「コロナで世界を学ぶ」(ここまでのまとめ第2回)
「コロナで世界を学ぶ」第25回。
この辺で、もう1度「ここまでのまとめ」をやっておきましょう!
ウイルスに対抗する手段は3つある
新型コロナウイルスに限らず、ウイルスに対抗する手段は大きくわけて3つ。
1.感染対策
「感染対策」とは、「手洗い・うがい」だったり「アルコール消毒」だったり。一番大きな効果を発揮するのは「マスクの着用」ですね。
2.移動制限
「移動制限」とは、「ロックダウン」や「緊急事態宣言」のように、人々の移動を制限する方法です。
ただし、早めのタイミングで出すコトで「全てのお店のシャッターを下ろしてしまう」「家から出ることを禁じる」といった厳しいルールを課す必要はなくなります。
飲食業のみ「営業の停止」や「アルコール提供をやめる」お願いしたり、映画館や野球場の入場者を減らす程度で済みます。それ以外は日常の生活を維持することができるのです。
3.ワクチンの接種
ワクチンの接種率が上がれば、感染率や死亡率が下がっていきます。ワクチン接種率が一定のラインを超えて「集団免疫」を獲得できれば、ワクチンを打っていない人たちも助かることになります。
この3つを組み合わせて、コロナと戦っているのです。
逆をいえば、この内2つがシッカリしていれば、残り1つが甘くてもどうにかなります。たとえば、ワクチンの接種率が上がり、みんながマスクもしていれば、全てのお店は通常通り営業することが可能です。
経済最優先にしてしまうと、コロナにやられてしまう
新型コロナウイルスに対しては、世界各国で対応がバラバラでした。
「経済の回復」を最優先にした国は、コロナによる死亡者を大量に出してしまい、逆に経済的にも落ち込んでしまいました。
逆に「先にコロナの封じ込めをやろう!」とした国は、ほとんど感染者も死亡者も出すことなく、経済的にも早くから復活できています。
コロナとの戦いは順番が大切で、先にコロナの問題を解決する必要があるのです。
ワクチンの接種率が鍵を握る
今後の戦いは、「ワクチンの接種率」が非常に重要になってきます。
たとえば、早くからワクチンを投入したアメリカでも、接種率は頭打ちになっていて、州によってはいまだに大勢の人たちがコロナに感染し続けています。
イギリスでは、全ての制限を解除して、マスクの着用義務もなくしました(ただし、これには「さすがに急ぎ過ぎではないか?」と疑問も出ています)
さらに、コロナによる死亡率は0.1%を切るほど下がってきています。
それもこれも、ワクチンの接種率の高さゆえ。イギリスでは、1回目の接種率が69%。2回目でも54%を超えています。成人に限れば、85%が1回目を、63%以上が2回目の接種を完了という高さ!
アメリカやヨーロッパを中心に、ワクチンの接種が進んでいく国から順番に、以前の生活に戻りつつあります。
日本でも、ワクチン接種率が1回目33%、2回目21%を超えています。この辺から目に見えて効果が出始めるはずです。
事実、「以前は2%近くあったコロナによる死亡率が、現在は0.5%を切る」ようになってきています。
このままのペースでワクチンを打ち続けられれば、2ヶ月後には現在のヨーロッパ水準に追いつける計算。日本も、いよいよゴールが見えてきているのです。
そこまで来れば、「感染者数」ではなく「重症者や死亡者の数」だけ気にすればよくなるので、随分と楽な戦いになるはずです。
経済活動も、ほぼ以前の状態に戻すコトができるでしょう。
noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。