真剣勝負〜放デイでの今日のできごと〜(71)
今日も今日とて現場の応援
午後からとある放デイのヘルプ。支援学校にお迎えに行き、そのまま支援に参加。夕方までそこにいた。
以前にも何度も参加してる現場で、子どもたちも僕のことは知ってる。ただ…ここ2ヶ月くらいは別の現場に行くことが多く、がっつり関わるのは久しぶりだった。
学校に迎えに行き、車に乗せて施設へ。無事に到着し、中に入ろうとした時、ある子が降りようとしなかった。
天邪鬼な性格もあり、こちらが荷物を持ってあげたりすることを期待しての行動のように感じた。
僕は一切手を出さない。
淡々と「行くぞ」と声をかける。降りない。移動中に靴と靴下を脱いでおり、ランドセルの中身もいくつか車内に放り出してる。
別に施設に行きたくないわけではなく、ただこちらを試している。
僕は車の扉を開けたまま、彼から見えない位置に座り、スマホをいじる。時々声をかけるが、声かけ以外では視線を送ることもしない。
5分
10分
15分…
だんだんと声のトーンを落とし、静かに声をかける。ついに「わかったよ」と言って動き出す。そこからがまた遅い。が…なにもしない。僕は外でスマホをいじりながら「どうすんだ?行かねぇのかよ」と声をかける。
結局20分以上の勝負の末、自分で靴を履き、すべての荷物を持って自分で施設に入った。
こういう勝負で僕が引くことはない。
もちろん、その他のスタッフや子どもたちの状況次第では無理やり連れて行くこともあるが、待てるタイミングなら淡々と放置する。ここで手伝って機嫌を取ることなんてありえない。
障害や資質も関係ない。
そいつができることをわかっている以上、こういう場面でこっちがゆずることは絶対にない。徹底して自分でやるまで闘う。
今日の支援はそんなスタートだった。
・・・・・・・
第2ラウンド
みんなで元気に過ごした支援の終盤、その子が小さなトラブルを起こした。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。