『夢見市物語』
『レユレユとソフィア』を4ヶ月かけて完成させたヘイヨーさん。
今度は『伝説の悪魔』の物語に挑戦します。『ヘイヨーさんの人生』をここまで読んできた人なら、なんとなくどういうお話かはわかりますよね?
ただし、恋のお話は完全に削除しました。「伝説の悪魔が1人の女性に恋をして、その恋に破れ、世界を滅ぼしたくなる」というメインの部分をごっそりと削ってしまいます。
なので、「1人の少年が世界へと旅立ち、その先々で片っ端からケンカを吹っかけ、戦闘をこなすたびに成長していき、最終的に『世界を滅ぼすほどの能力』を手に入れて魔界の王になる」といった感じのストーリーにしました。
この作品も毎日執筆を続け、1日も欠かすことなくイラストと文章を入れ続けました。ただし、今回は2ヶ月で1作です。当然、1日辺りの文章量は倍に増えます。
『レユレユとソフィア』の時は、1日の文章量は500~1000文字程度でしたが、『伝説の悪魔』の時には倍の1000~2000文字程度書きました。
おかげで、目標通り2ヶ月(60話)で10万文字程度の長編小説が完成しました。
さらに、続けて新作を書き始めます。タイトルは『夢見市物語』
この作品が『総合特区物語』を大幅改変したモノとなります。基本的なシステムはそのまま利用し、新キャラクターとエピソードだけガッツリ増やしました。
「伝説の悪魔が別世界で世界を滅ぼしかけたコトを後悔し、夢見市の市長となって『理想の街づくり』を目指す」というストーリーです。
ただし、その部分は物語全体からすると、ほんの一部に過ぎません。夢見市に暮らす様々な人々の実生活がストーリーの大部分を占めます。
たとえば、「アルコール依存症になりながら傑作を生みだし続ける作曲家『武古杉太郎(ぶこすぎたろう)』」だったり、「別世界で恐怖の絵を描き続けていたという妄想にとらわれている『鬼我外雫(おにわそとしずく)さん』」だったり、「図書館で司書として働く『月見昇子さん』」だったり、「世界中を冒険して回ったと大ぼらを吹く『宇宙ダイスケ』」だったり。
1人1人が物語の主人公に成り得るようなキャラクターを「これでもか!これでもか!」とふんだんに登場させました。
ユメミアゲハの名前も取り入れました。夢見市は12の区にわかれており、その内の1つを「アゲハ区」としたのです(残り11の区も、伝説の悪魔が最初に使役した「12匹の使い魔」にもとづいたネーミングにしてあります)
こうして、1か月間、必死になって執筆を続け、またもや10万文字ほどの長編小説が完成しました。今度はさらに倍の執筆ペースだったので、1日辺りの文字数は2000~4000文字。もちろん、毎日イラストも1枚ずつ入れました。
『レユレユとソフィア』に4ヶ月。『伝説の悪魔』に2ヶ月。『夢見市物語』に1ヶ月。計7か月の時を費やして、ついにヘイヨーさんは「1ヶ月の1作の長編小説を執筆する」という能力を手に入れたのです!