もしかしたら社会の大多数の人は時間の経過を想像できないのかもしれない。(36)
1.発達支援の現場にて…
どこの保育園でもお遊戯会のようなものをやっている。
合奏・合唱・寸劇…役割を分担し、練習して演目を発表する。子どもたちにとっては協力して何かを作る体験だし、表現活動自体も価値的だ。もちろん保護者にとってはわが子の成長を感じる一幕であり、子育ての喜びを再確認する大事なきっかけ。
ぶっちゃけた話、ただの保護者向けサービスに留まることが多いけれど、それでも価値的な営みだと僕は思う。
でも…
発達障害などがあるとそれがうまくいかない。よく「セリフがない木の役」などが話題になるが、それすらできない子が現実にはいるのだ。
こういうことができない子がいる。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。