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アフリカ事件簿 #5 ~楽しかったタイ・カンボジアの海外実施研修~

「開発コンサルタント」という職種を目指すようになった決定打となった出来事が2つある。

1つめは、大学4年生のときに参加した海外実地研修。
 
わたしが所属していた学科はざっくりいうと「森林」の学科なのだが、隣の「農業」の学科では数年前から、3年生のときに希望者はタイ・カンボジアに海外実地研修に行ける、という取り組みがあった。

隣の学科の同級生から「海外実地研修に参加してよかった」という話を聞いて、「いいないいないいなーーー」と圧強めに羨んでいたところ、「話を聞きに行ってみる?」と隣の学科の先生のところに連れて行ってもらい・・・かくかくしかじか、翌年の海外実地研修に「4年生枠」で潜り込めることに。

ひとり、アウェイの隣の学科の先生・学生に混ざって、それでも行ってみたかった初めての「海外」は、何もかもが新鮮だった。

東南アジアの湿度に、屋台の雰囲気。見たこともない料理。
中学生から習ってきたのに、全く通用しない英語。
それでも、言語以外でコミュニケーションが取れること。
一緒に活動したタイとカンボジアの学生が、英語がペラペラだったこと。
農村で、誰よりも力強く笑っていたおばあちゃん。
ふっかけられて、値引き交渉が当たり前の市場の活気。
 
わたしはそれまで、大学の先生というものに、特にこれといった思いを持っていなかったのだが、とにかく隣の学科の先生たちが、かっこよかった。

わたしたち学生に、良い経験をさせよう。

という想い1つで、10日近くの研修を組み立て、実行する。改めて社会人の立場になって考えてると、学生を40人近く連れて海外に行くなんて、正気の沙汰じゃない、と思ってしまう。本当に、ありがたかった。
 
そして、一学年上の(わたしは一浪しているので)同じ年の女性が、カンボジアを対象に研究をしていて、カンボジアのクメール語を駆使しながら、先生方と一緒にカンボジアでの研修の調整をしてくれていてかっこよかった。眩しかった。悔しかった。(しかもそのあと仲良くなって今でも仲良し)

わたしにとって「海外実地研修」は、感じたことも考えたことも吸収したこともしきれなかったことも、何もかもが大きすぎた。それくらい、人生がひっくり返るくらい、世界が広がった体験だった。

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