知識不足で損してた話 | R6.10.22
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今からでもアーカイブ買えますか?
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そんな相談を受けることが少しずつ増えてきました。最初にそう言われたのは2年くらい前。月ごとにテーマを変えて行ってた『大人のスキルアップセミナー』でした。
Peatixで集客してセミナーを行うと、本番終了後には申込みができなくなる。終了後に開催報告を投稿すると「観たかった!」という声が寄せられた。そんな声を受けて始めたのが、アーカイブ動画のDL販売『へいなかの動画屋さん』です。
それまでは小さなワークショップや個別面談のチケットを売るだけだったページに、毎月のセミナーを追加。売ることが目的ではなく、セミナーの実施内容を一覧表示することに価値があると思っていた。
実際、この2年間のあいだに売れたのは合計20個くらいで、売上的にも2万円ちょっと。それでも掲載料はタダですから、維持費¥0の自販機を置いておく気分だった。
そんな中、今年に入って『子育てセミナーin笠間』が始まり、そのアーカイブも並べるようになってあることに気づく。
DL販売…ちょっともったいなかったな。
僕は3年前に開設したYoutubeチャンネルを持っています。基本的にはライブ配信を垂れ流すだけの無気力なチャンネル。しかもライブ配信自体最近は全然できてない。
だからチャンネル登録者数も再生回数も気にしてなくて、当然、収益化はできてないわけですが…実はチャンネル登録者数はこの一年で100増えてる。頻繁にライブ配信してた頃より増えてるんですね。
それはなぜかというと、限定公開の動画をたくさん上げているから。
どこかで講演すると、それを自分で録画して限定公開でアップする。それを参加者や主催者に共有すると、当然ながら何十人かが観てくれる。その中で何人かがチャンネル登録してくれる…そんな流れ。
何度も言うけど別に収益化をめざしてるわけじゃない。でも、増えるものは増えた方がうれしいし、その分届けられるものも増える。そんな時あることに気づく。
セミナーのアーカイブも、動画もDLじゃなくYoutubeで観てもらった方がいい。
あたりまえの話です。動画ファイルをDLしても、その人が手元で見るだけで終わりますが、Youtubeなら観たあとでチャンネル登録してくれる可能性もある。
手間がかかるからやれてないけど、終了画面にチャンネル登録を促す何かを付け足すこともできる。
さらに…
Youtubeのリンク自体を販売することはできないから、特設サイト経由にして、そのリンクを埋めたPDFを販売…という形にすることで、PDFにも特設サイトにもほかの何かを掲載することができる。
つまり…
そう思ったんです。
もちろんこれは、2年前の僕にはわからなかったこと。いろんな挑戦をして、そのたびに課題を解決して、知識と技術が増えて…今だから気づけたこと。
だけど…
テクノロジー的には2年前にもできたことなんです。notionでWebサイトを作ることも、PDFにリンクを埋め込むことも、やってる人はいた。2年前の僕にその知識があれば、最初からそうやって売れたんです。
こんなことを書くと「金儲けることしか考えてないのか!?」と思う人もいるかも知れないけどそうじゃない。
僕は複業家。会社員をしながら自分のやりたいことをやりたいようにやるために、家でも仕事をしている。それは当然、自分のためだし家族のためだし、求める人がいると確信してやってる。
だけど、家族との時間や自分の体力を削ってるのも事実で、だからこそ効率は考えなきゃいけない。
2年前に『大人のスキルアップセミナー』を始めたときからずっと向き合ってる課題が集客とお金だ。
いくら価値的なことでも家族の時間を犠牲にしながらやるなら、家族にもメリットがなきゃいけない。つまり赤字じゃ続けられない。そして、本番は一日あれば準備できるけど、広報・集客は一日じゃできない。
集客にかかる時間と体力を少しでも削れたら、その分だけ本番に集中できるし、家族との時間も増やせる。僕の命も削らずに済む。それでも地域の人にはタダで届けなきゃ…って、会場無料/オンライン有料という仕組みを考えた。
「どうせ売るなら少しでも次に繋がりやすく」と考えるのはとても大切なこと。
こんなこと、プロのイベンターや実業家なら3秒で思いつくんだろうけど、僕は2年かかった。すべては知識不足から来るものだ。
でも今ここで気づけた。
だから変えていけるし次はもっとうまくやれる。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。