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宿意

誰にも話したことのない幾つかの感情が
時々助けて欲しいと鎌首を擡げる
伸ばされた手を何度も振り払っては
遠いどこかから耳障りな音がした
どこにもいけないわたしは、だれにもしられないまま
嘘を吐くのがどんなに下手でも
口にしないことは簡単だから
その悲鳴は首を絞めたよ
ずっと、めがさめなければいいとおもっていた
明けない夜はないというが、終わらぬ昼もまたないから
自分への失望と諦観を抱いて
今日も遺書は白紙のまま、語るべきことは何もない

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清水ハイネ
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