ランプを割る
「努力したあなたの願いを一つだけ叶えてあげましょう。100個願いをかなえてほしいというのも可。」
「私の願いを叶えて欲しいのです!」
「うんうん、そしてその願いは何だい?」
「私の願いを叶えて欲しいというのが私の願いです!」
「うんうん、それで願いは?」
「私の願いを叶えることです!」
「………まぁいいや、魔法を使ってあげよう。」
「わあ!願いが叶った!ありがとう!」
「うんうんどういたしまして。…なにこれ?」
「で?何が叶ったんですか?」
「いやあなたの願いを叶えて欲しいという願いですが。」
「で、それで具体的に何が叶ったんですか?」
「…そんなの私が知りたいよ。」
「うそつき!嘘つき!僕に嘘をついたな!願いを叶えるって言っておいて、この体たらくかよ!」
「少年?私は願いを叶えるとは言ったが、別に願いが昔に叶っていたことにするなんていってないんだよ。」
「…」
「わたしにはどうにもできないことだ。願いができたらよんでね?」