベブルベの問題じゃなかったらしい。まぁ、イエベブルベありきで考えると、まずはその2つに分かれて、その中でどっちか、って話になる。で、これは花城さんも何かでおっしゃっていたし、私も絶対違うと思うけど、何となーーーく「ブルベの方が」みたいな雰囲気あるじゃないですか。なので私としては自分で「ブルベ夏です」って言うのがものすごい恥ずかしかった。しかもそんなに似合ってなかったらただの勘違い女じゃん。あっぶな。良かった診断受けて。そもそも「ブルベ夏」って言い方がさぁ、わざわざ「ブルベ」ってつけるのは、イエベにも夏・冬がある場合じゃない?無いでしょ?「夏・冬」はブルベ側なんだから「夏」だけ言えば済むのに何だ「ブルベ夏」って。文化祭フェスティバルみたいじゃないか。話それてきたけど、「ブルベ〇」みたいな言い方しないって点でも私にはこの診断が良かったように思う。そっかー、くすんだ色、淡い色がダメだったんか(あとあんまり青みが強くても血色悪くなる。色によっては「春」の方がいいのもあった)。よくあるカラーチャートで言うと右か左かじゃなくて、「どの段にあるか」か。なので、VIVIDの無い秋と夏はイマイチだったんか。すごーい。超ハラオチ。前回診断受けて、それまで好きだからって買ってた秋っぽい色(テラコッタとかさー、超好きなんよ)は排除したんだけど、だからってペールなんちゃらみたいのがイマイチで、一番似合うはずなのに何か違う…と常々思っていたけどそれだったんか。原色を着ろ、いや、それはそれでハードル高いんですけどね。あの、あんまし売ってないですよね、原色…あの、アレですよね。エクセルの塗りつぶしパレットの「標準の色」のやつですよね

でも身に覚えはある。画像で言うと左から5番目、すごい黄緑のエリマキトカゲみたいなデザイン(首は詰まってない)のブラウスが異様なほどに似合ったことある。あれも疑問だった。ブルベだとしたらこの色は違うんでは?と思ったりもした。あれが21歳の時だったから、年齢の差?とか思った。あー…なるほどね。
「大得意!が黒、あと、紺もいいです」
服、特に仕事のは黒と紺ばっか持ってるけど、「無難だから」じゃなく「これが似合うから」って思うことにします。
「VIVID WINTERは、ずん(桜木みなと)さんと一緒です」

はい出たーーー!困るやつ。ものすごい困るやつ。前回の診断の時も「ブルベ夏、フレッシュ」で、「広■涼◇さんの服装を参考に」って言われて「いやどうしろと」って思ったし、出された雑誌に退団したばかりの明日海さんが出ててつい服そっちのけで記事読んじゃったりしたけどさ。その時も「年齢とかはあまり関係ないです」って言われたけどさ。でもさ、違うじゃん。タカラジェンヌと一般人。芸能人と一般人。せめて年齢が近い人を言ってくれないか?って「轟悠さんと同じです」って言われても「どうしろと」だけどさ。同じなのは性別と目鼻立ちの数くらいだよ。今後の服選びに何をどう参考にしろと?と、ここで神アドバイス

①服選びに一番大切なのは「顔タイプ」
 ほぉぉぉぉぉ。服に。メイクとか髪型じゃなくて服に顔タイプ。
②顔タイプに合わせて、骨格で事故らないデザインのもの
 はいはい。
③その中から、パーソナルカラーで得意な色のものを選ぶ。
「私はVIVID WINTERだから、この色は絶対ダメで」とスタートするのではなく、色は最後ということ。更に、私が不得意な「淡い色」は、大得意の黒と合わせるとよい。

よっしゃーーー!黒でしょ?黒はね、いわゆる「推し活」をやってると、黒Tがたくさんあるからね、アレでしょ?今日来てきたいかにもブルベ夏の淡い水色のUVパーカも、中を黒Tにするとか、やれますよね。まぁそろそろ涼しくなってきたから出番なくなると思うけど。なるほどなるほど。

ここで、最初に座った化粧前(笑)に戻り、今日の診断結果からのアドバイスをいただき(これは頂いて帰れます)、シートにさぁ、手書きでいっぱい書いてくれてさぁ。手書き大っ嫌いの私としてはそれだけでも尊敬しちゃうよ。で、最初にも言った「他人にメイクしてもらうときにどう言ったらいいか」についても色々お話してくれて、WINTERが選ぶべき色の、シャドウがちょっと青とかグレーとかすぎて「トートさんになるかも」と書かれたのは笑いましたが、「私ならこんなふうにメイクすると思う」のようにおっしゃっていただいて(下級生あるある謎敬語)、で、「ちょっと、塗ってみましょうか」ってなりまして。すっぴんの上にちょっとだけ血色いい感じになるリップと、ちょっと強めのシャドウ塗ったら、可愛かったんですよー。え?何これ可愛いやんって感じで。今まで思ったことないんですけど、メイク、練習してみようかなぁって思いましたよね。…崩れるのはイヤなんですけど。ものすごい顔から汗かくヤツなんですけど。あと、右、片目つぶれないんでアイシャドウとか大変だし、まつ毛美容液塗るの下手くそ選手権ぶっちぎり優勝者なんで、マスカラとかも無理なんですけど・・・でも、可愛かった。自分の顔見て「可愛い」って思う時が来るなんて思ってもみなかった。「似合う」って、すごいよね。

メイクの話してるときに、同期の方からもらったリップの話になりまして。「サホにも絶対似合うと思うってもらったんだけど、全然似合わんかった」
…あー、わかります。何か脳内イメージでは良かったんだけど実際にはダメだったってことありますよね…「人柄のイメージ」ってものにも左右されるし、何なら自分でも「イケる」って思ったのに当ててみたら違ったってこと、ありますもんね…と思っていたら
「[同期]は美人だから(似合うけど)」

「ちがーーーーーーう!!!!」
いやもう、ブルーのシャドウしてませんけど、私の脳内の全トート閣下が言いましたよ。何言ってんですか。きれいです!あなたも!きれいです!!みんな、きれいです!!!!だって、タカラジェンヌですよ?ルッキズム万歳(言い方)ですよ?その前に入る音楽学校の受験資格に「容姿端麗」ってあるんですよ?書類受け付けて(さすがに写真で落とすのは人道的にどうかって話なので)1次試験受かった時点で全員「容姿端麗」じゃないんですか?感覚バグってません?ってか、宝塚でも「美人」って言われる人って、一般人が近寄りがたいタイプ、何か恥ずかしくって帰りたくなるようなタイプの人について「美人」って言う傾向あると思うんですけど、タイプが違うだけであって、みなさん、お綺麗です!!!と、声を大にして主張しておきたい。俗世を比較に出すなって言われるかもだけど、ウチの業界で花城さんいたら多分別の事務所からも「何かすごい可愛い子が入ったって噂が」って、何しに来たんだみたいな紙ペラ1枚提出に来ましたって見物人が来るよ。もうちょっと皆さん、自分の容姿がいいことについて自覚を持ってほしい。「可愛いね」って言われたら「みんなそう言うわ」って返すキティを見習ってほしい(「BLUFF」、良かった…)

まぁそんな感じで、かーなーり、診断ではない話でヒートアップしながらも、90分くらいかな?でパーソナルカラー診断が終わりまして。最初の緊張はどこへやら。本当楽しかったです。服選びに1番関係あるというのであれば、次は顔タイプも受けたいと思ってます。遠征でも全然いいんだけど、日程が決まるのがけっこうギリギリになるから、その頃には予約が埋まっている感じで…とにかく、絶対行ってよかったです。受けてみたいなーって人はもちろん、「診断、受けたんだけど何か違う気がする…」とかの違和感ある方はぜひ。花城さんありがとうございました。贔屓を「優しくてかっこいい先輩」って言ってたって、次のお手紙に書いておきます。

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