ボルシア・ドルトムント 入門
「ボルシア・ドルトムント」 聞いたことはあるだろうか?
過去に香川真司が所属していたことや熱狂的なサポーターを持つことから、名前だけは聞いたことがあるという方もいるのではないか?
読んだあとには「ボルシア・ドルトムント」というクラブのことが気になっていると嬉しい。
※入門のため深掘りはしていません。
1.ボルシア・ドルトムントって何?
ボルシア・ドルトムントはドイツの西側に位置するノルトライン=ヴェストファーレン州の都市のひとつであるドルトムントを本拠地とするサッカークラブである。ドイツのトップリーグである「ブンデスリーガ」に属していて、現在(2022/23シーズン)までに5回の優勝を誇る名門クラブである。1997年には欧州一のクラブを決める大会、UEFAチャンピオンズリーグを初制覇した。
※「ブンデスリーガ」は欧州5大リーグ(英プレミアリーグ、西ラ・リーガ、伊セリエA、独ブンデスリーガ、仏リーグアン)のひとつとして数えられており、世界一の観客動員数を誇るサッカーのリーグ。
クラブのカラーは黄色と黒。
ボルシア・ドルトムントが創設されたのは1909年であり、エンブレムの09は創設年を意味している。また、「ボルシア・ドルトムント」というクラブ名の「ボルシア」はラテン語で「プロイセン」を意味するものである。
2.魅力
ここからは魅力を紹介していく。
サッカーにおいてそのチームのスタイルや戦術にいきなり惹かれることは珍しい稀なケースであるように思える。そのため、文化的な側面から入っていくのが良いと思う。
ここでは数ある、このクラブの魅力の中から3つを厳選し、紹介する。
・クラブの象徴「マルコ・ロイス」
クラブを象徴するような選手は時代ごとに変化してきた。
近年、そして現在までのチームの象徴であるマルコ・ロイス。彼の存在は間違いなく、このクラブの魅力となっている。
マルコ・ロイスは全世界のドルトムントサポーターにとって特別な存在だ。
ロイスはドルトムント出身であり、幼い頃から、このクラブのサポーターであった。
マルコ・ロイスは、自ら得点を決めることもでき、味方を活かしたチャンスメイクをすることもできる。また、オフボール(ボールを持っていないとき)の動きも高く評価されている。ロイスはオフェンスの全局面において能力の高い選手であると言える。
ロイスが愛されていて、チームを象徴しているもう一つの理由として挙げられるのは、彼のクラブへの忠誠心である。多くの一流選手は自らのキャリアをより良いものにするために、より大きな契約を手に入れるために、規模の大きいクラブへと移籍するケースが多い。ロイス自身も欧州中の様々なビッグクラブと呼ばれる大きなチームから興味を示される中で、ドルトムントへの愛からとどまることを選択した。
・スタジアム / “Yellow Wall”「黄色い壁」の存在
ボルシア・ドルトムントの本拠地、「ジグナル・イドゥナ・パルク」(またの名をヴェストファーレンシュタディオン)はクラブを象徴するものとなっている。この8万人以上を収容できるドイツ最大のスタジアムの迫力は凄まじい。
このスタジアムには毎試合、多くの熱狂的なサポーターが訪れる。観客数、観客動員率は欧州屈指の数字を誇っている。
「黄色い壁」の存在もまた人々を魅了するきっかけとなっていることだろう。
そもそも「黄色い壁」とは何なのか?
「黄色い壁」とは、ジグナル・イドゥナ・パルクの南スタンドのサポーターのことを指す。
この南スタンドだけで2万人以上の人々を収容することができ、このサポーターが唯一無二の雰囲気を作り、選手たちを後押しする。
「黄色い壁」は選手たちにとっても特別な存在であり、この「黄色い壁」の前でプレーしたいと移籍してくる選手も存在するぐらいだ。
「黄色い壁」の構成するサポーターが主に重要な試合前に作るコレオグラフィーも圧巻である。
・若手の成長
近年のドルトムントでは若手選手の成長を見届けることができる。
現在、メガクラブ、ビッグクラブでプレーしている選手もドルトムントを経ていったケースも多い。
マンチェスターシティでプレーしているホーランやマンチェスターユナイテッドのサンチョがドルトムントでプレーしたのちに移籍をしている。
他にもレヴァンドフスキ(バルセロナ)、デンベレ(バルセロナ)、ギュンドアン(マンチェスターシティ)、プリシッチ(チェルシー)、ハキミ(PSG)などの多くの選手が挙げられる。
現在(2023年2月)も将来有望な選手たちが多く在籍している。
その中でもジュード・ベリンガムは現在、最も才能のある若手選手の一人である。17歳にしてイングランド代表に招集された。19歳現在、ドルトムントの中心選手として欠かせない存在となっている。数多のビッグクラブから注目されている。その価値は日本円にして150億円以上あるとも言われている。
ベリンガム以外にもシュロッタ―ベック(23歳)、アデイェミ(21歳)、レイナ(20歳)、ムココ(18歳)、ギッテンス(18歳)などの未来のフットボール界を代表する可能性のある選手が現在も多く所属しているクラブである。
この選手たちが大きくなっていく姿を見ることができる。見ているうちに保護者のような気持ちで選手たちを見ているに違いない。
「ボルシア・ドルトムント」というチームに興味が湧いただろうか?
少しでも興味を持ってくれたら嬉しい。
このチームの沼にハマった時は最後である。
喜怒哀楽、全てが詰まった「ボルシア・ドルトムント」という沼から抜け出せないことは間違いない。
ようこそ黄黒の沼へ。
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