見出し画像

「時短営業」と「アルコールの提供をやめる」効果

「コロナで世界を学ぶ」第24回。今回は、前回の補足的な内容になります。

ロックダウン中に行われている「時短営業」「アルコールの提供をやめる」という行為にどのくらい効果があるのか検証していきましょう。


時短営業に意味はある?

「時短営業」というのは、「普段は午後11時まで営業しているのに、自粛中には午後8時にはお店を閉めてください」といった要請する行為ですね。

実は、これって、意味ないかも知れないんですよ。いや、むしろ、場合によっては逆効果になっちゃってるんです。


たとえば、フランスで実際にあった出来事なんですけど。新型コロナウイルスの対策として、国が「全てのお店は午後7時に閉めてください」みたいなコトをやったんです。

すると、仕事帰りの人がスーパーに寄って買い物をして帰るんですけど。ラスト1時間に集中してお客さんがやってくるものだから、超過密状態になっちゃったんです!自ら3密状態を作り出しちゃった!

これだと、余計に感染が広がっちゃいます。


あるいは、日本で映画館の時短営業を要請した地域があるんですけど。そうすると、平日に働いている人が夜に映画を見に行けなくなっちゃうんです。

結果、お休みの日に映画を見に行くコトになりますよね?だから、余計に土・日が混雑しちゃうんです。

土・日の観客数を減らすためにも、むしろ夜は営業した方がいいんじゃないかっていう…


テイクアウト最強説!

だから、映画館とか美術館・博物館なんかは、むしろ営業時間や開館時間をを長くした方がいいくらいなんですよ。

スーパーもそうだし、飲食店もテイクアウトなら別に何時まで営業したって構わないんです。


それで思い出したんですけど、オーストラリアや中国は、当初、テイクアウトのみだったんです。確か、2000年の3月・4月とかそのくらいですよ。

たとえば、中国に南京っていう街があるんだけど、ロックダウン中、お店はほとんど全部閉まっちゃって、家から出るのも「買い物に行く時だけ!」っていう徹底ぶり。

しかも、マクドナルドにハンバーガーを買いに行ったら、お店の中に入れてくれないんです。お店の前に店員さんが出てきて、商品を手渡ししてくれるっていうシステム。

オーストラリアも似たようなものだったんです。飲食店は軒並み食事できなくなっちゃって、テイクアウトオンリー!

ここまでやったから、オーストラリアや中国は、感染を抑え込むコトに成功したんですね~


理論的に考えればわかるコトなんですけど。

「マスクしてる時は、かなり安全」なんです。逆をいえば、マスクを外してル時は危険。

人間って、食事をする時には必ずマスクを外すでしょ?だって、物を食べるのも呼吸をするのも、両方とも口を使うんだもの。

だから、「飲食店の休業要請」ってのは、理にかなってるんです。「なんで、飲食店だけいじめられるの?」みたいに、よく言われるんですけど、これは当然の政策なんです。代わりに、本屋さんや花屋さんは営業を続けられるわけだし。

ただし、テイクアウトならお話が別。店内でマスクを外して食事しませんからね。サッと買って、サッと帰ればいいだけなので、感染の確率も格段に下がります。


アルコールの提供をやめるは意味ある

もう1つ。「飲食店では、お酒の提供をやめるように」という要請も出されています。

こっちは意味あるんですよ。なぜなら「抗体を作るのにも能力が必要」だから。お酒を飲むと、アルコール分解に能力を使ってしまうため、ウイルスと戦う能力がそがれちゃうんです。

ファイザーも公式に発表してるんですけど、「うちのワクチンは効果絶大です!ただし、お酒を大量に飲む人には効果がありません」って。

いくらワクチンを接種してたり、1度コロナに感染して抗体ができている人でも、お酒を飲み過ぎる人は危ないです。

なので、飲酒はほどほどにしておきましょうw


それと、アルコールが入ると、酔っ払って熱が入ってしゃべりまくるでしょ?それもマスクもせずに。

そういう意味もあって、「お店でのお酒の提供はやめるように」と要請されてるわけです。


ピンポイントで効果的な対策をしよう!

今回の内容をまとめると、こんな感じですね。

・時短営業は、場合によっては逆効果

・飲食業は、テイクアウトオンリーに切り替えるのが理想

・お酒を飲み過ぎると、感染を防ぐことができなくなる。なので、「アルコール提供をやめる」は効果が高い。

コロナ対策もむやみに厳しくするのではなく、ピンポイントで効果的に行うことが重要になってきます。

そうすることで、経済的損失も最小限に抑えられるし、精神的な負担も減らすことができるわけです。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。