ネコのこと
ネコが亡くなった。
今年1月15日にメスのブチコさんが、2月22日、ニャンコの日にオスのクマオが、相次いで旅立ってしまった。
ネコがいない生活は11年ぶりで、なんだか慣れない寂しさを感じる。
今もリビングにいると、2階で昼寝をしていた2匹が、開けてーと扉をカツカツやる音が聞こえてくるよう。
ブチコさんは、前日、激しくもどしてから腰が立たないくらい衰弱していた。それでも夜いつのまにかぼくたちのベッドに来て一緒に寝た。朝早く、ベッドから出たけど、うずくまってしまったので、抱き上げて下に連れて行くと、途中でオシッコをしてしまった。それからやっぱりぐったりしているので、急遽かかりつけ医に診てもらい、帰ってきてから数時間後だった。おなかで大きく息を吐き、手足を伸ばしてから息を引き取った。その直前に、この子をかわいがっていた娘、リーちゃんが帰ってくるまで頑張って!と呼びかけると、こちらを向き、尻尾をちょこんと揺らして、口を開けて何か言おうとして、ンハッと息だけが漏れた。きっと娘によろしくと言ったのだと思う。
クマオは私と一緒にブチコさんを看取った。医師から体温が下がっているので暖かくしてあげてと言われたので、毛布にくるんでコタツに入れて、体をさすりながら励ましていたところ、いつのまにかクマオはコタツの上にいて、亡くなるまで様子を見ていた。亡くなった後はこたつに潜り込み、しばらくブチコさんに寄り添っていた。
ブチコさんが亡くなってしばらくして、クマオがいつもの餌を食べなくなった。もう少し美味しそうな餌を買ってきてあげても、一口口にするくらいでやめてしまう。最後はチュールさえ口にできなくなった。かかりつけ医で検査したところ、大学病院での検査を勧められ、紹介してくれたところで検査を受けた。その結果これ以上処置しないことに決めて、帰ってきた日の翌朝だった。瞳孔が開いて、苦しそうに激しく息をしていたのが、足をグッと伸ばして雄叫びを2度あげて、息を引き取った。とても苦しそうで、かわいそうだったけど、一方で、最後まで生きようとする生命力もすごくて、亡くなった後、よく頑張ったねと声を掛けたくなった。
この2匹は、東日本大震災の被災地で保護されたネコ。預かったのがこの年の5月ごろだったか。よく来てくれたね。楽しい日々をありがとう。🐈🐈⬛