病院に行く前に知ってほしい“3種類“の痛み
理学療法士として仕事をすると毎日関わるのが
【痛み】です。今回は、その痛みの種類をわかりやすくまとめてみます。
大きく分けて3つあります
⑴侵害性受容性疼痛
⑵神経障害性疼痛
⑶侵害可塑性疼痛
でた!難しい文字!!って思いますよね。でも、病院に行く前にこれを知っておくと貴重なリハビリの時間が有効に使えますので一緒に勉強しましょう!!
⑴侵害性受容性疼痛
まずは、分解します。
侵害性(しんがいせい)は、キズがつく(侵害)こと。その感覚を受容(じゅよう)する痛みのこと。代表として、骨折や手術の直後、打撲、ヤケドがあります。
痛みの感覚は
ズキズキ・ジンジン
などの表現をされます。
⑵神経障害性疼痛
神経障害性とは、痛みを感じる“神経“が何かの影響で刺激されて生じる痛みのこと。代表として。坐骨神経痛や頚椎・腰椎椎間板ヘルニア、帯状疱疹もこれになります。
痛みの感覚は
うずくような・やけるような・ビーンと走るような痛み
などで表現されます。
⑶侵害性可塑性疼痛
侵害性は⑴で説明しましたが、可塑性(かそせい)とは、『物体に他から力を受けて、ひずみが起きて形が変わること』のことで、⑴や⑵以外の原因がはっきりわからない疼痛を表しています。この疼痛は、痛みを感じる本人のその時の状況で大きく変化いたします。
・手術後にどう動かしているか、むしろ動いているかどうかわからない
・痛い場所が複数ある。大きく、広く感じる
・自分の身体じゃないように感じる
・動くと痛みが出て悪化する不安がある
などです。最初の2つの痛みは原因がはっきりしているので分けることができますが、侵害性可塑性疼痛の場合は、いろんな原因が重なって起こっていることがあるので注意深くみていく必要があります。
理学療法士がみなさんの痛みをみる方法
理学療法士の基礎スキルに【評価】があります。
これは、医学的知識をしっかり理解して、数多くの疾患・ケガによって人間の体はどのように変化していくのかを3〜4年の学びを経て手に入れた【プロのスキル】です。その中に【疼痛】を調べる検査があります。その中から、みなさんがすぐできる方法を紹介します。
痛みの強さを評価する【 NRS:Numerical Rating Scale】です。
0〜10まで数字が並んでおり
“0“が痛みなし
“1〜3“が軽い痛み
“4〜6“が中等度の痛み
“7〜10“が強い痛み
このように数字でその人の痛みを知る評価になります。あくまでも【本人】が感じる痛みの状態ですので、たとえ“5“でも、わたしとこの記事を読んでいる人とでは強度が違います。しかし、目に見えない【痛み】を意味あるものに変換する方法として使用しています。
痛みが出た時に自分で調べて病院に行くクセをつけましょう
わたしは、よく知り合いや患者さんに
「その痛みが何から来るのか自分で調べるクセをつけてください」
と伝えています。もちろん、情報は正確ではないかもしれません。しかし、今の自分がどういう状況なのかはある程度知っておくことが必要だと思うんです。
だいたいの情報を持って、病院に行って専門の検査を受けて医者に診断をもらう。そこからは安静なのか、リハビリなのか、はたまた手術なのかはその時に判断するもの。
全く調べずに病院に行くと、1日で診断が出ないこともあるし、レントゲンやMRI、血液検査、医者の問診。ただでさえ痛いのに時間もかかり大変です。
ですから、事前にリサーチすることで情報が整理しやすいです。ぜひ心掛けてみてください。
このブログでは
① 人間の体や心の現象を、「なるほど!」っと理解する
② 頭で分かったことを、簡単で、短時間でできるアクションに繋げる
③ 簡単ですぐできたことを、明日も明後日も継続できるコツがわかるブログ
として毎日更新しています。まもなく100日連続投稿になります。
そこから新たな挑戦をしていきたいと思っています。
毎日コツコツです。応援しています。
人生は習慣の織物です。
運動という字は、「運」を「動」かすと書きます。
読んでくれたみなさんの【運】が
よくなりますように・・・・
また明日!!
@平常心のYouTube(その場でできる運動をわかりやすく解説中)
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