トランプ大統領時代に襲ってきた新型コロナウイルス
「コロナで世界を学ぶ」第6回です。
前回は、トランプ前大統領について、軽くお話ししたんですけど…
今回は、そこにコロナの話題を絡めてお話ししていきたいと思います。
トランプ大統領は、経済対策重視の大統領だった
派手なパフォーマンスや、ツイッターを活用しての戦略で知られるトランプ大統領ですが…
別に悪いコトばっかりしてたわけじゃないんです。確かに、フェイクニュースを拡散させたり、親族を重用したり、「それ、ちょっとどうなのよ?」ってコトもたくさんやってたんですが…
こと「経済対策」については、歴代でもピカイチの大統領でした!
公共投資にどんどんお金を使って、ニューヨークにも新しいビルがガンガン建って、当時のアメリカって空前の好景気に沸きます!
株価もウナギ登りで、ダウ平均も連日高値を更新続けていました!
ただし、トランプ大統領の行った経済対策って、「お金持ち優遇の対策」だったんです。なので、貧富の差はますます拡大していきました。
人種差別も助長したし、アメリカを真っ二つに割るほどの論争も起こしたし、何かにつけてド派手な人だったんですね~
アメリカをコロナが直撃
そんなおり、新型コロナウイルスがアメリカを襲ってきます。2020年冬のコトでした。
2020年の1月に、世界的に「中国の武漢で発生した新型のウイルス、ヤバいんじゃね?」って話題になり始めます。
でも、この頃は、みんな、なめてたんです。「…っていっても、風邪やインフルエンザと大して変わんないでしょ?w」って。
アメリカ人も、そうだったんです。
だから、1月・2月の頃は、悠長にしてたんですよ。相変わらず普段通りの生活をしていて、ニューヨークでも、みんながセントラルパークに遊びに行ったり、MoMA(ニューヨーク近代美術館)に大挙して押し寄せてたりしていました。
ところが、3月に入ってから、急に新規の感染者数が増加します。それも、とんでもないスピードで!
ニューヨークでも、セントラルパークは閉鎖され、MoMAも休館し、「人が集まる場所には出かけないように!」と勧告されるようになります。
これが、最初のロックダウンです。トランプ大統領が国民に「行動を制限するように」と訴えたのが、3月16日。ニューヨークのロックダウンが開始されたのが3月19日のことでした。
それでも、防ぎ切れなかったんです。対応が遅かったんですね。あと、2週間…せめて1週間でも早くロックダウンを開始していれば、事態は全然違っていたでしょうけど。
※このような記事に、そのコトが書いてあります。
トランプ大統領の行ったコロナ対策
初動の遅れ。これはしょうがない部分もあります。だって、誰もわかっていなかったのだもの。
ただ、この時の大統領は「マスクを軽視してた」ですね(トランプ大統領のこの傾向は、今後もず~っと続いていきます)
まあ、3月の時点ではヘイヨーさんもコロナをなめてたので、「マスクなんて要らないよ!」って意見には大賛成だったんです(これは、その後、変わっていきます)
それから、トランプ大統領は、ロックダウンをして収入がない人のために、お金を配りました。日本でもありましたよね?安倍首相の時に、10万円ずつの給付金ってのが。
アメリカは、世界に先駆けて、この給付金をやったんです。大体週に600ドルずつだったかな?(収入にもよるんですけど…)確か、これを何週間もやったはずですよ。
これは、非常によいコトだったと思います。この間、犯罪率や銃での殺人事件も激減しましたからね。
ただし、お金配り過ぎて働かない人が出たり、お金配るのをやめたら再び犯罪が激増したりしましたがw
それにしても、総合的にはよい政策だったと思います。中国みたいに「家から出るな!でも、保障はしない!」に比べると、かなり理想的でしたね。
トランプ大統領、ロックダウンをやめさせる
ところが、元々、経済対策重視のトランプ大統領。5月くらいになると、段々しびれを切らせ始めます。
「ロックダウンなんて意味ない!さっさと経済を再開させろ!」と命令し、無理矢理、各地の州のロックダウンを解除させていきます(日本でもいますよね?こういう人)
で、結果どうなったかというと…
コロナの感染者数は減るどころか、激増していきます。
この件に関しては、トランプ大統領だけでなく、アメリカ人の気質もあったのかも知れません。
みんながみんなというわけではないのですが、「大丈夫!大丈夫!コロナなんて大したコトないから!」って楽観的な人が多かったんです。
だから、夏が近づくにつれ、みんな遊びに行っちゃうようになってしまったのです。
マイアミ州では早くから海開きが行われ、マスクもせずに海水浴に出かける人々が大勢現れました。ディズニーワールドも営業再開されます。
※参考資料
当然ながら、コロナの感染者数は、さらに増加していきます。
それでも、この頃は気温が高かった時期でもあり、まだマシな方だったんです。ほんとうの地獄は、この後に待っていました…
次回に続きま~す!
noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。