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七緒へいわ
2021年4月8日 17:39
「努力したあなたの願いを一つだけ叶えてあげましょう。100個願いをかなえてほしいというのも可。」「私の願いを叶えて欲しいのです!」「うんうん、そしてその願いは何だい?」「私の願いを叶えて欲しいというのが私の願いです!」「うんうん、それで願いは?」「私の願いを叶えることです!」「………まぁいいや、魔法を使ってあげよう。」「わあ!願いが叶った!ありがとう!」「うんうんど
2021年4月8日 03:21
案山子はふと、目を覚ましました。 「私はどうして、ここに立っているのでしょう?」 そして思います。 「それは、誰かがここに私を立たせたからです。」 それから、いろいろなことを案山子は思います。 「何故、私はここからそれから動いてないのですか?」「案山子って、なんですか?」「何故私は案山子なのですか?」「そもそも私ってなんですか?」 悩みが悩みを呼び、目の前
2021年4月8日 03:19
窓も何もない真っ白な部屋で、食事も排泄も必要なく、死ぬまで安全に過ごせる。その部屋の中に入れられた少年が、「しようと思えるようなことが無い」という。それを人はしあわせな悩みといった。その部屋の扉は外からしか開かない。その部屋の外から、はじめの数日は声が聞こえた。数日経つと、なんの音もしなくなった。「しあわせな少年だなぁ」誰もその扉を開かなかった。