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咲いても咲かなくてもいい 微妙な温度の中で花は 見たことのない花びらの広げ方を 何度も何度も夢想しながら 届かない距離にある空から落ちる 酸性雨を飲み干してしまう 甘くも辛くもないだけに とてもおいしく、飲み干してしまう
改行してからというもの 後先考えずに走った 動けば辿り着くなどという 迷信を間に受けたのだろう 先生たちはきらめきを 若気の至りと毒づく 春は青くなどないという 悲しむブルーの吐息で 頭から離れた言葉は 永遠に戻らない 並列になっている樹木 逆さまで見下げる空 サラダは買うと高いぞ 大人になるまで知らずに 子供は今でも知らずに