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親子は似る。

先日ファミレスで食事してたら、あとから入ってこられたご家族が全員で本を読んでいました。


お父さん、お母さん、
息子さん、娘さん…


席についてメニューを選び、注文したらそれぞれで本を読んで待つ。時々(たぶん本の内容について)話している以外は黙々と読書していました。



わが家では、そうした待ち時間は基本的にポケモンGOで、3人揃ってスマホをいじっています。


本を読むのがいいとか、スマホがダメだと言いたいわけではありません。親子は似る…という話です。


運動嫌いなパパママのもとで、こどもが運動好きになることはあまりありません。読書嫌いなパパママのもとで、こどもだけが読書の習慣を身につけることはなかなか難しい。


親子は基本的に似るものです。


それは遺伝子のせいかもしれないし、環境のせいかもしれません。とにもかくにも親子は似る。きっと…親の習慣をこどもがマネするのも理由の1つでしょう。



親子が似るのは必ずしも悪いことではありませんが、自身が苦手としているものや苦労したものは、似ないほうがいいですよね。


じゃ、どうしたらいいのか…


その答えも無数にありますが、まず大事なのは「得意不得意」「好き嫌い」をきちんと分けることだと思います。


僕はたぶん、人よりパソコンが得意ですが、ぶっちゃけ好きではありません。僕はバスケやダンスが好きですが、「得意」と言うほど上手ではありません。


好き嫌いと得意不得意は、実は一致しない。


だから御自身が運動ニガテでも、運動自体を嫌わなければいい。ウォーキング程度ならよほどの体調不良でなければきっと誰でもできる。だからまずお子さんと一緒に散歩したらいい。



ところが…


運動嫌いな人はえてして、外に出ること自体を嫌う。身体を動かすこと自体を嫌って避けてしまう。結果、こどもの運動量も減り、運動音痴が受け継がれてしまう。


自分がやらないことでも、こどもがやりたいと言ったらその機会は作ってあげたほうがいい。


僕は正直、お絵かきが得意ではないし、小学生の時にお絵かきに夢中になった記憶もありません。


でも…


娘はお絵描きが大好きで、暇さえあれば絵を描くし、紙だけでなくi Padのお絵かきアプリも使っています。色鉛筆や絵の具はたくさんあるし、自由帳はもう何十冊使ったのかわかりません。


正直「もっと余白まで使えばいいのに…」と思うこともありますが、娘が描きたいように描かせるし、ダイソーで買えるものはあんまりうるさいこと言わずに買うようにしています。



得意じゃなくてもいい。


でも、嫌いになって避けてしまうと、こどもがやりたいと思った時にできる環境を整えられなくなる。


特に運動はその差が顕著に出る。


得意じゃなくてもいい。それでも、こどもの運動につきあってあげる気持ちのゆとりは持っておきたいものです。ヘタなりに一緒にたのしむことが、こどもの心身にとってどれほどの価値を生むのか計り知れません。


脳はその他の部位とちがって直接動かすことができません。脳を鍛えるには、脳に刺激を送るしかない。それは眠たくなるような無理強いされた勉強ではなく、たのしく身体を動かすことからはじまるのです。


お勉強のためにも
感情と向きあうためにも


できる範囲で身体を動かす習慣を。
こどもの運動につきあう心のゆとりを。


ぜひ大事にしてみてくださいね。
今日もお読みいただきありがとうございました!


\9月28日(土)/

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へいなか(安部 顕)
放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。