見出し画像

【聖心】初めての学校見学に喪服で挑む父親、涙を流す母親たち【体験記】#18

本番8ヶ月前に小学校受験を始めた我が家。
初めての学校訪問に行ってきました。

聖心女子学院

聖心と言えば美智子様。(小学校は雙葉)
お嬢様校として全国区の知名度を誇る聖心。
残念ながら学生時代にご縁のなかった聖心。

正直なところ、志望当初は上記レベルの解像度しか持ち合わせていませんでした。(聖心ご出身および関係者の方々、申し訳ありません)

いざ聖心

目的地はソフィア・バラホール。
大隈講堂なら馬場の駅から目をつぶっていても到達できる自信はありますが※、ソフィア・バラホールがどこにあるのかは皆目検討がつきません。※都の西北出身ではないが熟知

とは言っても聖心の場所ならわかりますので、ひとまず家から徒歩で聖心に向かいます。

昭和情緒あふれる白金商店街(鳥茂の昭和家屋は解体され、再開発中なのが残念ですが)を抜け、三光坂を登ります。
服部邸(近年、大京が取得)の延々と続く塀を左に見ながら、珍しく控えめな幸福の科学の前を通り過ぎ、格式高い聖心の正門に到着です。

女学校に赴くのは数十年ぶりです。
学生時代、サークルのビラ配りで様々な女子大の門前には行きましたが、校内に入ったことがあるのはインカレサークルの新歓で訪れた東女のみです。(楽しかった)

おっさんの思い出話はさておき、
緊張しつつ衛士に挨拶し、テニスコートを抜け、丘を登り、案内に従って難なくソフィア・バラホールに到着しました。

今日は学習発表会特別観覧の日です。
観閲式並みに緊張感あふれる字面です。

ネイビーブルー一色の母親たちに紛れて、私は黒の礼服(数年前に妻の祖母の葬式用に購入した喪服)での参加です。(申し訳ありません)

発表が始まり、お姉さんたちの演目を純粋に楽しみます。
しかし、それだけでは帰宅後妻に怒られるので、必死に気付きを探します。

ふと、隣を見ると、女性が泣いています。
それも1人ではなく、同じ列や前方の複数名が、しっかりとアイロンがかけられたレースのハンカチを手に取り、頬に当てています。(念のための補足として、彼女らは在校生の母ではなく、受験ママ)

私には衝撃的な光景でした。

もちろん子供達のがんばる姿は微笑ましいものでしたが、学校見学を通じて何らかの気づきを得ようという魂胆の私。
それに対し、純粋に感涙にむせぶ母親たち。

己のあさましさを恥じました。

それと同時に、この温度差の違いを埋めていくことが合格への必要条件となるのか、再びあさましい思案を重ねるのでした。

とは言え、今の自分にできることは、校舎や子供たちの様子など、視覚情報から目一杯の情報を読み取り、メモを取ること。

あっという間に初回の訪問を終えました。

事後

ちなみに聖心は、冒頭に記した私の安直なイメージに違わず、清楚で素敵な学校でした。(アップデートがほとんどないに等しい)

こんな素敵な学校に通ってもらいたい。
そして緒方貞子氏のような人間になってもらいたいと、勝手な憧れや希望を抱くようになりました。(先方はこんな父親はノーサンクスでしょうが)

当初(といっても本番まで8ヶ月)の聖心に対する淡い理解はこんな感じでした。

しかしその後、この時芽生えた聖心への個人的興味からもっと深く知りたい思うようになり、学びを重ねていくことになりました。
それらについてはいずれ記したいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!