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もしも、世界がこのまま正常化しなかったら?

「コロナで世界を学ぶ」第36回。

相変わらず猛威を振るっている新型コロナウイルス。その勢い、とどまるところを知りません。

東京都では、そろそろ病院がいっぱいになってきて、入院できない人が出始めているそうです。

幸いなコトに、重症化率や死亡率はガンガン下がってきていますが、油断しないようにしましょう。


さて、今回は「もしも、世界がこのまま正常化しなかったら?」がテーマです。

ワクチンが全く通用しないウイルスが誕生したら?

ワクチンのおかげで、以前に比べると安全な世界になりつつありますが…

現在流行中のデルタ株に対しては「感染を抑える効果」が極端に下がってきているそうです。イスラエルではファイザーのワクチンでさえ36%程度まで低下したという報告もあります。

ただし、相変わらず重症化率や死亡率は低いままなので、そういう意味ではワクチンを打つ効果は大きいでしょう。


そんな中、こんなニュースが飛び込んできました。

これは、以前から言われていたコトなのですが…

「もしも、ワクチンが全く通用しないウイルスが誕生したら、どうするのか?」

事実、デルタ株のように「免疫系回避能力」を持った変異株も誕生しています。冗談でなく、このまま感染者が増え続ければ、どこかでそのような変異株が生まれる可能性は充分にあります。


引きこもり型社会への転換

現代の科学って、かなり高度なレベルにまで達しているので、新しいウイルスが誕生したら、それに対応したワクチンを開発すればいいだけです。

それでも、「現代科学を遙かに凌駕した未知のウイルス」が誕生して、ワクチンが開発できなかったとしたら、どうでしょう?(あるいは、開発にとんでもなく時間がかかるとか)

もう、その場合には、どうしようもないので「外に出ないようにする」しかありません。

旅行に行ったり、バーベキューをしたり、スポーツ観戦をしたりなどといった行動は全部やめて、家の中で暮らすしかありません。

まるでSFの世界みたいですけど、そのくらいしか手がないんですよね~

いわば「引きこもり型社会」への転換です。


人は意外と家の中だけでも生きていける

これは、ヘイヨーさんの実体験なのですが…

「人って、家の中だけでも生きていける」んです。「完全に外に出ない」は難しいとしても、1日の内9割くらいの時間を家の中で過ごしたとしても、健康上なんの問題も生じません。それを何年にも渡って続けるコトだって可能です。

ただ、「精神的に耐えられない人」がいるだけなんです。


家の中で何をやって暮らすの?

じゃあ、何をやって暮らすかというと…

本やマンガを読んだり、映画やアニメを見たり、ゲームをしたり。あるいは、創作活動でもいいんですよ。詩や小説を書いたり、イラストやマンガを描いたり、CGでアニメを作ることだってできますし、朗読に作曲に楽器の演奏…と、やれるコトなんていくらでもあるんです。

別に外になんて出なくても、楽しいコトなんていくらでもあるんです。むしろ、一生かかってもこなし切れないくらい!


じゃあ、仕事はどうするの?

そこで心配なのは「どうやってお金を稼ぐか?」なんです。

実は、家の中で暮らす人が増えれば増えるほど、それに対応した需要というものが生まれてきます。

たとえば、マンガを読む人が増えれば、マンガ家の数も必要になってくるし。ゲームをプレイする人が増えれば、新しいゲームをどんどん作らないといけません。

Netflixのような映像配信サイトにも、新作が次々と公開されていきますよね?それと同じように、需要さえあれば、新しい仕事っていくらでも生み出せるものなんです。


今、時代の転換期にいるのかも知れない

実は、人類の歴史上、人々の暮らしや働き方が大きく変貌した時期は何度も存在しています。

たとえば、遠い昔、人間は狩りをして野生の動物を捕らえて食べていました。それが、いつからか畑で農作物を育てるようになり、狩りに行く人は激減します。

農業中心の時代が長く続きましたが、それも「産業革命」によって変わります。今度は工場で働く人が増えたため、農業従事者が大きく減ります。

やがて、「機械の進歩」と共に、工場で働く人の数が減っていきます。代わりに「サービス産業」が中心になり、会社やお店で働く人が増えていきました。

こういった大きな時代の変化を「パラダイムシフト」と呼びます。


もしかしたら、今回もパラダイムシフトの時期にいるのかも。

「人々は会社やお店に働きに出るのが当たり前」「外に遊びに行くのが娯楽の中心の時代」から「家の中で暮らし、家の中で仕事も遊びも完結する時代」に変わろうとしているのかも知れません。

ま、「どうしてもウイルスの進行を止められない」という最悪の時代を想定し、こういったコトも頭の隅に入れておいた方がよいと思います。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。