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メモランダム拾遺

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気づいたこと、調べたことのおぼえ書きなどです。
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#妖怪

妖怪に会うためには

 娘が買ってきた『会えるかも!? 妖怪ずかん』(よしながこうたく氏・ようかいガマとの氏著、あかね書房、2020年)が愉快で、拝借して楽しんでいます。  いいなあと思うところ、いろいろありますが、とりわけ私が愉快になるのは、「むかしみたいな小川や井戸が少なくなったから、今は学校の水飲み場に出るかも!?」みたいな語り方かもしれません。  いつだったか幼い頃、「現代は開発のせいで、何々が現れるような小川が減ったから、人類は自然環境を大切にしましょう」という趣旨の話を聞いたことが。自

文化文政のフィールドワーク

 きのうの投稿した長女所蔵の『会えるかも!?妖怪ずかん』(あかね書房、2020年)も、やっぱり「牛鬼」を取り上げています。水辺に現れて人や動物に害をなす有名な激ヤバ妖怪で、本書の評価は「危険度★★★★★」「友好度★」。三重以西、近畿、中国、四国、九州に伝説があるので、「西日本のあちこちに出現」と書かれています。  東日本ですと、東京に、浅草の牛鬼伝説があったりしますが、しかし『新編武蔵風土記稿』(1803~29)の記事は「牛鬼の如き異形のもの」、鎌倉時代の『吾妻鏡』(130