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中国のワクチンは安全か?

「コロナで世界を学ぶ」第26回。

今回は、ワクチンについて、より詳しく見ていきましょう。


ワクチンの種類をより詳しく

以前に、「ワクチンのメリットとデメリット」の回で、ワクチンの種類について軽く説明したのですが…

今回は、もうちょっと詳しく見ていきましょう。


現在、世界で使われているワクチンには何種類かあるのですが…

主に「ファイザー(及びバイオンテック)」「モデルナ」「アストラゼネカ」の3つ。これらが安全性も高く、普及率も高い、いわば「御三家」ですね。

それらに加えて、1回の接種で済む「ジョンソン・エンド・ジョンソン(ヤンセン)」

中国製の「シノバック」「シノファーム」

さらにロシア製の「スプートニクV(ブイ)」などがあります。

日本初のワクチンも臨床試験が進んでいるので、近々市場に登場するかも知れません。


中国製のワクチンは精度が低い

この内、中国製のワクチンである「シノバック」と「シノファーム」は、世界で10億回以上打たれてるので、圧倒的なシェアを誇ってるんですよ。

ところが、これがちょっと問題があってですね…

たとえば、このようなところを読むと…

「中国製のワクチンは、感染率を下げる効果が低いのではないか?」と書いてあります。

中国国内はもちろんのこと、主に南米などで使用されているのですが、「ワクチン接種率が高い割には、感染が広がってる」んですね。


また、ワクチンを打ったはずの医療従事者が相次いで死亡するという事態も起こっていて、調べてみたら「中国製のワクチンだった」という…(仕方がないので、3回目の接種を他社のワクチンを打ったりして対処しています)

なので、世界的に見ると、「中国製は精度が低いのではないか?」と言われています。


ワクチンパスポートでも、中国製ワクチンは対象外になりやすい

それとですね。

今後、「ワクチンパスポート」というモノが普及していきそうなんですけど(「ワクチンパスポート」があれば、他の国にも自由に出入りできるようになります)

ところが、国によっては、このワクチンパスポートから「中国製」「ロシア製」のワクチンが除外されるかもしれないんですよ。

事実、カナダは「中国製」と「ロシア製」ワクチンを対象から除外しています。

EUも現時点では、「中国製」と「ロシア製」のワクチンは、ワクチンパスポートの対象外となっています(今後どうなるかは不明)


では、中国製のワクチンは必要ないのか?

「じゃあ、中国製のワクチンは全く必要ないの?」と、問われると…

そうとばかりも言えないんですね。なぜかというと「現在、世界的にワクチンが不足しているから」なんです。

世界に77億人以上の人が住んでいて、これまでのワクチンの出荷数って25億回分とかそんなものなんです。しかも、コロナのワクチンって2回打たないといけないタイプがほとんどなので、理論上150億回分必要になります。

ま、全員がワクチン接種するわけじゃないんですけど、それでも軽く100億回分くらいは必要なんです(しかも、3回目を打とうとしてる国もでてきてるので…)

そんな中、多少精度が低くても、大量に数が打てる中国製のワクチンってありがたい存在なんですね~

「ワクチンを全く打たないよりかは、感染率や重症化率をある程度でも下げてくれる中国製を打っておいた方がいい」というコトです。

なので、今年はとりあえずこのままの体制でいって、来年以降ワクチンの数に余裕が出てきたら、より精度の高いものに切り替えていくのが得策かと思われます。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。