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はじめましてミャンマー ”外務省海外安全レベル2”ってどんな国?|ミャンマー旅行記 2023 ①

みなさん、こんにちは。Heliboです。
今回はミャンマー、ラオスへ行ってきたので、みなさんに紹介させて頂きたいと思います。こちらではミャンマー編としてまとめました。

みなさんはミャンマーと聞いてどんなイメージを浮かべますか?
・アウンサン・スー・チーさんがいて、軍事政権が支配している政情不安の国
・洋服のタグに生産国として載っている国
・東南アジア最後の秘境
などがあるかと思います。

そういえば、マージナル・オペレーションという小説/漫画の舞台としても出てきましたね。

今回、私はミャンマーのヤンゴン、バガンへ行ってきました。
なかなか面白く、刺激的な経験だったので、ぜひ読んでください。



ミャンマーってどんな国? | 東南アジア最後の秘境、ミャンマーへ

・渡航安全情報レベル2の国ってどんな感じ?

今回は外務省渡航情報 レベル2の国に初めて足を踏み入れました。治安リスクが高いため、珍しくフルガイドツアーにしてしまいましたが、逆にそれが良く、ミャンマーのことをとても深く知ることができました。
 いろいろ常識から外れることがありまして、
・空港に自動小銃で武装した軍の検問がある
・両替所が閉鎖されていて現地通貨を入手できない
・Ahamoの電波は拾うのに、通信ができない
・夜間外出禁止令が出ている
・バイクが走っていない
など、すらすらと出てきてしまいます。詳細は後述するので、ぜひご覧ください。

外務省渡航安全情報

ちなみに、外務省の安全情報はこんな感じです。ヤンゴン、バガン、マンダレーに行ってきましたが、全部ぎりぎりレベル2でした。バガンは川沿いの都市ですが、川向うはレベル3でした 笑

・入国するのに100 USDかかるってホント?なんでそんなに高いの?

海外旅行の隠れ経費として有名なのがVISA代ですよね。ミャンマーのVISA代はなんと50 USD(アメリカドル)もします。インドが25 USD、インドネシアが35 USDですので、比べてみるとめちゃめちゃ高いですよね。
 それに加えて、ミャンマーではミャンマー国営保険のトラベラー保険に入る必要があり、その保険料が最短期間のもので50 USDなので、このような価格になってしまいます。

1. 旅行概要

旅行の参考にされる方にはこの項目が一番重要ですよね。できるだけ、みなさんが参考にできるように書いてみます。

a) 旅行スケジュール

・時期:2023年10月
・フライト:成田→バンコク→ヤンゴン→バガン マンダレー→バンコク(→ルアンパバーン→ヴィエンチャン→バンコク→成田)
※バガン→マンダレーは陸路、自動車で移動
・滞在:ヤンゴン1泊、バガン1泊
・スケジュール
1日目:ヤンゴン空港に朝到着。空港ピックアップでヤンゴン市内観光し、16:00頃にホテル到着。食事等をして、早めに就寝。
2日目:5:00頃からタクシーでヤンゴン空港へ移動。バガン空港までフライト。空港ピックアップでバガン観光し、夕食をとってからホテル。
3日目:5:00頃集合でサンライズツアー。朝食後にバガン観光し、マンダレーへ陸路で移動。13:30頃にマンダレー空港に到着し、そこからバンコクへフライト。

b) 旅行準備

【持ち物】
・基本セット(3日分の衣類、常備薬、洗面セット、日焼け止め、虫よけ、スニーカー、サンダル、帽子、ウエストポーチ)
・モスキートパーカー
→東南アジアは蚊を媒介とする病気がありますので念の為持っていきました。涼しそうに見えますが暑いです。長袖着るよりマシ、夜はちょうどいいかもって感じの代物ですね。

・防刃Tシャツ(BLADE RUNNER)
→行った年の2月に日本人駐在員が強盗に襲われてお腹を刺されたというのを聞いたので防刃シャツを着ていきました。半袖なのですが厚手のケブラー繊維なので、とても暑かったです。。。ナイフを持った強盗のいる地域に行かれる方にはおすすめです 笑。

【ビザ】
・ミャンマーに入国するにはビザが必要でした。ビザはオンライン電子で申請するか、大使館へ行く方法があります。私はオンラインで取りました。
 さて、ミャンマーへ入国するには新型コロナウイルス特約のついた海外旅行保険が必要となっていました。一応、特約が付いていればどの保険でも良いのですが、オンラインで申請するには、ミャンマー国営保険に入る必要があります。そのため、ビザ代50 USD+保険代50USDで100USDかかりました。高いですね。。
 ビザも保険も英語で記入できるので、特にハードルはありません。解説サイトもちょこちょこあるので、参考になるかと思います。

c) 旅費、支出等

・航空券
 成田ーバンコク 往復 83,900- JPY
 バンコクーヤンゴン、マンダレーーヤンゴン 26,250- JPY
 ヤンゴンーバガン(ツアー代に含まれる)
・ホテル代
 ヤンゴン:ParkRoyal Yangon 50 USD
 バガン :Bagan Thiripyitsaya Sanctuary Resort (ツアー代に含まれる)
・ツアー/ガイド代
 ヤンゴン1日観光 150 USD
 バガン 2日観光 660 USD
→ガイド代がめちゃめちゃ高いですね。運転手とガイドを2人雇っているので高いということと、バガンは宿泊と飛行機代が入っている価格なので、ぎりぎり納得ですかね。
・滞在費
 食費:およそ50 USD, 観光客向けのちょっと良いところでも一人10 USDしないくらいの物価
 お土産:100 USD, 両替しすぎて余ったので、ちょっと豪快に使ってしまいました。物価は低いので使うのは難しいですが、宝石の産地なので、使い切る分には何の問題もありませんでした。

e) お土産紹介

・Royal Myanmar Tea Mix
スパイスの香りがするインスタントミルクティーです。砂糖が
しっかり入っているのか、結構甘いですが、クセになる味でおすすめです。ちなみに高田馬場でも買えます。

ミャンマーミルクティ


・カシューナッツのお菓子
個包装なので会社へのお土産におすすめです。めちゃめちゃ美味しいですが、みんな得体のしれないお菓子は苦手なのか、全然売れませんでした 笑

Top製カシューナッツ

・翡翠製品
ミャンマーといえば、翡翠が有名ですよね。翡翠はミャンマーや日本、中国など産地がかなり限定されている希少な宝石です。ミャンマーでは日本とは比べ物にならないくらい産出するらしく、宝石グレードじゃない翡翠に関してはめちゃめちゃ安く売っていました。グラスが5 USDくらい、ブレスレットが2 USDくらいでした。グラスは日本で買ったら5,000 円くらいしそうですよね。

翡翠の加工品

・ルビーの原石
ミャンマーといえばルビーの最高級品の産地、ということで空港でルビーを買ってきました。ピジョンブラッドだと言われて買ったのですが、かなり黒いのでビーフブラッドかなぁとも思っています。

ルビーの原石(ジェムグレード)

2. ヤンゴンでの非日常体験 常識外のミャンマー

・ミャンマーへはちゃんと着くのか?ドキドキのドンムアン空港

今回は早朝便かつトランジットが高かったので、バンコクに一泊しました。朝7:00の便でしたので、朝4:30にGrabを呼んで空港へ向かいました。ちなみに、Grabは3日前に国内から予約しました。時差があるので、時間指定予約には注意が必要ですよ。
 普通はこの段階でトラブルも何もないのですが、ヤンゴン便は違いました。まず、出発が遅延しますし、ゲートも変わりました。あんまりエアアジアでは発生しないんですけどね。そして、航空券とパスポートを見せて、飛行機に向かうバスに乗る際に、係員に止められて、
「日本人?ビザある?」「お金持ってる?」「何日行くの?」
という初めて聞かれる質問を受けました。
「Yes, I have VISA」「More than 700 USD」「I'll stay 3 days」
と馬鹿正直に答えたところ、ちゃんとVISA持ってて偉いね、ミャンマーに3日間で700ドルは多すぎるよと笑われました。VISA持ってて褒められるとは、何だと思われていたのか。。。
 ヤンゴン到着後は、あちこちでVISAやら健康状態の書類(飛行機の上で記入するやつ)などを見せながら何事もなく通り抜けられました。

・闇両替から通貨を入手 Googleレートの1.5倍ってマジ!?

ヤンゴン空港到着後、すぐにガイドと合流しました。ヤンゴンはめちゃめちゃ治安が悪いという噂だったので、ビビッてツアーを予約していました。そのため、ガイドと運転手付きでした。
 ガイドに両替をしたいというと、両替屋は全部資格をはく奪されていて、両替ができないという驚きの情報を得ました。両替が必要であれば、市内に闇両替があるからそちらに案内すると言われたため、午後に連れて行ってもらいました。人生初の闇両替でした。
 観光客が少なくてあまり賑わっていないマーケットに行き、ガイドがミャンマー語で「両替どこでできる?」的なことをマーケットにいる人に聞き、3人くらいに「あっちにいるやつが知ってる」「あいつに聞け」など経由した後に出会えました 笑。なんというか、ロールプレイングゲームスタイルですね。マーケットの端っこで、30歳前後くらいの若いお兄ちゃん3人くらいとコッソリ取引しました。ガイドなしだと度胸と語学力が足りなくて、厳しいですね 笑。
 当時、Googleでレートを調べると、ミャンマーチャットが1 USD = 2,100 MMK でした。しかしながらレートを聞いてみると1 USD = 3,300 MMKと言われました。なんとGoogleレートの1.6倍です

当時のGoogleレート USD vs MMK
値動きが無いのは統制のせいで、どんどん暴落している途中でした。

 このカラクリですが、ミャンマーは経済不況で通貨が実質暴落していました。しかしながら、軍の統制によってレートが維持されていたため、このように市内のレートと公定レートに差がつくというメカニズムのようです。ちなみに私は知らなかったのですが、途上国あるあるらしいです。そして、このような状況なので、国民は米ドルで貯蓄したほうが都合が良いが、国民がこぞって米ドルを求めると通貨がさらに暴落するため、両替所が閉鎖されていたというのが真相でした。
 ミャンマー豆知識ですが、闇両替には紙幣の状態によって、レートが変わります(なぜ 笑)
① 100 USD > 10,000 JPY > 50 USD > 20 USD
② ピン札 > 落書き・サイン付き > 折れている紙幣
の序列があり、大きい紙幣のほうがレートが良いです。そして、ピン札と折り目のついた紙幣でもレートが変わります。具体的には、ピン札100 USDのレートは1 USD = 3,400 MMK、折り目とサイン付きの100 USDのレートは1 USD = 3,300 MMKでした。
 残念ながら私はピン札を持っていなかったので、折り目サイン付きで300 USD変えました。ミャンマーチャットの最高紙幣は10,000 MMKですので、両替したら99枚来ました。だいたい100万円と同じ厚みですね。海外両替なので当然合っているか数えないといけないのですが、屋外でテーブルもないので数えるのが大変でした。当然財布には入らないのでウエストポーチに入れてました 笑

お財布と両替したミャンマーチャット(だいたい90枚くらい)

・あれ、通信ができないぞ 電波は立っているのにどうして?

ミャンマーはAhamoのローミング対応地域でした。そして、一応、電波は4.5Gの高速回線が通っていそうな雰囲気です。しかし、一行にネットがつながる気配がありませんでした。

ローミングは出来ていますが、通信は出来ないという矛盾 

 このカラクリですが、ミャンマーは軍が通信を制限しているため、アクセスがうまく通らないらしいです。ちなみに、この通信規制は奥が深くて、私が行った時期はヤンゴンの北部にバゴーという都市があるのですが、そこが洪水だったようです。しかし、ダムだか川だかが決壊した瞬間にバゴーの通信が遮断されて、情報が流出しないようになったらしいです。軍(政権)に都合が悪い情報が出回らないようになっているんですね。
 ミャンマーの市民は通信がとにかく遅いので、VPNを常用的に使用して、海外経由でネットを使っているらしいです。ちなみにVPNの使用はミャンマーでは違法です。
 レストランのWifiでVPNをインストールして設定したのですが(違法です 笑)、やはりネットには繋がりません。結局、どうしようもなかったので、ショッピングセンターでsimを買いました(5 USDくらいでした)。

・空港はコンシェルジュ付き?

ミャンマーの文化なんだと思うのですが、空港に着くと、おじさんが荷物を持ってくれて、チケットを見せろと言ってきて、見せたら案内してくれます。明らかに職員ではなさそうなんですが、観光地にいる野良のガイドみたいな雰囲気で、野良のコンシェルジュがいます。チェックインから荷物の預け入れ、保安までの案内などしっかりやってくれますが当然チップを要求してきますので嫌な人は断りましょう。
 ちなみにサービスのレベルは良くて、帰国する際には出国カードも署名以外全部書いてくれました。チップの相場は5 usdくらいだと思います。

3. ②に続く。次はヤンゴン観光編

次回はヤンゴン観光を時系列に沿って紹介していこうと思います。上で出てきたエピソードも詳しく紹介します。

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