いい仕事を目の当たりにすることが大切(67)
1.わが職場の現状
茨城県のだいたい中央エリアに複数の放デイを運営する僕の職場。もちろん様々な有資格者が働いていて、障害児支援の経験も年数で見ればそれなりに積み上がっている。
が
学校や保育園を含むあらゆる子どもの現場と同様、スタッフの力量は資格と経験年数では測れない。
ぶっちゃけた話「ただ経験しただけ」とか「テストをパスしただけ」の人間が多いのも事実だ。
自分の職場をこき下ろすのもなんだが、ぶっちゃけた話、この国の「現場」の95%は似たようなもんだろうと思ってる。正直言えば、少年院だって同じだ。
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2.実力者が抱える不満
とはいえどこの職場にも実力者はいるものだ。
教育や支援の力量
交渉や連携の力量
事務処理の力量…
もちろん現場によって差はあるが、大抵の現場には実力者がいる。彼らは決して天才ではなく、働きながら学び、仕事の中で試行錯誤を繰り返し…少しずつ力をつけて今に至っている。
大半が未熟者の職場でそういう実力者たちは不満と疑問を抱きがちだ。
時には勉強することを勧めてみる。それでも大半の人は何もしない。めずらしく最初の一歩を踏み出した人も、力がつく前に満足してやめる。
未熟者が多いこの国で、それでも公教育や福祉の現場に身を置くと、大抵の場合、実力者は孤独とも闘うことになる。
職場に志を一にする同志や理解ある上司がいたら、その時点でとっても幸福と言わざるを得ないのが、実に情けないこの国の現実だ。
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3.どうすればいいのか?
実力者が見落としている事実がある。
それは…
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。