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自陣前の守備におけるサイドライン際
2023年2月、第57回スーパーボウルが行われた。
チーフスが、敵陣の数ヤード前まで攻撃を進める。
(1ヤードは、約90センチ)
あと少し進めば、タッチダウン。
ここで、チーフスの一番外側の選手が、内側に向かって、真横に走り出す。
守備の、一番外側の選手も、同じ方向に、走り出す。
突然、攻撃の選手が180度反転し、今度は外側に向かって走り出した。
守備の選手は、逆を取られ、ついていくことができない。
結果、攻撃の選手が、外側でらくらくマークを外し、パスを受けてタッチダウンとなった。
こうした新機軸が出されると、自陣前の守備の概念が、変わるかもしれない。
攻撃からすると、フィールドの中央などでは、縦に守備を抜く、つまり、守備選手より奥に行く、という戦法が取れる。
(サッカーと異なり、反則ではない。)
しかし、敵陣そのものは奥行が10ヤードしかなく、縦に抜くことは困難。
そこで、横に抜く、つまり守備選手より外側に行き、マークを外す、ということが行われる。
もしかすると、通常一番後ろを守る選手がいるように、自陣前の守備では、一番外側を守る選手が、必要になるかもしれない。
守備の一番外側という意味と、エンドゾーン(自陣のこと)をかけて、仮に、ウォール・エンド、と呼んでおこう。
(たぶん、当たりません)