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日本とコロナの戦い

「コロナで世界を学ぶ」第18回。

いよいよ日本とコロナの戦いです。もちろん、みなさん日本に住んでいるので、よくわかってる…つもりでしょうけど。

世界のいろいろな国の戦い方を見たあとだと、また違った見方もできるのではないかと思います。


日本、最初の緊急事態宣言発令

日本は、運が良かったんですよ。いや、運の良さだけでなく、元々の衛生観念の高さが幸いしたのかもしれません。

いずれにしろ、アメリカやヨーロッパに比べると、コロナが広がるのが遅かったんです。だから、「他国の対策を見てから行動する」ことができたんです。

イギリスが3月23日に最初のロックダウンを開始して手遅れだったのに対し、日本は4月に入ってからでした。


2020年の4月7日。日本は、新型コロナウイルスに対して、初めての緊急事態宣言を発令します。この時の全国の新規感染者数は、わずか368人。今になって振り返ってみると、ビックリするくらい少ない数字だったんですねw

ところが、これが超ファインプレーだったんですね~

パンデミックの基本は「感染が広がる前に抑え込む」です。その基本にのっとり、しっかりと抑え込みに成功しました。


最初の緊急事態宣言を解除

4月7日に7都府県で発令された緊急事態宣言は、4月16日には全国に拡大されます。

学校は閉鎖され、「都道府県の境を超えないように」要請されるという、かなり厳しいものでした(国民全員に10万円ずつの給付金が配られたのも、この頃)

※この手のサイトに、この頃のコトが詳しく書いてあります。


5月の時点では、日本は世界でもトップレベルに優秀な国だったんです。

「封じ込め戦法」に出ていたオーストラリアよりも、さらに感染者・死亡者ともに少ないくらい!

ところが、5月14日以降、全国に発令されていた緊急事態宣言は解除されていきます。


もしも、あのまま厳しい政策を続けていれば?

もしも、あのまま緊急事態宣言が続いていたら、どうなっていたでしょうか?

もちろん、市民は窮屈な生活を強いられていたでしょう。経済的にも、さらに疲弊していたかも。

代わりに、全国の新規感染者をゼロまで追い込めていたでしょう。その後は、中国やオーストラリアのように、地域限定・期間限定で行動制限を行うこと(サーキットブレーカー)により、被害は最低限で抑えられていたはず。

もしかしたら、国民の多くはマスクなしの生活をしていたかもしれませんね。

実は、経済的には、この方が得なのです。「先にコロナの封じ込めに成功した国」は以前と同じような生活ができるようになり、逆に「経済を優先してコロナを甘く見た国」は、甚大な被害を出してボコボコにされてしまいました。

日本はその中間で、「コロナによる大きな被害は出なかった」代わりに「経済的にも、そこそこ」といった感じになっています。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。