ネコのこと
ブチコさんとクマオがうちにやってきたのは2011年。妻が、職場の人に被災地で保護されたネコの預かり先をボランティアさんが探しているけど、どうか?と勧められたと言う。その職場の方はボクらが少し前までネコを飼っていて、ネコ好きと知っていたのだ。
そう、前に飼っていたネコが亡くなって少し経っていて、機会があればまた飼おうかなと何となく考えていたこともあった。でもペットショップで購入するほど本気ではない。それでしばらく預かるくらいならいいかと思って引き受けることにした。
ボランティアさんに連絡して受け取りに行く日を申し合わせて、ケージを用意して、当日妻と娘と一緒にボランティアさん宅に出かけて行った。
高級住宅街にある一軒家のボランティアさん宅は、まさに猫屋敷。自分ちのネコと預かりネコと、よくわからないけど勝手に住み着いてるみたいなネコと、大きい家じゃないと無理ねという感じで、それだけで感心した。
でも、リビングに通されて、最初に出迎えてくれたのは犬で、人懐こそうに近寄ってくる。ボランティアさんは、この子も保護されたの。と教えてくれ、犬はどうかしら?とおっしゃるので、犬は飼ったことないのでちょっとと答えると、私も普段犬はやらないのよ。だって。やらないのって⁈と思ったが、どうしても預かり先が見つからず、仕方なく置いているそうだ。
そして、2階に連れて行かれ、「この子なんですけど」、と紹介されたのがクマオで、その直後にクローゼットの上にいたクマオがピャーと跳ねたかと思うと、一緒について来た犬の背中にアタック!ボクらは呆気に取られた。