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最遅本命発表~天皇賞(秋)編~

「本命は、エフフォーリアとさせて頂く」


…筆者のことを少なからず知る方であれば、本記事はこのように結ばれると思っている方が大半だろう。だが、初めに言わせて頂きたい。競馬とはそんなに簡単なものではない。好きだからという理由だけで本命馬を決め、馬券を買い続けて勝てるほど甘くはないのだ。

第一、「好きだから」という理由で本命馬を買う行為は競馬予想とは言えない。少なからず、筆者の本命予想に期待し、本記事を読んでくれている皆様に、そんな中途半端な予想をお見せするつもりはさらさらない。


競馬予想とは、実力者達の中でも優先するメインファクターが異なり、本当に奥が深い。

一つのファクターに特化し、組み立てられた緻密な予想は読者に新たな教えを与え、馬券の結果に限らぬ対価を読者に与えるものだ。調教をメインとした予想の組み立て、更には競走馬の走法に着目し、レースへの適正を診断する予想理論などなど、私のTLには無料で閲覧させて頂くことが気が引ける程の有用な情報が溢れている。

無機質に印だけが記された有料記事を購入している方は、その100円でチキンクリスプでも食べた方がいい。そもそも、何であのメニュー未だに100円で提供できるんだ。一日に二個チキンクリスプ食べたら多分人間が一日に必要とする摂取カロリー満たせるぞ。馬券に負けすぎて給料日が待ち遠しいそこのあなた。しょうもない予想買うくらいならチキンクリスプを食え。


少々話が脱線したが、自分が少なからず読者の皆様に新たな価値観を与えられる予想は何だろうかと考えた。やはり、導き出される結論は一つだった。


【スピリチュアル】


私が専門とする分野であり、なおかつ全予想ファクターの中で最強の予想ファクターであることを私は信じている。当たり前だ。この世に生きとし生ける全ての命は天が定めた運命という名のレールの上を歩んでいるのだから。運命には、誰も逆らうことができない。逆に言えば、運命を読み解くことができれば、未来に生じる事象を読み解くことも難しくはないのだ。

こうした話を始めると「オカルトだろ」という野次を飛ばす者が必ず現れるが、自分の思考範囲外にあるものを無条件で一蹴している限り、人は成長しない。そういった輩は何も考えずに印だけの有料予想を買えばいい。その金で俺はチキンクリスプを食うし、シェイクだって飲むからいいんだ。100円あれば夜にはてりやきバーガーのパティを一枚増やすことだってできるんだ。あの甘ったるくてクドいぐらいのソースに信じられない量のマヨネーズをハイボールで流し込む美味さを知っているのは俺だけでいい。


話が逸れたが、競馬予想において最も取り入れやすい【スピリチュアル・バイアス】(以下SBとする)は「星座占い」だろう。タロットや数秘術などは更に上級者向けのSBとなる為、今後機会があれば紹介していきたいが、そこまで慌ててスピリチュアルの扉を開く必要はない。

入門編としてはとりあえず家の近くにある神社に定期的にお参りとお賽銭をするぐらいでもいい。ご縁がありますように、とか考えながら五円玉を放り込めば大丈夫だ。それだけで徳も積めるし運気も上がる。ある意味で最高のコストパフォーマンスだ。お賽銭20回我慢すればチキンクリスプが一個食えると思ったお前はデブだからすぐに外走ってこい。


実を言えば、先日の菊花賞も私は「星座占い」によってタイトルホルダーの勝利を事前に確信できていた。「2018年2月10日・みずがめ座」。星座占いによって読み解くタイトルホルダーの本質は、勤勉すぎるが故に不意のアクシデントに対する対応力の脆さだ。過ぎしセントライト記念においては、彼の本質がマイナスに作用し、結果は馬群をさばききれずに惨敗。

だが、逆を返せば、自分のすべき行いに集中できた場合は無類の強さを誇るのがみずがめ座の特徴だ。鞍上も前走の失敗を踏まえ、そして弥生賞の経験からハナを取り切るレースプランを筆者は予見していた。そうなってしまえば、みずがめ座という星の下に生まれた彼を止めることは誰にもできない。

結果は知っての通り、悠々と先頭を走るタイトルホルダーは後続に影さえも踏ませぬ圧勝劇を見せた。私としてみれば、星座に関する多少の知識があれば的中可能な、簡単なレースだったと言えよう。

ここまで来ればもうお分かりかと思うが、後は天皇賞が開催される2021年10月31日の星の巡りに合わせ、優れた運勢が見込まれる馬を買えばそれだけで勝利は約束されるのだ。もちろん、本音を言えばエフフォーリアを本命にしたい気持ちがあった。だが、エフフォーリアの運命を占う前に各馬の星座を占っていたところ、あまりにも強烈に幸運の約束された星座の下に生まれた馬達を見つけてしまったのだ。
以下、いよいよ本題となるが、来たる10月31日において運気の上昇期を迎える星座ベスト3を発表していきたい。

【第3位】

「2016年1月24日・みずがめ座」

該当馬→【グランアレグリア】

現役牝馬において、正に女王の座を欲しいままにする最強のマイラーだ。大阪杯以来の2000m戦となるが、あれだけの不良馬場は問答無用のノーカウントが許されるだろう。最上位の実力に加え、みずがめ座の運勢の上昇度合いも実に素晴らしい。先ほどのタイトルホルダーの件でも紹介させて頂いた通り、自分のすべきことを忠実に遂行できた時、みずがめ座の加護を持つ馬は無類の強さを発揮する。
想像を絶する不良馬場となった大阪杯や、馬群に飲み込まれ二着に甘んじた安田記念も記憶に新しいが、鞍上クリストフ・ルメールが完璧に彼女をエスコートする限り、大崩れはまずあり得ない。
私が過去にお付き合いしていたみずがめ座の彼女も、待ち合わせに一分でも遅刻すると激昂するヒステリック女だったが、時間さえ守れば非常に気の利く優しい子だった。
パチンコの確変取り切れずに待ち合わせ時間遅れてキレられたことから仲違いしてお別れしたことは記憶に新しい。牙狼-魔戒ノ花-で一撃五万発出たんですよね。愛はお金で買えないというけど、当時学生だった私にとって愛よりも20万円だったから許して欲しい。

【第2位】

「2017年4月1日・おひつじ座」

該当馬→【コントレイル】

言わずと知れた、去年のクラシック三冠牡馬にして現役最強牡馬の一角を担う名馬だ。今年の競馬界においては、クラシック六冠を全て異なる馬が分け合ったように、それぞれ異なる適正の求められるレースを三連覇するのは並大抵の偉業ではない。世代レベルの低さを問われる声も少なくはないが、三歳馬にしてアーモンドアイと接戦を繰り広げ二着に好走した馬が弱いことがあるだろうか。いや、あり得ない。
更に、運勢面からも強力な推奨理由を見つけてしまった。月末にかけ、おひつじ座の運勢が急激な上昇期に入ることがわかったのだ。おひつじ座の加護を受ける方の特徴として、神々からの加護に恵まれやすいという特徴がある。
10月の旧暦は神無月と呼ばれるが、これは「神が無い月」ではなく厳密には「天から神々がいなくなる月」、つまりは天の神々が出雲大社を中心にこの地を練り歩く月として与えられた名である。奇しくも神無月の最終日に行われる天皇賞。神々が天へとお帰りになる前に、最後に振りまくご加護を最も強く受け取る馬こそが、コントレイルなのだ。
類まれなる実力に加え、八百万の神々からの加護を授かるこの馬の凡走は考えられない。
私が過去にお付き合いをしていたおひつじ座の女性もやはり、神とのご縁の深き敬虔な女性であった。個人の信仰に口を挟むつもりは毛頭ないし、信仰の自由を認める私であるが、誕生日のプレゼントに六法全書三冊分くらいの厚さの聖書を渡された時に、別れを告げた。流石に重いねん。kindleにせえ。

【第1位】

「2014年3月11日・うお座」

該当馬→【ペルシアンナイト】

おそらく、私を以前より知る方は衝撃を受けたことだろう。
グランアレグリアのみずがめ座、そしてコントレイルのおひつじ座。運勢が急上昇する二大星座を上回る勢いで、来たる2021年10月31日に運勢が最盛期を迎える星座、それこそが【うお座】だったのだ。そしてうお座の競走馬は、私にとっても非常に思い入れが深い。過ぎし札幌記念においても、スタージョンムーンと呼ばれる、うお座に関連の深い満月の加護を受けた、ソダシとペルシアンナイトの激走を予言し、大勝利を収めた立役者となったのがこの馬だったからだ。
星の巡りは、一定のサイクルを伴い、この地球に生きとし生ける者達の運命を動かしている。よもや、あのレースから数か月後に迎える天皇賞において、再びうお座の運命が最盛期を迎えることになるとは、流石の私も予想だにしていなかったものだ。
しかし、時として事実は小説よりも奇なり。どんな映画や小説よりも、想像もつかない奇跡が365日絶えず実現している世界に私達は生きているのだ。
断言する。来たる2021年10月31日。まるでこの一日に焦点を合わせるようにして、うお座の加護を受けし馬の運勢はピークポイントを迎える。本来ならば起こらぬはずの奇跡がそこには起こり、誰も想像すらしなかった結末が現実に変わる。
「まさかそんなわけがない」と思う方も多いだろう。それでいい。信じられない現実を無理に信じる必要はないのだし、無理にこの予想を信じて欲しいとは思わない。信頼に似せた妄信には何の価値もないのだから。

ラップ。血統。馬体。
目に見えるデータで全てを語ることも、間違いではない。
だが、名作「星の王子さま」にて、著者サン=テグジュペリはこう綴った。

“本当に大切なものは目に見えない”

この言葉の意味をあえてここで語ろうとは思わない。
この言葉は、受け取り手がどう受け取るかで変わってしまうと思うし、そうあるべきだと思うからだ。


ただ、私は思うのだ。
目には見えない星の導き、星から注がれる力。

科学では説明のできない力にロマンを託し、信じた未来に想いを馳せる。
そこにこそ、競馬という不確定要素の塊に興じる真価は隠されているのではないだろうか。

ふと、執筆も終盤に差し掛かる中でベランダから空を見上げてみる。曇天が広がる空は、冷たい漆黒だけを瞳に映す。

だが、雲の向こうにはいつだって満点の星空が輝いているのだ。

見えないだけで、確かにそこにあるもの。

そういうものを信じて生きてみたい。

綺麗ごとではなく、そうやって目に見えない大切なものを大切にできた先に、本当の幸せはあると思えるから。


これにて、本記事の執筆を終えるはずだったのだが、最後に読者の皆様に一つだけ謝罪したいことがある。

一番最後に星座を確認したところ、エフフォーリアも「うお座」だった。

つきましては、来たる秋の天皇賞。

本命は、エフフォーリアとさせて頂く。

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