シーン8.5
推奨楽曲
The Jimi Hendrix Experience
《Have You Ever Been (To Electric Ladyland)》
収録アルバム
The Jimi Hendrix Experience
《Electric Ladyland》
アイボリーというか、パールホワイトというか、ポワーンとした白が基調になっている廊下で四人の人形がむかい合っていた。
片方にシシャであった2人の人形がいて
もう片方には、それを捕まえた見た目 子供の人形が2人……元シシャたちをジロジロ、品評するように ながめている。
<悪> アオイ[蒼]
「どーよ?」
<春雷> ハルカ[春香]
「いんでね」
いんでね、とは「いいんじゃない?」という意味で用いられる言葉。
主に『北蛮東』から『遠北』あたりで使われている方言である。
ちなみに、いんでねと言った対象は目の前にいる着飾ったno name (1) と (2)のこと。
今回はファッション回……なので、髪型や服装の紹介がメイン。
no name (1)の全体像
髪型
●銀髪のショートボブ
→女の子っぽい
トップス
●薄茶と薄緑のストライプが入った白いワイシャツ
→少し腕まくりをしていて、前腕部分の白い肌が見える
→シャツの一番上にある台襟ボタンが開いており、少しのどが見える
ボトムス
●黄色いチノパンツ
→ダボダボしたパンツではなく、細い足にピッタリとフィットし、ラインがくっきりと出ている
ベルト
●レザー製のプレーンベルト
→茶色。割とベルトの幅が広い。
靴
●薄青のスリッポン
→色が抜けたデニムのような生地で作られている
(靴下はなんだろう? 映像からだと、よく見えない)
服装はそれなりに良いのだが、no name (1)は軍隊的な「気をつけ」の姿勢をとって、二人の目の前に立っていた。
そのため服装は崩しているのに、姿勢はキチンと直立不動であるため、なんだかチグハグで滑稽なカンジになっていた。
<悪> アオイ[蒼]
「そんなキチンとしなくていいって。ダラ〜んと、してればいいから」
no name (1)
「ダラ〜ん? こうですか?」
no name (1)は腰を少し落として、お腹を前に突き出し、両足を広げつつ両腕もだらんとさせてみた。
モデルのポーズみたいで、コレはコレでやっぱり滑稽だったりする。
ハルカが空中ディスプレイを出現させると、no name (1)をパシャリと写真撮影。
<春雷> ハルカ[春香]
「コレは永久保存しとこう」
<悪> アオイ[蒼]
「あとで、グッズな、コレ。Tシャツ、絶対 Tシャツ (笑)」
二人の子供が空中ディスプレイに映る写真を見ながら、悪い笑顔を浮かべている。
そんな風に無垢なデクを楽しみつつ、隣にいるもう一人のno name (2)に目をむける。
no name (2)はアフリカ系の青年だ。
歳というか、見た目の年齢はno name (1)とあまり変わらない感じ。
(10代後半から20代前半あたり)
ただ……ぶっちゃけると、人形に歳なんてモノは無い。
まぁ今はいいよね、そんなことは。
<春雷> ハルカ[春香]
「それよりも、コッチはどーよ?」
<悪> アオイ[蒼]
「いんでね」
no name (2) の全体像
髪型
●黒髪のlow fade
→こめかみ が剃られていて、髪そのものにはカールがかけられており、円盤状の雲を頭の上にのせているような髪型になっている。
(blowout hairなんだと言いたいんだが、日本語にするのが難しい。つーか、英語のWikipediaみたらlow fadeとblowout hairは同じ髪型のことだ、と表記されていて (2023年現在)ちょっと混乱している)
アウター
●白いジャケット (長そで)
→ジャケットのボタンは黒
(微妙にモノトーン的なアクセントがある)
インナー
●白いTシャツ
→Tシャツの首もとが広く、鎖骨が見える
→長そでのジャケットなので、夏だと若干 暑苦しそうだが、Tシャツの首もとが広いから案外涼しいかも……
ボトムス
●赤いクロップドパンツ
→裾をまくっており、スネの部分の茶色い肌が見える
→ベルトはTシャツに隠れていて見えない
靴
●ベージュのローファー
→ツヤがない、革製のローファー
no name (2) は休めの姿勢。
両手を後ろでつかみ、両足を少し広げて立っている。
カッコいいし、様になってはいるが服装と合ってない。
<春雷> ハルカ[春香]
「そんな硬くならなくてもいいよ」
no name (2)
「硬い? というのは、どういうことですか?」
元シシャたちは少しずつニュアンスというものを学習していく。
<春雷> ハルカ[春香]
「あー……これから、いっぱい遊ぶぜっ‼ ってカンジじゃないなって意味」
ハルカが両手でガッツポーズを作りながら、それを高くかかげる。
ハルカやアオイ、大人たちにはわかっていても……"子供たち"は、まだわからない。
<悪> アオイ[蒼]
「それじゃあ余計にわからないよ」
よし、このままハルカの全体像も書くぞ。
ハルカの全体像
髪型
●黒髪のウルフっぽいボブ。
→肩の少し上あたりまでの長さで、アゴから後ろにかけてカールがかかっている
→ふんわりした髪型
トップス
●黒いオフショルダーブラウス
→ブラウス上部にカットレースがついている
→そでがシースルー《腕が透けて見える》
→肩 (三角筋あたり)と胸上あたりが服から出ている
(オフショルダーとは、肩を出して見せるデザインのこと)
→黒い服と小麦色の肌が絶妙にマッチしている。
ピアス
●パールピアス
→三日月状に組まれた銀色のフレームの中に大小のパールが4個ならんでいる
ネックレス
●銀色のチェーンネックレス
→ネックレスの真ん中には小さな深い青色の宝石がついている
ボトムス
●ライトブルーのデニム
靴
●オレンジ色のハイヒールパンプス
→テカテカしている
割とシンプルな服装。
シンプルは やはり正義。うむうむ。
あと6人か……がんばろう。
<悪> アオイ[蒼]
「ねぇねぇ、例のカンフーキッドってさ、この子?」
アオイが片手をno name (2)にむけながら、ハルカに聞く。
<春雷> ハルカ[春香]
「モッチモチのモチ」
それを聞くとアオイはオーバーなリアクションでホーっ‼ と、驚きの声を上げる。
<悪> アオイ[蒼]
「オマエ、マジよかったよ。あの動きは。最後、不用意に魔法 使っちゃったのはいただけなかったけど、いいよ、あの動きは」
少し興奮気味に、面白いものでも見つけた子供のようにしゃべる。
説明すると、no name (2)はシーン7で『シダ公園』まで逃げたシシャである。
逃げる途中で、ハルカ相手に接近戦を挑み、最後ヌンチャクで3回殴られていた、あのカンフーなシシャだ。
no name (2)は、なぜほめられているのか、よくわからないまま
no name (2)
「ありがとうございます」
と、一応の礼をのべた。
廊下の奥から複数人のしゃべる声と足音がして
<不諦> マドレーヌ[Madeleine]
「うぃー」
<悪> アオイ[蒼]
<春雷> ハルカ[春香]
「「あー」」
廊下の奥、曲がり角からアフリカ系の女性があらわれると同時にアオイとハルカにあいさつ (なのか?)をする。
(よく見ると、この人……シーン4に出てきたRPG-7 (サーモバリック弾)を店ん中にぶっこんでた人形だ)
数秒 遅れて、また数人、カメラの視界に入ってきた。
<月華> ニグラ[尼古拉Niggura]
「おつかれ〜」
<中佐> べンニャーミン[Benijamin or Bennijamin]
「たそがれ〜」
<悪> アオイ[蒼]
「からあげ〜」
<春雷> ハルカ[春香]
「えだまめ〜」
え……
もつなべ〜……
じゃない、じゃない。
人形が3人やって来た。
その後ろには、無表情を極めすぎて人間味 (というか人形味)ゼロの生きたシシャの群れ、人形たちの捕虜、もとい仲間になれよ候補の一行がいた。
よし、イッキに行こう。
手抜きシーンのはずだったんだ、さっさと書こう。
マドレーヌの全体像
髪型
●黒いアフロヘアー
→扇状に左右に広がっている
→Jill Scottのアルバム「The Light of the Sun」のジャケット写真にて、Jill Scottが見せたような髪型
→あと「The Light of the Sun」はマジで名作だから、みんな ぜひ聴いてほしい。
トップス
●半袖の緑色のガラがたくさんついた白いリボンブラウス
→葉っぱのようなガラ
→白というよりは白と緑がまざりあった服
ピアス
●プラチナのピアス
→水滴のような形をしている
ブレスレット
●桜色のブレスレット
→金属的な光沢を放っているが、素材がなんなのかわからない
→桜色の物体が金色のフレームに縁取られている
→桜色の物体がマドレーヌの濃い茶色の肌とマッチしている
ボトムス
●ローズレッド色のブーツカット・パンツ
→ローズレッドは、赤ワインを少し薄くしたカンジの色
→ブーツカット・パンツとは、すそが少し広がっているパンツのこと
→腰のラインがしっかり出るぐらい、腰にピッタリ フィットしている。
(どうやったら、あんなピッタリ フィットするんだろうか?)
靴
●紺色のバックストラップパンプス
→ローヒール
(ローヒールとはかかとの高さが3cm以下のヒールデザインのことをさす。ちなみにハイヒールは7cm以上)
よーく見ると、やや色が多すぎるように思えたが、ローズレッドのブーツカット・パンツが全てをまとめているので問題なし
あと5人
べンニャーミンの全体像
髪型
●ブロンズ色 (青銅色)のコンマヘア
→ちょっとK-Popのアイドルっぽい
トップス
●薄茶色のサマーニット
→半袖。筋肉質な浅黒い前腕部分が見える。
腕時計
●深緑のナイロンベルトの腕時計
ボトムス
●黒いテーパードパンツ
→テーパードパンツとは太ももから足首にそって、シルエットが細くなっていくパンツ
→スラっとして見える
靴
●黒いオックスフォードシューズ
→革製
べンニャーミンの服装は実質的に二つの色しか無いが、シンプルでオトナびて見える。
(若々しいのに、どこか中年的なダンディズムっぽい雰囲気が出ている)
あと4人
ニグラの全体像
髪型
●黒いポニーテール
→垂れている髪がファサファサしている
(パーマがかかったポニーテール)
アウター
●コートのように長いサフラン色のシャツワンピース
→サフラン色は赤みがかった黄色のこと
→生地がわからない。薄い生地ではなさそうなのでオックスフォードかな?
→それをコートのように はおっている
(夏なので、そでをまくっている)
インナー
●グレーの無地のスリーブレスブラウス
→チラッと、ワキの部分が見えたので……おそらくスリーブレスブラウス
→ギャザーが首下から胸あたりについている
(ギャザーとは布をよせてぬうとできる、装飾的なひだ、しわのこと)
→スリーブレスとはそでがない服のことをさす言葉 (別名 ノースリーブ)
ピアス
●金色のフープピアス
→フープピアスとはリング状のピアスのこと
ボトムス
●中東で作られたじゅうたん のようなガラが入ったワイドパンツ
→土色、クリーム色、藍色がまざっていて……スッゲー派手
靴
●茶色のグルカサンダル
→グルカサンダルとは、足の表からつま先にかけてメッシュ状に編まれたデザインをしているサンダルのこと
(だいたい革製のものが多い)
→薄茶色の肌に合っている
なんつうか……ニグラは一見すると派手なのだが、アウターとインナーをシンプルにしているため、結構まとまったカンジに見える
あ、あ……あと3人
終わってくれ……頼むよ……
捕獲された残りのシシャたち3名も軽く紹介して、全体像を書いておこう。
no name (3)
20代前半くらいのアフリカ系の女性
no name (3)の全体像
髪型
●真っ赤で頭部にお団子のように突起した髪が左右にある (ツインお団子の髪型)
→髪質もあって、すごいふわふわしている
→黒い肌 (濃い茶色)と赤い髪が見事にマッチしている
トップス
●黒い半袖Tシャツ
↓
Saver
Funk
と、筆による白い文字 (達筆)が書かれている
腕輪
●シルバーのバングル
→くすんだカンジではなく、鏡のようにテカテカしているバングル
ボトムス
●黒いレザーパンツ
→ピッタリとフィットしている
靴
●黒のスリッポン
→上が黒、下は白
no name (4)
20代前半あたりのヒスパニック系の女性
no name (4)の全体像
髪型
●黒いふさふさしたショートボブ
→外に向けて毛がハネていて、ボワボワしながらボブとしてまとまっているカンジ
(すまん、ゴイリョクが無いんだ)
服
●白い半袖のロングワンピース
→上部は黒いボタンがついていて、どことなくシャツのようなデザインになっている。
→素材はなんだろう? リネンかコットンか?
→ライトブラウンの肌の色と合っている
真ん中 (お腹あたり)
●白い布製のベルト
→それをリボンのようにむすんでいる
腕
●茶色い皮の時計
→時計のケースは四角形
靴
●カーキ色のレザーモカシン
→素材はスエード
→モカシンとはスリッポンのような形をした革靴
no name (5)
20代後半あたりのアジア系の男性
no name (5)の全体像
髪型
●黒いストレートロングヘア
→前髪なし。女性なみに長いロングヘア (日ノ本風に言えばロン毛)
→スラっとしていて、キレイな髪である
トップス
●ライトブルーのウエスタンシャツ
→右腕部分に、ワッペンがくっついている
→ワッペンのデザインは、人形たちが着ていたボディスーツの背面と同じデザイン
(一つの白い星が地上を照らすように光線を放っているデザイン)
→背景は黒。その黒い空に白い星が浮かんでいる。
→なんというか、部隊章や階級章っぽく見える
→腕をまくり半袖にしている
→シャツの一番上にある台襟ボタンとその下にあるボタンが開いており、のどや鎖骨……黄色い肌が見える
ボトムス
●アイボリー色のスラックス
→すそをまくって (ロールアップして)おり、スネの部分が少し露出している
靴
●ダークターコイズ (暗くて青と緑が合わさったカンジの色)のバブーシュ
→つま先が尖っていて、両足に花のようなモチーフが描かれている
(刺しゅうかな?)
→バブーシュはモロッコの革製サンダル。
色合いや刺しゅうの装飾が特徴。
お、終わった……
no nameたちが勢ぞろいし、横ならびに並んで人形たちを見ている。
みんな服を着ているというよりも、着せられているといったかんじ。
自分がなにを着て、どのように着飾っているかも、本人たちはわかっていない。
(一瞬、マネキンという言葉を思い出す)
が
<春雷> ハルカ[春香]
「いんでね」
とりあえずハルカはno nameたちを見て、そう言う。
見れば少し笑顔で、楽しそうに見える。
<不諦> マドレーヌ[Madeleine]
「せやろ」
マドレーヌも嬉しそう。
終始ニコニコである。
<春雷> ハルカ[春香]
「よし。じゃあ、そろったんで行きますか。はい、みんな〜ついてきてね」
シーン8.5 短めキャラクター紹介
●<悪> アオイ[蒼]
見た目は男の娘。
中身はヤクザもの……
子供と侮る大人から金を巻き上げる悪党。
でも、意外と後輩の面倒を見る優しい人。
●<春雷> ハルカ[春香]
ネバーエンディングギャル。
ファッションと生きることが同意義化した女。
オリジナルな人形でありつつ、レプリカのマネキンにもなれる稀有な才能の持ち主。
●no name (1)
K-POPのアイドルのような中性的な見た目をした青年。
(アジア系とヨーロッパ系が合わさった「マルティレイシャルMultiracialまたはミックスド・レイスmixed race」な青年)
髪型は銀髪のショートボブ。
アオイを元に作られたドールの人気モデル〈モデル・アルファ〉の最新機体。
●<中佐> べンニャーミン[Benijamin or Bennijamin]
みんなが頼りにする中佐。
コミュニティでは珍しい既婚者。
まわりの人形たちは「身持ちが固い……」と、密かに思っている。
●<月華> ニグラ[尼古拉 Niggura]
〈マトモ枠〉の人形。
戦闘、折衝、両方こなす優れた人。
美術愛好家。
ケーキはカフェで食べたい派。
New
●<不諦> マドレーヌ[Madeleine]
豪快ではあるが、根は繊細な人。
努力を怠らない志しと、決してあきらめない不締の想いを持つ科学者。
山あり谷ありの人生を乗りこえてきたサバイバー。
●no name (2)
アフリカ系の見た目をした青年。
見た目の年齢はno name (1)と同じで10代後半から20代前半あたり。
髪型は黒髪のlow fade (blowout hair)。
(こめかみ が剃られていて、髪そのものはカールしている)
●no name (3)
アフリカ系の見た目をした女性。
見た目の年齢は20代前半くらい。
髪型は真っ赤なツインお団子。
(髪質もあって、すごいふわふわしたツインお団子)
●no name (4)
ヒスパニック系の見た目をした女性。
見た目の年齢は20代前半。
髪型は黒いショートボブ。
(ふぁさふぁさしている)
●no name (5)
アジア系の見た目をした男性。
見た目の年齢は20代後半あたり。
髪型は黒いストレートロングヘア。
(女性なみに長いロングヘアで、スラっとしておりキレイ)