湖畔に沈む様に呑まれて肺は柔らかな泥で満たされた息を閉じる

傀儡のままで 進むのは
友達殺した 少年兵
銃弾撃ち込み 流す血が
もぬけの中身を 満たすから

さながら縋った 仏ごと
寺燃やされた 赤子の様(よ)
瞳に映った その炎
ちっとも熱くも 寒くも無(ね)

我に帰った 奴隷ども
一体ここから 出れたとて
何を目指して 進むのか
捨てられた身にゃ 宿るまい

崇め奉る その仏
我にはちっとも ありゃしねぇ
人の空虚を 見下して
お前が一番 伽藍堂




湖畔に沈む様に呑まれて
肺は柔らかな泥で満たされた
息を閉じる


その息の二度と通らんを願って


また朝がくる

いいなと思ったら応援しよう!