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机上のフォーメーション(1)
アメリカンフットボールの素人は、よく、頭の中だけで机上の空論を作り上げます。
自分勝手なフォーメーションなども、よく考えるものです。
(実際の役には立たないことは、言うまでもありません。)
その中の一つを、御紹介しましょう。
オフェンスのラインと、ディフェンスのラインを、横一列に10人並べるフォーメーションです。
センターの後ろにバックスが1人だけつきます。
プレーが始まると、スナップを受けたバックスは、右か左に、勢いよく走り出します。
各ラインは、目の前に敵がいれば、その相手をブロックします。
敵がいなければ、バックスの背中側にいるラインは、プルアウトします。
エンドの外側からラッシュしてくる選手がいたらブロックし、そうでなければバックスの後ろを走ります。
バックスの走っていく方向にいるラインは、目の前に敵がいない場合、エンドの外側からラッシュしてくる選手がいたら、プルアウトして、走っていってブロックします。
そうでなければ、ダウンフィールドに出て、バックスの走路をあけるために、ブロックを行います。
その場合、前だけでなく、横からくる選手がいれば、その選手をブロックします。
どこか一か所でも穴を作ることができれば、前進することができるのです。
ショートヤーデージなどで、いかがでしょうか。
もちろん、相手の配置によっては、オーディブルでパスに変更することもできます。
バックスは、下がりながらスナップを受け、両側のタイトエンドをラインのすぐ前でクロスさせ、そこにパスを投げてもいいでしょう。
これは、オフェンスと、ディフェンスの、両方のラインがずらりと並ぶので、オールスター・ラインズ、という名前で呼びたいと思います。