序章:SEOアフィリエイトはすっかりオワコン
かつて、SEOアフィリエイトは、多くの人が夢中になって取り組んだ副業の一つでした。しかし、今やその全盛期は遥か彼方。アフィリエイトと言えば誰もが知るオワコンの代表格となっています。
私自身、かつてのブログ運営では全盛期には月商150万円を売り上げていたこともありましたが、今では月の収益が1万円を前後するような惨状です。SNS上では、SEOアフィリエイトで成功していると主張する人もいるようですが、実際にはその再現性はほぼ皆無。彼らの話は、「宝くじに当たった人」ぐらいの感覚で捉えるのが賢明だと思います。
私自身も、幸いにもブログの落ち目と入れ替わりに本業が忙しくなったこともあり、ブログはほぼ放置状態になっていました。その間も、副業として何か新しいネタがないかとリサーチを続けていましたが、これと言って目ぼしいものには出会えず、気づけば3年以上もの間、何も進展もなく過ごしていました。
さらに、長い間文章を書くことからも遠ざかっていた私にとって、今回のnoteの更新はなんと4年ぶり。しかし、この間に得た知識や経験を活かし、新たなビジネスチャンスを模索することができました。
最近はChatGPTにハマっています。
しばらく前に世界を激震させたChatGPT、今週の始めには進化版とも言えるGPT-4も発表されました。なにやら地上波のニュースでも特集されたとか。私のようなテックオタクだけでなく、一般の方からも注目を集めているのが興味深いです。
私のような好奇心旺盛な人間に助かるのは、ChatGPTを使えば調べ物が超はかどること。今までは「ググる👉上位記事に目を通す👉信頼性の高い情報を選別」するという手順が必要だったのが、ChatGPTなら「質問する👉答えを読む」の1ターンで良くなりました。ChatGPTは時々しれっと嘘をつくので、正確性が求められる分野では相変わらず裏取りは必要ですが、とりあえずざっくりと何かについて知りたい時には本当に助かります。
そして、私の本業にも大きなインパクトがあるのが、「下手な新人よりプログラミングができる」こと。実際に既にどんどんプログラムを書いてもらってますが、仕様を指示するだけであっさりときれいなプログラムを書いてきます。仕事の生産性が爆上がり、と喜びたいところですが実はそうでもないのです。エンドユーザーがChatGPTを使いこなせるようになると、我々のような請負プログラマーの仕事がなくなる、とかなりの危機感を覚えています。
そんな訳で、最近わたしは、この先生き残るためのビジネスアイデアを延々とChatGPTで相談したり、ブレストしたりしています。特に今週に入ってGPT-4にバージョンアップしてからは、日本語での回答精度が段違いに進化しているので、超有能なアシスタント兼コンサル兼ブレストチームを雇ったような感覚です。
ChatGPTでブレストしてみた
そんな中、私が尊敬する起業家の一人であるけんすうさんが、noteにChatGPTでブレストをする記事を書かれていたのを発見。
ということで私もこの記事に乗っかって、「ブロガーがこの先生き残るには」というテーマでけんすう式ChatGPTブレストをやってみようと思った訳です。
ということでタイトルのネタバレをすると、「10人と」というのは、実際には「ChatGPTに10人の人格を与えてしゃべらせた」ということです。
でも、そんなことはどうでもいいと思えるぐらい、ChatGPT(GPT-4)はそれっぽい発言をしてくれます。
登場人物は以下の10人です。なかなかに濃いメンツを揃えてみました。。。
さて、実際にブレストを始めるとしましょう。ChatGPTの面白いのは、「あなたは~~~です」と宣言することで、それっぽい事をそれっぽい言葉遣いで話し始めることです。
メンバー1:沈黙を破る勇者
メンバー1の意見を聞いてみましょう。メンバー1はとりあえず沈黙を破る度胸を持つ勇者です。ブレストの初期はアイデアを出すことが目的なので、アイデアの質に多くを求めてはいけないですね。
メンバー1の発言:
最後が尻切れトンボになってしまいましたが、15個きっちり出してきたので良しとしましょう。なんだかSF映画のようなタイトルがあちこちに見られますが、ChatGPT=AIという概念にちょっと引きずられてしまったのかな。でも初っ端なのでいいのです。とりあえず沈黙を破ってもらったことを評価しましょう。
メンバー2:追加のアイデアを出してもらった
続いて、場の空気がこなれたところで、メンバー2にもアイデアを出してもらいました。誰が先鋒で出てくれると、次々とアイデアが出てくるものですね。
メンバー2の発言
このメンバーはSEOに詳しいらしく(私がそうキャラ付けをしたのですが)、キーワード絡みのアイデアを出してきましたね。ただ、コンテンツSEOはもうしんどいんだよ、、、まあブレストの初期段階で否定は禁物なので、私の代わりに彼らを褒めてもらいましょう
5つのアイデアを厳選して褒める
「逆転のブログ」「AIアート」「架空の世界史」「持続可能な未来」「過去のSEOトレンド」の5つが選ばれました。確かに、ある程度は実現可能性のありそうなアイデアに絞り込まれましたね。いや、これどうやってやってるんだろう。。。
メンバー3:マネージャー側から収益性にツッコミを入れてもらった
ここらで現実思考に戻りましょう。ビジネスアイデアというのは収益性あってのことですから、数字にシビアなマネージャーに登場してもらって厳しいツッコミを入れてもらいたいと思います。
マネージャーの反対意見
そこまでけちょんけちょんに否定しなくても、と思いましたが、そう言えばキャラ付けしたは私でした。でも、読んでみると結構まともなこと言ってるんですよね。コンテンツでビジネスを起こすってそんなに簡単じゃないですもんね、そうですよね。。。
メンバー4:AIネイティブの意見も聞いてみる
ただ、マネージャーはちょっと最近のネット業界には疎くて、時代の潮流を読めていないのかもしれません。ChatGPTとかまだ使われていない時代の人ですし(GPT-4は2021年9月までの知識しかありません)。そこで、時代の先を読むことに強いメンバーに登場してもらって援護射撃をしてもらいましょう。
AI推進派メンバーの意見
なんかTwitterにいそうな人が出現しました。妙にポジティブですが、ちょっと説得力に薄いかな、というのが私の感想です。希望的観測がすぎるというか、根拠が弱そうな感じがしますね。でも、未来を生きるのが大切なのはよくわかりました。
ゲスト1:10代お騒がせ系インフルエンサー
社内メンバーだけだとアイデアに広がりが出てこないので、今回のブレストにはゲストを呼んでいます。ゲストの中で口火を切ってくれたのは10代のお騒がせ系インフルエンサーでした。さすが空気を読まないことにかけては頭一つ抜け出ています。
インフルエンサーの意見
この子は基本的に全肯定のノリのようです。おじさんはちょっと読んでいて疲れましたが、つまりはノリとワクワク感が大事ってことでいいでしょうかね。まあちょっと場の空気が和んだのでヨシとしましょう(苦笑い)
ゲスト2:登録者100万人Youtuber
次に発言していただいたのは、登録者数100万人超えのYoutuberです。いにしえのブログ界的に言うと「7桁ブロガー」的な存在でしょうかね。初心者の憧れでありつつ、でも本人は必死でもがいている感じですね。
Youtuberの意見
言葉は軽いですが、入れ替わりが激しいYoutubeの世界で100万人登録を達成した方の言葉は重いですね。Youtubeで見てもらえるコンテンツを生み出し続けるのは本当に命を削る作業だと聞いていますが、まさにそんなコメントが出てきました。しかしChatGPTのなりきり力、恐ろしいです。。。
ゲスト3:横文字多すぎコンサル
次の発言は、会社が契約してるコンサル会社から派遣されたベテランコンサルにお願いしました。正直、コンサルってあまりいい印象を持たない人も多いかと思いますが、でも一人で悶々としているよりは、第三者目線で分析してもらったりすると新たな気付きがあっていいんじゃないかな、と私は思っています。ただ、コンサルフィーが高いのでなかなか費用対効果を感じるのが難しいというのはありますね。
コンサルの意見
「横文字を多くして」ってChatGPTに注文を付けたらやたらと横文字を使ってくれました。「エバーグリーンコンテンツ」とかもはや造語じゃないかと思ったのですが、ググったら出てきました(恥)。でもよくよく読んでみるとかなりいいこと言ってますよ。ビジネスアイデアからビジネスプランに進化してきた感じがします。
ゲスト4:センスの良い起業家
次の発言はゲストの起業家さんです。最近はSNSで人気の起業家さん多いですよね。次の時代を切り開く人として、ザクッと切り込んでもらいたいと思います。
起業家のプラン
オンラインサロンとかサブスクとかワークショップとか、なんだか段々とブロガーと親和性の高いビジネスアイデアになってきました。なんかこれなら個人レベルでもできそうな気もしますね。さすが起業家、スタートアップに必要なことを良く分かってる。
メンバー5:キャリアコーチ
社内メンバーの最後に、キャリアコーチの資格を持つメンバーに登場してもらいます。人の強みを見出して伸ばすことが得意な彼女は、これらのアイデアについてどう考えるでしょうか。
キャリアコーチの提案
SEOブロガーという職業の持つ強みを生かした案として、5つの選択肢から3つに絞ってくれました。20個から絞り込まれた3つのアイデアなら、かなり実現可能性が高そうです。
1つ目「逆転のブログ」はコンテンツクリエイターとして、2つ目「持続可能な未来の提案」はインフルエンサー的な立ち位置でしょうか。3つ目「時代ごとのSEOトレンド紀行」はセミナー講師とかワークショップ講師に繋がりそうなキャリアパスですね。
ChatGPTは議事録まとめも超カンタン
さて、意見も出尽くしたようなので、これまでの発言をまとめておきましょう。ChatGPTに記録係をお願いしてありましたので、議事録をまとめてもらいます。
議事録:
- **メリット**: ブロガーとChatGPTが共同でコンテンツ作成が可能。サブスクリプションモデルで収益性向上。
- **デメリット**: エンゲージメント維持が難しい。会員限定コンテンツの質が重要。
- **優先順位**: 高
- **メリット**: オンライン/オフライン展示会で収益性向上。AIアート教室で体験提供が可能。
- **デメリット**: 市場のニーズを掴むことが難しい。アート市場への理解が必要。
- **優先順位**: 中
- **メリット**: ゲーミフィケーションでエンゲージメント向上。歴史の達人になることを目指す。
- **デメリット**: 開発費用や継続的なアップデートが必要。ターゲット層のニーズ把握が重要。
- **優先順位**: 中
- **メリット**: クラウドファンディングで資金集め。社会的インパクトの創出が期待できる。
- **デメリット**: 他のプロジェクトとの差別化が難しい。実現可能性を高めるためのプロジェクト管理が必要。
- **優先順位**: 中
- **メリット**: SEOの歴史やトレンドを学ぶプラットフォーム。収益性確保が期待できる。
- **デメリット**: 他の競合サービスとの差別化が難しい。受講者のモチベーション維持が重要。
- **優先順位**: 中
かなり議論も発散しましたし、よく分からないインフルエンサーとかの意見も途中にはありましたが、うまいこと会議の要点をサクッとまとめてあります。これなら社長にも目を通してもらえそうです。
おふざけもできるChatGPT
おまけ:最後のあいさつだけ顔を出した役員
最後に会議らしく、役員にあいさつしてもらいましょう。ただこの役員、さっきまで他の会議に出ていて、この会議には今来たところなんですよね。会社の売上が伸びて社長にいい顔ができればそれでいいというのが本音ですが、そこを綺麗事でまとめるのが役員の仕事です。
役員のあいさつ
うん、なんかこういう役員いそうだ(笑)。で、またすぐにどこかに去っていくと。きっとクライアントと会食の約束とかあるのでしょう。
ゲスト5:発言できなかったタレント
そう言えばもう一人ゲストを呼んでいたんでした。会社の広報が連れてきたお笑いタレントです。正直今回の議論にはついて行けるかな、と心配だったのですが案の定ポカーンとして何も発言できませんでした。ただ、彼は彼で仕事を取ろうと必死です。なんとか爪痕を残そうと、役員あいさつの後に割り込みんできました。
タレントの発言
明言しないでって言っておいたのに、CMキャラクターに採用してほしい、って言っちゃいましたね。でも何とかしてアピールしないと仕事は取れないですもんね。営業努力は素晴らしいと思います。この辺のリップサービス多めの部分とか、やっぱりタレントっぽいなぁとか思ってしまいます。
まとめ:ChatGPTを使えば超リアルなブレストが1人でできる
ということで、ChatGPTを使ったブレストの模様をお届けしましたが、なんだか実際のブレストを見学しているような気分になってしまいました。最後に残った3つのアイデアなら、どれかは実際にできそうですね。
と、ここまで読んだ方の中にお気づきの方もいるかと思いますが、この記事では、ChatGPTに提案してもらった「逆転のブログ」を実践してみました。ChatGPTにコンテンツを生成してもらって、人間がツッコミを入れるというパターンですね。読んでみての感想などはまたコメントいただけるとうれしいのですが、私自身とても楽しく記事を書けたので、4年ぶりの記事のリハビリとしては良かったのかなと思います。
ということで、最後にChatGPTにこの記事のタイトルを決めてもらいましょう。noteでバズりそうなタイトルの要素も含めつつ。。。
参考記事: