見出し画像

この耳鳴りを止めないで

ただれる様な暑さにさよならを告げて、肌寒い風が高揚を強く肯定してくれていた。10/20は待ちに待った「愛しておくれPre.承認欲求とカースト破壊GIG @高円寺HIGH」の日。超☆社会的サンダルとHaze、愛しておくれのめちゃくちゃ豪華なスリーマン。企画自体は中山さんが前々からこっそり教えてくださっていて知っていたけど、この値段でこのメンツが見れちゃっていいんですか…!?って震えてた、すごすぎ。

超☆社と愛しておくれをみるのは7/21ぶり。Hazeを見るのは2/12ぶりとめちゃくちゃ久しぶりのライブだった。おくれは全然ライブをしないからひとつひとつの企画が大事で貴重な機会だから、バクバクしながら会場へ向かう。

まずは超☆社会的サンダルから。マシロちゃんのかわいいかわいい声にやられながら、ふじおさんのベースの音のデカさに圧倒されたり、ドラムの方のセンター試験世界史の点数を聞いたり。(マシロちゃんは魚からできてる物に丸をしろっていう試験しか受けたことない!って言ってた)超☆社ギターはなんとなくセンチメンタルになる感じがして個人的には聴いてて落ち着くし包まれてる気がして安心する。「ずっと皆様と関係を継続していきたい」とMCで言ってた。マシロちゃんがステージに立って永遠に17歳のままで歌っていてくれたらいいなあ、って、心から思った。

(終わったあと、お友だちが泣いてたのをみて、わたしも泣きそうになった!それだけ、魂がこもってるステージをみれて幸せでした)

2番手、Haze。かてぃちゃんのハスキーボイスが響く。左腕のメモをみるご愛嬌、チャーミングですき。はなちゃん側でみたのだけど、コーラスがほんとに可愛い。言葉がでない。ギャルガル(かな?)でメンバーみんなが1人づつ歌うところはどこみていいか分かんなかった。ずっとずっと目移り。MCで昨日ステージを辞退してしまった事を謝罪してた、「自分が汚れた人間な気がして」と。そのあと隣にいたおじさんが「ここがお前の居場所だよーー!」と叫んでいて暖かいなあと思った。「バンドが大好きです」と言ってた、かてぃちゃんの前髪で隠されている顔からはにかんだ表情がみえたのがすべてな気がして、なみだ。

最後、愛しておくれ。言わずもがな、最高のステージ。全部記憶ない。こわい。リハで軽くぼーいふれんどやったらもうモッシュ起こってて笑った。今回はサラウンド始まりだった、あの長い長い待ち遠しいイントロ付きでまず落ち着こうとしたけど嗚咽のようなうめき声しかでなくて無理だった。みんなそうだろうなと思ったら、うれしかった。「今まで起こった全てのことが 嘘じゃなくならないように」 愛しておくれのライブを見たあと、ほんとに記憶がいつも途切れ途切れで夢だと思うけど、いつでもここの歌詞は脳裏に焼き付いてる。

その後は「退屈はぶっとばせ」銀杏BOYZ!!!! と叫ぶてぺさん、わたしたち。退屈でつまらなくて、くだらない世界をぶっ飛ばしてくれるのはいつもいつもどんな時も愛しておくれ。なんとか大丈夫にしてくれているパンクが、目の前に存在していることにただひたすらの感謝、だった。その後「VS大人」へ続いて何がなんだか分からないよ、もみくちゃになった。ダイブしてくるおじさん、中山さん。地団駄を踏みまくる姿みて「現実的に無理なんて 僕は絶対信じない」と叫ぶ。この空間が好きだよ。

MCではムカつく奴らが多くて最悪だしこの3曲やったらどーでも良くなった、もう終わろうかなと言っていたからやだ!っておもわず叫んじゃったよー。中山さんがダイブしてる時、私も死んでもいいやって想ってるよ。

「賢者タイムだから落ち着いた曲をやります」と続いたのが「永遠処女(めいでん)」と新曲の「ポラリス」 ここらへん記憶ない 世界はきっと僕らのもの。って言い切ってくれるから救われるんだろうな。直球な言葉が爆音と共に身体中に響き渡るのが最高。

中山さん、自分の声のこと「ニャンちゅう」って言ってて笑った 中山さんはこの声じゃないとダメだよ、とっても魅力的 だからー。

ここか、この前のMCで愛しておくれの撮影OKが出たのだけれど、撮る撮らないはほんとに自由で、これからTLにおくれのムービーがいっぱい出てくるのは嬉しいなあと思うのだけれど、中山さんの歌ってるときに、祈りをこめるように、どこかに届くように手を組む仕草を見るのがとっても好きで、いちばんライブ中見てて泣いてしまうとこで、そしてなかやまさんに両手を掴まれるのが好きで生きる、生きる、だからほんとに激レア!な曲以外は撮らなくていいかなあって思う。私の考えは。こんなちっぽけな端末に残すより、私の脳裏に焼き付けて遺すほうが性に合ってる気がしてー!

「キャッチャー・イン・ザ・ヘル」 。気が狂いそうなぐらい好きな人、じゃないけど、音楽がたくさんあって「こんな地獄のような世界で何度君に救われただろうか」という歌詞で絶対に愛しておくれのことを想ってるけど、きっと''きみ''に分かるはずもないよなあ。とも思ってる。

次に「セブンティーン」。てぺさんのギターだけのイントロでなんとも言えない緊張に包まれる。中山さんはほとんど歌ってなかった気がする、言葉を吐く のいう表現が正しい。「眠れない夜流れてるメロディー」「忘れたくて苦しくて いつの間にか薄れてるメモリー」の言葉の韻の踏み方がきもちいいのと、高校生活最悪な事ばっかだしほぼ便所飯だしこんなの悔しいし悲しいし自責ばっかりだけど、制服を着て、セブンティーンを聴きながら青い空を眺めたり電車に揺られたりすると、ひとりでもひとりじゃなくて、孤独とかそんなのないかもなあって解けた気持ちになる。永遠に17歳で居たくないけど、痛いよー。

「ひとつになれないけものたち」何も言わなくてもよいほどよい、よい。これこそぐっちゃぐちゃ。好きな子の手料理心の底から食べたいし、自分の経験にちょっと重なるとこもあって頭がんがん振りながらモッシュされながら歌った。途中てぺさんまで飛んじゃって山本さん(スタッフさん)がギター弾いててこれこそ…!とおもった。衝動に乾杯、けんすけさんのしょうがねえ、歌うか。って言う顔が超間近で見れたのも忘れたくない思い出の1部。次のアルバムで音バキバキになったVer.聴くの楽しみ。

そして変なリボンつけて登場してきた「チェリッシュ」、何なんだあれ。そのリボン付けた瞬間ぶちとってフロアに投げてて笑った。やっぱり地団駄止まんなかったー。いっつも中山さんがここで飛ぶのうれしい。頭がなんだかどうにかなりそうで の後のピースが両手でにっこにこで泣いた。「I wanna hold your hand!」って言う歌詞通り中山さんがダイブしてひとりひとりの手を握るのだけれど、後ろ振り向いて握られた人の顔を見ると全員涙目でみんなこの人の音楽に救われている同士なんだなって改めて感じてそれに泣きそうになった。間奏の時に中山さんがバッキバキの目でかけてくれた言葉、頭撫でてくれたかわいいお姉さん、みんなあったかくてぼろぼろ泣いてしまった。グッバイフジヤマの中でも思い入れの深い曲、愛しておくれで歌い続けてくれるのがとってもしあわせ。

チェリッシュ→ダーリンは結構お決まりの流れかな。「名古屋でHazeとツーマンしたとき、持ち時間が押してると思ってた出来なかったダーリンが出来て良かった」と後で星美さんが語ってたのが良かった。愛しておくれってバンド名じゃない時代にこの言葉を叫ぶのがずっと中山さんの音楽は続いてるって実感出来るのがすき。ふじおくんが飛んでるのみてにっこにこのメンバーだった、いい顔でした!

アンコールありがとう!と出てきたのはもちろん星美さん、安定したMC。アルバムを出す宣言は相変わらずで、これほんとに何年後になるのでしょうか…と(多分全員)思っている。

遊びに来てたギークのヤスさんが「中山ユー・ドント・ラブ・ミー・テンダーやれー!」と叫んでいるのに「死ね!」と中指立てる中山さん、カオスだったけど関係性みれて顔がほころんだ。ギークも色々あって大変な時期だろうけどバンドが活休しても仲良しでいてくれるのは両バンド大好きな私からしたら本当に嬉しいこと。そして、本当に、始まってしまった、「ユー・ドント・ラブ・ミー・テンダー」!聴くのは2回目だったけれどおくれのアルバムに入ってる曲とはなんか違ってて、ドロッドロな歌詞。自分の中の反吐が全部でてる感じがグッバイフジヤマを彷彿とさせる。

「聴きたい曲、ありますか…?」と謎MCが始まり、みんな思い思いの曲をあげるんだけど「戦争しましょう」って言った瞬間「俺だってやりたくない曲あるんだよ笑」って鼻で笑われて悲しかった、いつか。いつか聴ければどうだっていいよ。健介さんも星美さんもてぺさんと「いつかやるよ」って言ってくださったので。生で「できるー!」を叫べるその日まで、ね。その後は「中央線ロックー!」って言った子(ともだちだった)に対して「中央線…ロック…?バンド名?大それた名前つけるねそのバンド…」とおとぼけで返してたの面白かった。絶対やるながれだったやろ!ってキレてるのもおもしろかった、その後「それでは聴いてください、メリミー」で会場「は?」ってなってたけど爆アゲしてる謎の層に爆笑した。でもちょっと滑ってた。つかの間のおふざけMCタイム、的外れなことする中山さんが本領な気がするしやっぱり笑ってしまうよー。

始まったアンコール。「わたしを夢からつれだして」では、やっぱり「どんな君でも大丈夫だよ」に絶対絶対絶対涙する。全部おくれが音楽が肯定してくれる学校とか真夜中とか生きてていいんだなあと直球の言葉を聴いてぼろぼろになって想う。ダブルアンコでは「アイ・スタンド・ヒア」を(セトリ上では愛しておくれだった)。時間ギリギリまで曲をやってくれるバンドの鑑だよ本当に。歌詞通り、中山さんは愛しておくれは歌い続けてくれているグッバイフジヤマの曲たちはイヤフォンの中に、CDの中に全部詰め込まれててそれが全てだと言ったら主語がデカいかもしれないけどほんとにそうで。だからこそ、最後の最期にこの曲が聴けて良かった。これで閉めてくれて、よかった。

まだ耳鳴りがやまない(2024/10/21 22:52:55)。毎日ほんとにしにたくて、中山さんにDM送ったこと、そこで返してくれた言葉。ライブの時でも全く変わんなかったよ、当たり前にね。チェリッシュの時に握ってくれた右手は、左手首を傷つけるためじゃなくて、誰かを、好きな人を、わたしを守るために使いたい、これからも愛しておくれと生きてゆきたいと思うライブでした。ありがとうございました。次は12/25、最低最高だけどまた退屈と憂鬱をぶち壊して!


10/20 愛しておくれ セトリ

いいなと思ったら応援しよう!