コンピュータは、たし算をする機械。
コンピュータは、何をする機械でしょうか。
コンピュータは、日本では、一般的に、「電子計算機」と呼ばれます。
コンピュータは、計算をする機械だということがわかります。
では、どんな計算をするのでしょうか。
実は、コンピュータは、たし算をする機械なのです。
そしてその計算を、ものすごいスピードで、くり返し行うのです。
かけ算は、たし算をくり返すことで、行います。
123✕456、であれば、123を456回、たすのです。
もちろん、電子式卓上計算機(電卓)のように、かけ算を行うための、特別の回路を持つものもあります。
では、ひき算は、どうやるのでしょう。
たとえば、99をひく時に、まず100をひいて、1をたす、というようなことをします。
98をひくのならば、まず100をひいて、2をたす、といった具合です。
コンピュータは、内部的には、2進数を使います。
10進数が、0〜9の10個の数字を使うように、2進数は、0と1の2個の数字を使います。
10進数が、9に1をたすと10になるように、2進数は1に1をたすと10(イチゼロ)になります。
98をひく時に、2をたしました。
これは、たして100になる数を、たすことで、ひき算の代わりをするのです。
100は、99+1です。
たすと、ぜんぶの桁が、9になる数が分かれば、あとは簡単です。
2進数の場合、たすと、全部の桁が1になる数が分かれば、たし算を使って、ひき算ができます。
これは簡単で、1のケタが0、0のケタが1、という数を作れば、たせば全部のケタが1になります。
コンピュータは、全部のケタの0と1をひっくり返す回路を使って、ひき算を、たし算で行うのです。
わり算は、ひき算をくり返します。
100わる2であれば、100から2を、くり返しひきます。
ちょうど50回ひいたところで0になるので、100わる2は、50ということになるのです。
コンピュータは、何をする機械なのでしょうか。
コンピュータは、たし算をする機械なのです。