2月7日:漫画『てっぺん』を読み返して受けた衝撃
おはようございます。
身体の半分は漫画でできてる男・へいなかです。
今日はそんな趣味丸出しの話を。
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1)漫画『てっぺん』について
これまでにもTwitterやnoteで何度か紹介している僕の愛読書。中学時代からず〜っと読んでる。かれこれ5回におよぶ引越で、計数百冊の漫画を捨ててきたけれど、この作品はいまだに僕の手元にある。
先日、仕事部屋の本を断捨離して、久しぶりに見えるところに出てきた『てっぺん』を一昨日から読み返している。
『てっぺん』は全14巻。
北海道の田舎街で暴れん坊の主人公が街のてっぺん(親分格)を張り、「でっけぇ男になりてぇ」という想いを胸に上京する…というストーリーだけ見ればよくあるヤンキー漫画。
暴走族や地方ヤクザ、全国区の極道なども登場し、とにかく最後はタイマン(1対1の喧嘩)で勝負しながら、つながっていく。
不良漫画は数あれど、僕はこれが一番好きで、なんなら他のはほとんど読んだことがない。
不良漫画ではあるけれど、どこか社会派で似たような質感でいうと『サンクチュアリ』がそれに近い。暑苦しい漢(おとこ)がたくさん出てきて、その言葉や行動の中にこの国の構造的な欠陥を突き刺すものが埋まっている。
気になったら読んでもらいたい。
こんな↓やつ。
デカいマンガ喫茶ならもしかしたらあるかも。
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2)天地一誠の提案「誠議会」
現実も虚構も含めて僕があこがれる何人かの男の中で、その筆頭に挙げられるのが、『てっぺん』に登場するキャラクター・天地一誠だ。
地方ヤクザの長男として生まれ、権力と自由をきちんと区別する父・天地剛介を尊敬しながら、そのレールに乗ることを拒んで東京で名を挙げた男。
主人公の大先輩で道標。
経済力を獲得し、高級レストランに通える男でありながら、場末の居酒屋とそこに通う肉体労働者をないがしろにしない。そして地元・北海道のホッケを何よりも美味いと言って七輪で焼いて食う。
こんな男になりたいとずっと思っている。
その天地一誠が、作中で政界のドンに対してこんな提案をする。
昨日改めて読み返し、この演説のシーンに身震いした。一誠の叫び自体は昔から好きだったけれど…
選挙権や民法などを対象に「成人」が18歳に引き下がってきた令和の今これを読み返すと、1990年代中盤に「18歳から」という設定でこのシーンを描いた作者の熱を感じる。
そんな一誠の叫びに、20年近くたった今ようやく、この国は少しだけ近づいているのかもしれない。
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3)まとめ
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。