MOIW2023で担当ののぼりを立てるついでにARでのぼりを立てた件の覚え書き
※覚え書きの部分がだいぶ長いので、ARだけ見たい方は目次から「理由あって?AR公開します」まで飛んでください!
追記:ARの公開は終了しました。ありがとうございました!
はじめに
2023年2月11日、12日に東京ドームで開催されたアイドルマスター初の5ブランド合同ライブ『M@STERS OF IDOL WORLD 2023』(以下MOIW2023)
夢のような2日間は始まってみればあっという間で、日常に戻ってからの時間も光のような速さで過ぎて行き、はや1ヶ月が経とうとしています。
私はSideMで鷹城恭二と眉見鋭心の担当をしています。MOIW2023は初日のみ現地参加、2日目は配信でした。
この文章はMOIW2023で販売された「オリジナルのぼりプロデュース権」で主催した眉見鋭心ののぼり企画と、企画参加者向けに記念として作成したARの覚え書きになります。
のぼりプロデュース権と企画のあらまし
アイマス公式から企画が発表された直後に概要見て、まず思ったのが「準備期間みじかッ…」でした。値段は広告やフラスタと思えば妥当だと自分に言い聞かせました。
担当が合同ライブに立つ機会。担当アイドルの良さをアピールする最高のチャンスであり、何より「担当ののぼりは別に多くても困ることはない」と考え、協力者の目途もついたのでのぼりを立てる決心をしました。それがこちらのTwiplaの企画になります。
「高校の生徒一同から応援される“アイドル・眉見鋭心”は…いるはずだ!」というコンセプトで、彼の背景をパッケージしてみようと考えました。
「プロデューサー」や「ファン」名義でなくてよいかも悩みましたし、こういう企画主催も初めてで当初はそれなりに不安もありましたが、ありがたいことに参加者は100名を越え、なんとか最後までやりきることができました。
現地に立てたのぼりの話
大変だったこと
最大の懸念はお金よりも時間の確保でした。発表段階から締め切りまでの準備期間がとにかく短い。年末年始に突っ込んでいいスケジュール感じゃない(個人的に年末は超繁忙期でコミケの作業も抱えていたので、仕事・コミケ・のぼり!の3hit comboでした)
あとこれは本当に愚痴になってしまうのですが、ストアで入稿する時のフォームがめっちゃくちゃ簡素で、確認のメールもこなかった。正しく申し込めているのか当落出るまで確認手段もなく、本当に不安で仕方なかったです。
のぼりの権利を売る企画自体はすごくよいものだなと感じていただけに「もう少し不安がないよう整備しておいてほしかった」というのが本音です。
(今後もし同様の企画があるならそこは何卒…と、アンケートにも書きました)
そして、企画参加募集をTwiplaで行った関係でTwitterを使った連絡が必須だったので、1月~2月のTwitter側のご乱心が本当にしんどかった。
そもそもDMが一気に送れない(13件ほどで制限がかかりしばらく送れなくなる)ので連絡が全員分終わるまでに数時間かかること。下手に送り続けるとスパム判定を食らいかねないこと。件の大量凍結祭り(連絡取れたのでよかったが、参加者が2名ほど巻き込まれた)。突然発表されたAPI有料化の件(アナウンスに使っていたTwiplaやPrivatterなどが使えなくなる可能性があった)などなど…。
結果、すべてTwitter経由で終えることができたのでよかったものの、1月の後半は支払いについての連絡がメインだったので、タイミング的にもかなり胃にきました。私はイー□ンを許さない。
予備の連絡手段としてDiscordを別に立てることなども考えましたが、最初から使う前提の募集ならまだしも、知らない人との接点を無責任に増やしてしまうことになるので今回使用は見送りました。
Twitter(Twipla)で募集をかける企画進行について、連絡手段の確保は今後の課題かなと感じました。
よかったこと
無事にのぼりが立ったこと。これ以上も以下もない。前日の大雪が嘘だったかのように、当日気持ちよすぎるくらい晴れたのもじつによかったです。
のぼりの近くにいたときに、通りがかった男性のPさんが「生徒一同だって!カッケー!会長愛されてんな~!」と言っているのが聞こえたときは本当に嬉しかった。そうなんですよ!眉見鋭心はね…かっこいいんですよ!!
結果よければ全てよし。終わってみればなんと楽しかったことか。企画を裏で支えてくれた紗乃さん、短期間にもかかわらず素晴らしいイラストを描いてくれたニビシさん、そして参加いただいた方々。心強かったです。本当に感謝しています。
のぼりARの話
きっかけと経緯
私ができる範囲で、企画へ参加してくださった方に何を残せるのか。物理的な記念品も考えたものの、自分の生活ペースだと裏側の作業に手一杯でうまく回せる自信がなかったので断念。
「ARできないかなー」と思ったのは、絵のラフを見た直後くらいだったと思います。ラフ画がめちゃくちゃ良くて、物理アイテムは無理でも何かいい形にしたいと思い至ったのがARでした。ARは全くのド素人でしたが、少し調べてみた結果「2Dで考えてたけど3Dでいけるかもしれない」と思ったので、描いてもらったイラストだけは最低限参加者が手元に残せる形で提供し、あとは「物より思い出」の方針で3Dのぼりをやってみることにしました。
企画参加者の方に「現地ではないけど…」という方を何人か見かけた
現地来れない人にものぼりが目の前にある光景を“体験”してもらえたら
参加してくれた方が世界中のどこにいても、リアルタイムで一緒にお祝いできないか
Pちゃんならうまく活用して遊んでくれそう!
思いついた&実行に至った経緯としてはだいたいこんなところです。
使ったツールとサービス
のぼりはデザインする段階で、3Dモデルにデザインをはめながら見た目を確認しつつ進めていました。モデルはこちらを購入して使わせていただきました。製作者様ありがとうございます…。
ARのサービスは
無料で公開できる
起動に特別なアプリやIDを必要としない
マーカーも必要ない平面認識のARを作ることができる
登録用のデータを自分の理解できる範囲で扱える
使っても規約的に問題ない
作る側もですが、主に使う側のハードルを可能な限り下げたかったので、今回は色々調べて検討した結果「palanAR」というサービスの無料プランを使うことにしました。
3Dデータの確認にAdobe Dimensionを使っていたこともあり、Dimensionで扱える書き出し形式(.GLB)をひとつ放り込むだけでよかったので、ハードルは考えていたよりだいぶ低めで済みました。
自分はそもそも3D作成について、少しテクスチャ編集するくらいの知識はあれど実装に対してはほぼ素人なので、フルのアセット一式を突っ込む必要なくDimensionからのGLBひとつで済むのはありがたかったです。
無事に完成!
実際に完成したARの様子がこちら。平面さえ認識できれば立てることができ、大きさの変更や配置位置をある程度変えることもできます。いいおもちゃです。
そこそこできた段階で友人にテストをしてもらっていましたが、街中や家の庭のど真ん中に突然でかいのぼりが立っていたり、のぼりの横で猫が興味なさそうに座っていたりと、だいぶ愉快な感じで笑ってしまいました。「どこでも眉見のぼり」ができてしまう。手ごたえを感じました。
MOIW当日、アクスタやぬいぐるみやドールと並べていただいたり、食事の上に立てたり、ドームの上に置いてもらったり(!)と有効活用してもらえていた気がします。家で立てて記念撮影されている方も何人かお見かけしました。
うまく体験を共有できただろうか?企画に参加された方にとって、良い思い出のひとつになっていたらよいな、と思います。
ARはできることの可能性はもちろん、作ってみて改めて「思ったよりも身近」になってるように感じました。機会があればまた何か作ってみたいなと感じさせられました。
理由あって?AR公開します(※終了しました)
参加者向けに公開してから1ヶ月を経て“記念データ”としての役割は十分果たしたと考え、参加者以外の方にも公開することにしました。
こちらのPrivatterに、起動用のURLと一緒に簡単に使い方と注意事項をまとめてあります。よろしければお読みになったうえで体験してみてください。
ARは参加者向けも一般公開用も、3月末までとしています。
SideMでは今日と明日の「超常事変」、そしてシーパラコラボや山梨コラボ、銚子コラボ、Mフェスなどさまざまな施策が行われていますし、3月中お出かけするプロデューサーさんも多いと思います。
身近な場所はもちろん、行った先々で。思い出の片隅にのぼりを立ててもらえたら嬉しいです。
2023.04追記:ARの公開は終了しました。ありがとうございました!
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