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トランプ大統領って、どんな人だったの?

第5回「コロナで世界を学ぶ」はっじまりま~す!

今回から、アメリカのコトを語っていこうと思うのですが…

大前提として、コロナの前にアメリカの大統領のお話をしておきたいと思います。


ドナルド・トランプ氏って、どんな人?

現代のアメリカ大統領は、ジョー・バイデンさんなんですけど。その1つ前の大統領が、かの有名なドナルド・トランプさんですよ。

日本のニュースでもたびたび話題になっていたので、みなさん、名前くらいは聞いたことがあると思います。


元々は経営者で、不動産業なんかを営んでたんですね。で、アメリカのテレビ番組にも登場したりして、結構有名人だったんですよ。

日本でいうと、ホリエモン(堀江貴文さん)が近いのかな~?


このトランプ氏、とにかく過激な発言や行動で物議をかもし出すタイプで。よくも悪くも、目立っちゃうんです。

悪い見方をすれば、「絶対に自分の意見を曲げないし、人権を無視してでも金儲けをする人」

よい見方をすれば、「一本筋が通っていて、非常にリーダーシップを発揮する人」なんです。


アメリカ大統領選の仕組み

元々有名人で、キャラクターの立ってるトランプさん。何を思ったか、大統領選に出馬します。

ここで簡単に「アメリカ大統領選」の仕組みを説明しておきますと…

まず、各政党から「大統領候補」というのを選びます。もちろん、日本と同じように、いろいろな政党があるんですけど。基本的には「共和党」「民主党」の一騎打ちです。

なので、大統領になりたかったら、共和党か民主党の代表として、大統領候補になる必要があります。このための選挙は、議員(政治家)だけで選ぶので一般人は参加できません。

その後、州ごとの選挙ってのがあって、この時に初めて一般市民が参加できるわけです。「共和党」とか「民主党」って票を投じます。

この時に注意しないといけないのは、「総得票数」が多い方が勝つわけではないということ。たとえば、「アメリカ全土で、共和党が51%の票を獲得し、民主党が49%を獲得したとしても、民主党が勝利する」ということもあるんです。

なぜ、そうなるかというと…

「州ごとに議席数が決まってるから」なんですね。たとえば、カリフォルニア州55議席、ニューヨーク州29議席、ミシシッピ州6議席…といった感じで。

だから、議席数の多い州を取っていった方が得なんです!


この選挙が4年に1度行われます。

で、アメリカの場合、大統領の任期は最大2期までなので、「4年に1度は新規の大統領」を決めて、「次の4年後は、大統領が再選をかけて」戦います。

なので、大統領は最大8年。2度目の選挙に負けた時は4年で終わりです(それ以外にも、病気で途中退任という可能性もわずかですがあります)


トランプ氏が勝つとは、誰も思っていなかった

で、そもそも、トランプ氏が共和党の大統領候補になるだなんて、誰も思ってなかったんです!

いや、「誰も」は大げさかもしれないけど、ほとんどの人は「何かの冗談だろう」みたいに考えていたんです。「テレビの司会者をやってたような人が、大統領なんてなれるわけがない」って。

でも、よく考えてみたら、レーガン大統領だって、元は役者ですからね(映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にも、「レーガンが大統領になった」って言ったら「そんなバカなw」みたいに信用されないってシーンがありますよね)

ところが、「あれよ、あれよ」という間に勝ち上がっていって、3人の内の1人になり、2人の内の1人になり、ついには共和党の大統領候補にまで残ってしまったのです!


トランプ氏の選挙戦略

2016年のアメリカ大統領選は、ヒラリー・クリントンさんが相手だったんですけど…

民主党には、サンダースさんっていう、市民にやさしい議員がいたんですよ。でも、年齢の問題とかいろいろあって、結局、民主党の大統領候補には選ばれなかったんです。で、ヒラリー・クリントンさんになった。

クリントンさん、どういう人かというと…

非常に無難な人なんです。考え方も政策も、よくあるタイプ。なので、もし、この人が大統領になってたら、今まで通りのアメリカでいたはず。

ところが、それに対してトランプさんってのは、破天荒なんです!よくも悪くも目立っちゃう!今までと全然違うコトをする人!

いきなり「アメリカとメキシコの間に壁を作って、不法入国を防ぐ!」とか言い出しちゃう。

だから、選挙としてはムチャクチャおもしろくなったんです!


で、トランプさんの選挙戦略ってのが、「徹底的に相手をこきおろす戦略」なんです。

もちろん、こういう人は過去にもいっぱいいたんです。そもそも、アメリカの大統領選ってのは、そういう傾向にあるので。

ところが、トランプさんが他の人と違っていたのは「手段を選ばなかった」こと!ありとあらゆる手段を用いて、相手を攻撃するんです!ありもしないとんでもない大デマを吹き込んで、一般市民を説得しちゃうんですね~


有名なのが「ピザゲート」

「 ヒラリー・​クリントンは、ワシントンにあるピザ屋の地下で行われてる、子供の性虐待事件に関わってる!」って断言しちゃったんです。

もちろん、こんなモノ、大デマですよw

ところが、この噂を信じた人が銃を持って、このピザ屋に乗り込んでいっちゃったんですね~

当然、そんな取引行われてるわけでもないので、銃を持って乗り込んだ男は逮捕されちゃいました。


この手のありもしない噂を、トランプさんはツイッターを使って、どんどん流していくわけです。それも、「絶対に間違ってない!オレは正しい!」って自信満々で。

そうすると…

市民の方も「アレ?もしかして、ほんとかも?」「あんなに自信満々で語ってるんだから、ウソなわけがない」って、段々信じるようになっちゃうんです。

これが、世間で「フェイクニュース」とか「陰謀論」とか呼ばれているヤツです。


とにかく、トランプさん、人心を掌握するのが上手いんですよ~

ツイッター中心に、インターネットやテレビを使って、どんどん支持者を増やしていったわけです。

で、結果的に、多くの人の予想を覆して、アメリカの大統領になっちゃったっていう。

こういう流れがあって、例のコロナ騒動につながっていきます。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。