自分の中にある苛立ち(68)
1.気に食わないクラウドファンディング
写ルンですが「写真撮影」を大衆化した。
Youtubeは「放送」を大衆化した。
クラウドファンディングは資金調達を民主化して、誰もが事業のためのお金を集めるチャンスを得た。
これはとっても素晴らしいことで、僕はこれまでに何度か、人のプロジェクトに少額のお金を出している。
そこにあるのは「資金提供」よりも「ご祝儀」や「お見舞い」に近い気持ち。せめてもの想いであって恩を売りたいわけじゃない。
もちろんリターンを含めての損得計算はあるが、それでも「がんばってる後輩に飯をごちそうする」のに似ていて、プロジェクト自体の結果はあまり考えていない…というのが僕のスタンスだ。
必ずしもみんながそうである必要はないが、僕はこのスタンスのお陰で気持ちよく生きられている。
考えてみればこれは日常の消費活動にも言える。
もちろんただモノが欲しいだけのこともあるが、その一方でモノより提供してくれる人に対して金を払う意識が強いから、払うという行為自体に喜びが伴うことが多い。
決して裕福な生活はできてないが、しあわせな生き方だと自負している。
クラウドファンディングもそういう意味でとっても素敵なものだと思っているし、おかげで僕の人生も少し豊かなものになっている。
が
世の中にあふれる様々なクラウドファンディングを見ていて、気に食わないものも目につくようになった。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。